2021-09-17 17:16 追加
石川祐希主将「常にベストプレーを出さなければ世界では勝てない」、宮浦健人「中国は空中での駆け引きがうまく、やりづらさを感じた」 アジア選手権中国戦会見コメント
アジア選手権中国戦会見コメント(石川、宮浦)
全日本代表 男子
9月16日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会順位決定予備戦第1戦・中国戦の記者会見から石川祐希主将、宮浦健人選手のコメントをお届けする。
日本 1(19-25、29-27、21-25、19-25)3 中国
■石川祐希主将
相手にブロックされるケースが非常に多い試合でした。そこで僕たちが流れを掴めず、逆に中国が持ち味のブロックで流れを作ってしまいました。負けるケースとしてはオリンピックでもそうでしたが、被シャットアウトが増えると僕たちは流れを作れず、なかなかブレイクを取れなくてこのような展開になってしまいます。それが今日の敗因だったと感じています。
――相手の15番の選手のサーブにかなり苦しんでいたと思いますが、コート内ではどのような対応を考えていましたか?
石川:15番の選手はフローターとスピンを混ぜてくるタイプで、スピンに関しては基本的に1番・6番が多い選手でしたが、1本5番と6番の間に決められてしまった。そこは僕がとらなければならなかったのですが、データ通りではなかったと思います。そういうスキルを持っているチームなので、乗せてしまうとデータ以外のことも思い切って仕掛けてくる。そこの対応ができなかったことは反省点です。コート内ではスピンをどちら側がレシーブするという話はできていたのですが、フローターとスピンを両方打ってきたり、前後に揺さぶられてしまったのが原因と感じています。
――被ブロックが多く、リバウンドで当てたボールを誰がとるのかでバタバタしていた場面もあったようにも思います。被ブロックが多くなった要因はどう捉えていますか?
石川:中国は高さがあるので、遅れた時やブロックが来ていないなと判断した時に打ち下ろしてしまうケースが多かったように思います。そこに相手の腕が長かったり、ギリギリ間に合ったりというところで失点、相手の得点になっていたのかなと。僕たちが通過点をブロックが来ていないとか、これくらいで大丈夫だろうと思っている以上の高さだったり、ブロックの残り具合というか、しつこさが今日の中国にはあり、そこがブロックされてしまった原因だと思います。どんな状況でももっと通過点を高く、長いコースに打っていかなければならないなと感じています。
――1セット目の序盤で石川選手がブロックされた場面でリバウンドをとりにいこうとしたけれど周りのサポートがなかったように見えた場面がありました。うまく連係がとれていなかったのでしょうか?
石川:確かにそれは事実でしたし、そういうケースが少し多かったように思います。あの後、コート内ではリバウンドをとりにいくからフォローに入ってくれとしつこく言っていましたし、完全に打ちに行って止められたケースも多かったです。リバウンドを狙いに行く時と決め打ちに行く時のメリハリが中途半端だったので、アタッカーがリバウンドを狙う時はそういう打ち方をしなければならない。そこができてくれば、リバウンドやリバウンドフォローの意識も高くなってくると思います。
決め打ちに行ってシャットだと球の速さや対応が遅くなってしまうことがあるので、そういうところはアタッカーの責任で、リバウンドがとれる球をブロックに当ててもらったら、後はフォローする人の責任です。誰が止める、誰が決めるといった、そういうところのメリハリが今日は足りなかったと感じています。明日のオーストラリアもブロックのいいチームなので、そこを修整して臨みたいと思います。
――オリンピック後最初の敗戦をどのように受けとめ、選手たちに何か話したことはありますか?
石川:勝つのはどの相手でも簡単ではなく、自分たちのプレーができなければどこのチームにも負けてしまう。常にベストプレーを出さなければ世界では勝てないと感じました。またすぐに明日試合があり、明日勝たなければ準決勝に進出することができないので、ベ ストを尽くせるようにこのあと準備をしていこうとみんなに話しました。全員がベストコンディションで臨むと思うので心配はしていませんが、今日はリズムをうまく作れなかったのでそこが課題点です。明日はリズム、試合の入りを僕が意識的に作っていく必要があると思っています。
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