2021-09-29 14:51 追加
河野裕輔のエール!第9稿 今年度最後の龍神たちの活動、アジア選手権終了に寄せて
河野裕輔コラム
全日本代表 男子
元日本代表でJTサンダーズ広島でも活躍した河野祐輔さんのコラムです。第9稿は、9月中旬に行われた今年度最後になるアジア選手権についてを振り返ります。五輪メンバーから西田有志、関田誠大が初めての海外リーグ挑戦に向けて早めのスタートをとって抜け、ベテランの清水邦広も膝の手術があり五輪をもって代表引退を宣言しました。
◆ハードスケジュールの中でも結果を出した龍神達
2021年9月12日~19日まで千葉県で行われた第21回アジア男子選手権大会、龍神達は準優勝という結果と共に来年行われる世界選手権への切符も見事勝ち取ってくれた。
ここ3か月間でVNL,東京オリンピック、アジア選手権と非常にハードな日程の中で戦った龍神達には改めてお疲れ様と感謝を伝えたい。
一方世界選手権の出場権を獲得した龍神だが、決勝ではイランにストレートでの敗北という事実が残った。しかし私が見る限りそこは課題というよりもチームとして、個人としての「伸びしろ」なんだろうなというのが率直な感想である。
◆オリンピックのメインセッターとメインオポジットを欠いた龍神、果たして!?
さて、アジア選手権に臨むにあたりメンバーの変更、増員があった。セッターの関田、オポジットの西田が一足先に海外へ挑戦のため旅立った。そして清水が代表引退。そこで追加メンバーとしてオポジット大竹壱青、宮浦健人、セッター大宅真樹、リベロ小川智大、ミドルブロッカー福山汰一が追加招集された。この14人でアジア選手権を戦ったが、五輪直後で連戦というハードスケジュールに加え、調整時間の短さやピーキングといった意味で、まだまだチーム内のシステムや調子を向上させられる余地があると感じた。関田がいないから、西田がいないからといった要素ではなく、どちらかというとコンディションやちょっとした微調整をやり切れていないような印象を受けた。
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