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バレーボールマガジン>インタビュー>スポルディング✕柴田真果「パリ五輪をひとつの目標にして、どこまでいけるのか頑張りたい」(後編)

インタビュー

2022-08-04 07:00 追加

スポルディング✕柴田真果「パリ五輪をひとつの目標にして、どこまでいけるのか頑張りたい」(後編)

Others / SV女子 / 全日本代表 女子

目標とするセッターは竹下佳江さん

――ご自身のプレーの強みは?

柴田:相手によって攻め方を変えられることです。相手を試合前から把握しておくことに加え、状況に合わせて臨機応変に攻め方を組み立てていました。JTマーヴェラスに所属していた時は、メインアタッカーにボールを集めて点を稼いでもらうことももちろん、いかにそれ以外のアタッカーが印象づくようなアタックを決められるか、そこを個人的な課題として日々取り組んでいました。それが決まった時は気持ち良かったですね。監督が求めるバレーをすることがいちばんだと思うので、速いトス、丁寧なトスなどいろいろなトスに対応できるようにしていきたいと思っています。

――目指す選手はいらっしゃいますか?

柴田:竹下佳江さん(ロンドン五輪銅メダリスト/現・日本代表スタッフ)ですね。すごいと思います。本を読ませていただいたりしてセッターというポジションについて学ばせていただきました。竹下さんは、選手一人ひとりの特徴を全て把握されていて、ピンポイントでそこにボールを運んで攻めていくという神がかったレベルの選手でした。少しでも近づけるように努力したいと思っています。子どものころから憧れていた方なので、代表の場でお会いして、お話できた時はとても嬉しかったです。

――代表合宿で竹下さんから声をかけてもらったことなどで印象に残っていることはありますか?

柴田:コアな部分になりますが、ファーサイドのトスを見ていただき、アドバイスをお願いしました。わかりやすく、ピンポイントで気をつけた方がいい点を指摘してくださったことが印象に残っています。それぞれのセッターのクセなどもよく見ていて、観察力があって、やっぱりすごい方だなと思いました。

――目標について教えてください。

柴田:パリオリンピックを目指して頑張りたいですね。オリンピックに出られないとしても、そこをひとつの目標としてどこまでいけるのかやってみたいですね。特にセッターとリベロは年齢(経験)を重ねるほうが味が出ると言われるポジションなので、まだまだ頑張りたいです。

――ネーションズリーグやサマーリーグの配信やテレビ中継などは見ていましたか?

柴田:はい。サマーリーグは西部大会でJTが優勝してよかったです(笑) ネーションズリーグはユニバーシアードで一緒だった同学年の小島満菜美選手、1つ下の井上愛里沙選手などが頑張っているなと思って見ていました。自分自身はまだまだだなと感じていて、ここに立つためにはスキルがまだ足りないのでもっと頑張らないとと感じました。

――過去のインタビュー記事やプロフィールを拝読すると、「笑顔」「真面目」といったワードが柴田さんの象徴のように思えましたが、ご自身ではいかがですか?

柴田:セッターは皆から一番見られるポジションなんですよね。だから私が強張っていたり、怒っていたら、よくない影響を皆に与えてしまう。だから、そこは笑顔を意識しています。思い返すと、高校生の時は本当に真面目でした。大学に入って、少し柔軟さを身につけさせてもらえた気がします。その柔軟さはとても大事なものだと今は思いますね。

――ご家族(お母さん、お姉さん)の影響でバレーを始められたとのこと、今もご家族の皆さんはプレーされているのでしょうか?

柴田:母はママさんバレーで今も続けています。バレーを始めたきっかけは下の姉が小学校でバレーボールをやっていて、そこに父や母と一緒にお迎えに行った時に初めて見て、やってみたいと思ったことですね。姉2人も一度は離れていましたが、また最近バレーボールをやり始めました。結局家族が皆、バレーボール好きですね。

――日本代表という素晴らしいプレーヤーとなられたことについて、ご家族の反応は?

柴田:代表が決まったことは、家族には電話で報告したのですが、感極まっていました。27歳という年齢で初めての日本代表選出だったのですが、そういった事例は珍しく、もっと若い世代が選出されることも多くて、この年齢で選んでいただいたことをとても喜んでいました。

――女子は高卒でV1のチームに入るのがバレーエリートというイメージがありましたが、最近は黒鷲旗大会で東海大、筑波大が活躍したり、日本代表にも現役大学生の2選手(宮部愛芽世、佐藤淑乃)が選出されたりと大学バレーが元気な印象があります。また、柴田選手のように代表に大卒の選手が増えてきていますが、大学バレーを経験してよかったと思うことは?

柴田:高校バレーは監督主導のチームが多く、その形にはまるようなバレーをしていますが、大学バレーは練習メニューなども学生が考えて、最後に監督やコーチと擦り合わせをするというスタイルです。特に日体大の根本先生はそういう方針だったので、自分たちで考えるということを学ぶことができました。自分のことだけでなく、「こうしたら他の人ももっと上手くなるんじゃないか」とか、チーム全体のことを考えるということも大学で学びました。Vリーグに入団してすぐにそういう視点を持って行動できるのは大学バレーを経験した選手の強みではないかと思います。

――プライベートの時間はどう過ごすのがお好きですか?

柴田:散策と旅行が好きですね。コロナ前はまとまった休暇をいただけると旅行に出かけていました。コロナ禍では、映画が好きなので、自宅での映画鑑賞を楽しむことが多かったですね。一度、韓国ドラマにはまってしまった時もありました。展開は読めているのに見ちゃう(笑)。最近は忙しくて、まったく見られてないですが。


大学時代(本人提供)

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