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コラム

2022-08-23 08:00 追加

男子バレー世界選手権、開幕までわずか。日本の予選リーグの対戦相手は。

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■8月30日対キューバ(世界ランキング12位)
 7月末のチャレンジカップで優勝し、2023年はネーションズリーグへの昇格が決まったキューバ。今年は出場した3大会で優勝している。数年前までキューバでは、海外でプロとして契約する選手の代表入りを認めなかったが、近年は門戸を開き、海外で活躍するトップ選手が代表に戻ってきた。特に今年は、イタリアセリエAからMBシモン、OHヤント、ブラジルのスーパーリーグからOHロペス、OPサンチェスらが名を連ね、国際舞台のトップへの復帰、パリ五輪出場を目指す意気込みが感じられる。キューバの初戦ブラジル戦では、ブラジルに帰化したOHレアルとキューバとの対決も注目される。
 コンビを使った複雑な攻撃を仕掛けてくるわけではないが、どのポジションをとっても跳躍力と破壊力がすごい。また相手の単調な攻撃には2、3枚のブロックがきっちりついてくる。ブロックの要となるのが、MBシモンだが、チャレンジカップは新型コロナ感染で欠場。パンアメリカ大会では、右手のけがのためベンチ入りしたが温存と、実戦感覚やセッターとのコンビがどうなのか気になるところだ。また、もう一人のMBアロンソがひざのけがで世界選手権は欠場する。OPサンチェスがMBに入るという試合もあったが、日本戦ではどうMBを組んでくるのだろうか。

パンアメリカ大会でMVPになったOHメルガレホ(写真:NORCECA)

■日本の粘りに期待
 ネーションズリーグでは石川祐希、西田有志を中心とした活躍で、日本はレシーブだけのチームではない! と印象付けたが、やはり日本はレシーブを生かし粘りを見せて欲しい。中継中はコートの横からの映像になるのでわかりにくいが、スローが出た時などに、相手チームは日本のブロックのどこを抜いたのか、抜かれた後方の日本の守備はどうなっているのか、日本のブロックでワンタッチがとれたらその後どう攻撃につないでいくのか。バレーの試合では、鋭いサーブやスパイク、迫力のあるブロックに目がいってしまうが、日本チームの守りにもぜひ注目してほしい。
 相手チームが日本のブロックにボールをあて外に出すブロックアウトを狙ってきた時に、石川がサッとブロックの手を引き、ボールはそのままアウト。セッターがレシーブに入り、他の選手がトスを上げる際、石川のボールの下に入るスピードなど、鮮やかな攻撃だけでなく、さすがだなぁとうならせる石川の動きも見応えがある。足首の調子がどうなのか気になるところだ。
 ネーションズリーグで5位に入り、それ以上のファンの期待も大きいが、各国ともメンバーを補強したり、また一段と力を上げてくる。1戦1戦新たに挑戦する気持ちで頑張ってほしい。

親善試合イタリア戦。日本の3枚ブロック。ブロック1本で決まらなくても、ブロック&レシーブからチャンスを作りたい(写真:Pinelli/FIPAV)

公式サイト https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/men-world-championship-2022/
日本チームだけでなく、他のグループの勝敗や個人スタッツのランキングなどもチェックしたい。

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子

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