2021-05-30 11:11 追加
日本代表・藤井直伸「五輪が1年延びたことにより、技術の振り返りをして、自分自身に向き合うことができた。それがいい意味で影響してくれれば」 囲み会見コメント
日本代表・藤井直伸 囲み会見コメント
全日本代表 男子
4月26日にオンラインで行われたバレーボール男子日本代表始動会見での、セッター・藤井直伸選手の囲み取材コメントをお届けする。
――日本代表は速い攻撃を追求していると思いますが、2019年からバリエーションの変化はありますか? トス回しはどのようなことを意識していますか?
藤井:バリエーションの変化もありますし、全体的に速いバレーを展開することを目指しています。両サイドへの速いトスはもちろんですが、ワールドカップ以降、クイック、パイプの精度を高めることを目標にやっています。
――コロナによりワールドカップのように満員の会場でプレーすることができなくなくなりましたが、改めて応援の力をどう感じていますか?
藤井:現地で応援してくださることのありがたみを、この大変な時期に試合を通して感じています。応援してくださる方の温かさだったり、(応援の中で)チームが戦えるというのを感じるので、応援してくださる方には感謝しかありません。本当にいつもありがとうございます。
――東京オリンピックへのサバイバル(メンバー選抜)について。
藤井:最終的に12名に残るため、その切符を勝ち取るために日々練習に取り組んでいるところです。どんな結果になろうとも自分自身が後悔しないように、一日一日を大切に取り組み、結果的にオリンピックの舞台に立てれば最高です。まずは挑戦権を得ることができたことに感謝します。これから自分の良さをもっとアピールしていって、最終的に12名に残れるように頑張りたいと思います。
――李選手とのクイックもマークされてきたと思いますが、どのような点を変えて進化させていますか? また、その手ごたえは感じていますか?
藤井:ずっとやっているとデータも取られていくので、李さんへのマークも厚くなっていると思います。マークされるおかげで他の選手が生きてくるところがありますし、李さんも別のバリエーション、違う場所で打ったり、エアフェイク(Bの位置で入ってAの位置で打つ、Aの位置からBの位置に流れて打つスパイク)という技もあります。僕と李さんしかできないコンビというのと常日頃磨いているので、相手も研究していますが、僕らもそれを打ち破る攻撃のパターンというのをいろいろ考えながらやっています。
――東京オリンピックが延期になった1年で成長したところは?
藤井:2019-2020シーズンは納得いくパフォーマンスができなかったので、その先にあるオリンピックに対して不安な部分がありました。この1年経たことによって、コロナの中で隔離の時期もあり、その中で技術の振り返りをして、自分自身に向き合うことができたので、それがこれから先のパフォーマンスに(良い意味で)影響するように頑張らないといけないというのが一番です。
――東日本大震災から10年です。オリンピックの舞台に立った時に伝えたいことはありますか?
藤井:10年という節目の時にオリンピックが開催されることで、被災地を代表してではないですが、その舞台に立って頑張れることで現地に方々に対して伝えられることもあると思います。1年経っても10年経っても自分自身の思いは変わらないので、特に10年だからということはないです。周りの方々から見ると10年という節目の年は意味のある年で、その年に東京オリンピックが開催されるということで、いろんな思いを背負いながら頑張っていくという、使命感を感じたりします。
――今までの振り返りはどのようにしましたか? もう一度向き合うことができたというのは、どのような心情の変化があったのでしょうか?
藤井:単純に自分のプレー面、トス、サーブ、ディグであったり…。特に自分自身はトータルディフェンスを課題としてやってきたので、それをどうやったら向上できるのかと、iPadの動画を見ながら考えたりしていました。
写真:黒羽白、縞茉未
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