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会見・コメント

2021-12-22 18:09 追加

東レ・石川真佑「第3セットで相手の流れになったことは反省点」、NEC・古賀紗理那「一発勝負で力を発揮できるチームにならないと、リーグ優勝も目指せない」 皇后杯準決勝会見コメント

V1リーグ 女子

●白井美沙紀主将

昨シーズンの皇后杯の決勝で負けてから、今年の皇后杯は自分たちが優勝するんだという強い気持ちを持って、今日の試合に臨みました。1週目はストレートで2戦勝っていましたが、今日の試合は苦しい展開になることは予想していました。3セット目をとられ、4セット目のリズムが向こうに行ってしまった場面はありましたが、最後は自分たちのいいところ、粘り強さだったり、ラリーをとるということができて、勝ち切れたのは明日につながってよかったなと思います。

●関菜々巳選手

1、2セット目いい形でとることができて、すごくよかったのですが、3セット目とられたところから相手に押されてしまって、自分としても納得いくプレーができずに、4セット目も相手に流れが行ったままになってしまいました。でも、2枚替えなどでみんなが助けてくれて、今日の4セット目をとることができたのはチームとしてすごくよかったと思います。「NECさんは攻撃力もあり、粘り強いチームなので、タフな試合になるよね」と先週からみんなで話しながらここまで来たので、そういう試合を勝ち切れたことはよかったです。

●石川真佑選手

まず今日、しっかり勝ち切れたことは明日につなげられるという意味でよかったと思います。試合内容としては、1・2セット目は自分たちの流れをしっかり作ることができました。リーグの時も(対NEC戦は)3セット目の入りがよくなくて、そこを2戦目の時に修正しながら入ったのですが、やはり今回も3セット目で相手の流れになってしまったところは、自分たちが修正しなければならない部分だったと思います。4セット目に入ってから、相手の流れになっているところもあったのですが、交代した選手も含め、チーム全員で粘り強く勝ち切ることができたということは、よかったのかなと思います。

――関選手に。2枚替えでコートを離れた時に冷静に見て、何か自分の中で感じたこととか、コートに戻ってから試合で活かしたことはありますか?

関:2枚替えでコートから出た時はいつも、もう一度頭の整理をしようと思ってコートの中を見ているのですが、今日の試合でいえば、トスがレフトに偏りすぎて、そこから自分たちの流れがなくなってしまったなと思ったので、コートに戻ったら、ミドルやライトをもう少し使っていこうと思いながら見ていました。

――白井主将に。最後に粘り強いバレーができた要因は?

白井:先ほど石川も言っていましたが、NECさんとVリーグのレギュラーラウンドで当たった時、1日目も2日目も第3セットをとられて、集中力が切れてしまい、今までできていたことができなかったという反省がすごく自分たちの中に残っていたので、この3セット目をとられた後、4セット目の出だしでちょっとリードされてしまったんですけど、みんなの表情や声かけがずっと止まっていなかったことが外から見ていても印象的でした。このセットを何とか自分たちでとるんだというみんなからの強い気持ちを感じたので、私は外からとにかく流れを変えようという思いで入りました。それが結果として流れが変わったのかはわからないのですが、それがみんなの力になっているのであれば、自分の力だけでなく全員で勝ち取った、粘り強く戦えたひとつの要因ではあったかなと思います。

――セッターの2人に。ラリーの時にレフト勝負になるとおっしゃっていましたが、石川選手とヤナ選手にトスを託す理由と思いは? また、石川選手は、ラリーの時に自分にトスが上がってきた時、「こういうふうに決めたい」などの心情を教えてください。

白井:日ごろから真佑とヤナに対しての信頼度は誰が見ても高い。うちのチームとしては2人が軸なので、そこを中心に攻撃展開をするというのは私たちのバレーの一番ベーシックなところだと思います。ただ、今日は私自身のレフトのトスが不安定だったので、すごくレフトに上げるのが不安に思いながら入ったところもあったのですが、真佑が「美沙紀さん、(トスを持ってきて)いいよ」とずっと言ってくれていて、自分に持ってきてほしいんだ、自分で決めたいんだなという気持ちを真佑からもすごく感じました。ヤナも入った時は「私に持ってきて」と言ってくれるので、大事なところの1点をその2人に託したことは自分の中にも悔いが残らないですし、チームにとってもプラスになるので、私は2人に上げ続けたいなと思います。

関:美沙紀さんの言う通り、真佑とヤナのレフトが自分たちの軸になっていると思います。数字で見ても決定力があり、技術的にもすごい。やはり勝負所で決めてくれる信頼度がありますが、技術だけでなくエースとして「上げたら私が決めるから」という気持ちの部分とか、「持ってきて」というラリー中の声が伝わってくるので、上げたくなるなと思います。

石川:苦しい試合になった時こそ、今日の試合でもあったようにレフトが最後に決めなければならないですし、自分自身としては苦しい試合ほど自分が決めて、少しでも流れを作ろうという気持ちもあります。技術的なところではいい状態で打つことが自分の中でも気持ちがいいですし、それを打っていくことで自分も上がっていくかなと思います。でも、全部が全部いい状況ではないので、そうなった時に自分がどう点数をとるかというところも課題でもあります。セッターも1本目で苦しいボールの場面もあると思いますが、それでもやっぱりレフトに託してくれているので、その分、みんながつないでくれたボールはしっかり最後に決め切らなければならないですし、そこからチームの流れを作りたいなと思っています。

――白井選手に。4セット目の2枚替えで出場された時にディグでも活躍されましたが、あれができた理由や、今シーズン、ディグの部分で例年以上にやってきたことがあれば教えてください。

白井:去年から2枚替えを越谷監督が積極的に使ってくださっている中で、自分がプレーでチームに貢献できていることが本当にすごく少ないと思っています。でも、劣勢の場面で使われている理由としては、やはりチームの流れを変えてほしいという監督の狙いがあるというのはよく理解しているつもりです。あの場面でみんなが疲れてきて集中力が切れてきたな、決まらなくてイライラし出したなというのはすごく感じていたので、とにかく入ったら流れを変えようと思っていました。今まで以上に強い気持ちでコートに入ったので、自分でもびっくりしているのですが、それがディグにつながり、よかったかなと思います。自分がそういうことをすることによって、明らかにみんなが笑顔になってくれたりとか、一緒になって走ってくれたりとか、自分がキャプテンとしてできていることは本当にそういうことだけだと思うので、そこはこれからも続けていきたいです。

私がハチャメチャなトスを上げても打ってくれるアタッカーには本当に感謝していますし、その分、私は走って、声をかけて、流れを変えたいなと思っています。練習の部分では、昨シーズンから越谷監督が言っているのは、量より質だと。1本目の精度、2本目の精度をこだわって練習してきているので、去年もそうでしたけど、A・B戦の質が高くなってきたなと感じています。Aチームが真佑とヤナという決定力がある中で、Bチームはしっかり拾ってラリーにするというのがAチームを強くさせることだと考えているので、練習でも試合のようにできているのはいいことかなと思っています。

写真:黒羽白

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