2022-12-07 17:52 追加
石川祐希ミラノ、昨季王者ルーベに善戦するも1-3で敗れる。石川「レセプションで少し乱れたところがあったので、修正していきたい」 イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
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イタリア男子バレーボールリーグセリエA第10節、リーグ6位の石川祐希所属ミラノは現地時間12月5日(月)にホームで同5位のルーベ・チヴィタノーヴァ(以下ルーベ)と対戦し、1-3(21-25, 25-22, 22-25, 21-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合もスタメンで出場し、チーム2番目の17得点の得点の活躍でした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:石川、
MB:ヴィテッリ(イタリア)
OH/MB:メルガレホ(キューバ)、エバディプール(イラン)
OP/MB:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
ルーベ
OH:ニコロフ(ブルガリア)、ヤント(キューバ)
MB:シネニエゼ(フランス)、ディアマンティーニ(イタリア)
OP:ザイツェフ(イタリア)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラーゾ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
●試合レポート
ミラノはこの試合もMBロセルがベンチアウト、MBピアノも万全の状態ではなかったため、MBヴィテッリの対角にOHエバディプールを配置した変則フォーメーションで試合に臨みました。
第1セット、MBシネニエゼのサービスエースなどで早々にブレイクに成功したルーベが1-4と序盤からリードします。ミラノもOH石川やMBヴィテッリのスパイクなどで得点しますが、サーブミスが続いてなかなか追いつくことができません。ルーベは好調のMBシネニエゼがサーブだけでなくスパイク、そして中盤に連続ブロックも決めて12-15とします。その後ミラノにもようやくブロックポイントが出て16-17と1点差まで迫りますが、すぐにルーベが再びMBシネニエゼのサーブからOPザイツェフのブロックなどで3連続ブレイクに成功し17-22と再度リードを広げます。終盤ミラノのSポッロにエースが出ますが、最後はOHメルガレホのサーブがミスとなって21-25でこのセットをルーベが取ります。
第2セット、このセットも序盤からOPザイツェフとOHニコロフのスパイクで連続得点をあげたルーベが2-4とリードします。しかしミラノもMBヴィテッリがルーベのOHヤントをブロックで止めてすぐに5-5と追いつくとそこからは2点差以上開かないまま試合が続きます。その後この日好調のOH石川の連続スパイクなどでミラノが12-10と抜け出すと、更にSポッロのサーブから自身のエースを含む2連続ブレイクで18-15とリードを広げます。ルーベはOPザイツェフに代えてOPガルシア(アメリカ)、OHヤントに代えてOHボットロ(イタリア)をコートに送り込みますが、大事な場面でOH石川がスパイクをしっかりと決めきり、最後はOHメルガレホのスパイクが決まって25-22でこのセットをミラノが取り返します。
第3セット、ルーベはOPガルシアとOHボットロをそのままコートに残します。OHメルガレホのクイックでミラノが先に得点しますが、序盤はお互いにサーブミスが続いて5-5と点差が離れません。その後ミラノはOPパトリィ、ルーベはOPガビやOHニコロフのスパイクを中心に得点を重ね、12-12と競った状態で中盤に差し掛かります。しかし直後のOHニコロフのサーブからOHメルガレホが相手ブロックに連続でスパイクを阻まれるなどしてルーベが3連続ブレイクで12-16と一気に抜け出します。追いつきたいミラノでしたが、ルーベのOHボットロのスパイクを止められず、更にOPガルシアにサービスエースが出るなどして17-23と逆に点差を広げられてしまいます。その後OH石川のサーブから自身のエースやピアッツァ監督のナイスチャレンジにも助けられて3連続ブレイクで22-23と1点差まで詰め寄りますが、最後は2枚替えで入っていたOPローレンスのスパイクがブロックされて、22-25でこのセットはルーベが取ります。
第4セット、OHメルガレホが初っ端からサービスエースを決めますが、直後のサイドアウトの場面でスパイクミスをしてしまい1-3とルーベがリード。その後OHニコロフのサーブが走ってミラノがサイドアウトに苦しみ、逆にルーベはカウンターで4人のアタッカーがそれぞれスパイクを決める4連続ブレイクで7-11と一気にリードを広げます。更にこの後OHエバディプールにミスが続くなどして8-14とルーベのリードが更に広がります。ミラノもこのままでは終わらず、OPパトリィの強烈なサーブからMBヴィテッリがダイレクトスパイクを決め、またSポッロにこの試合3度目となるサービスエースが出るなどして16-18と2点差まで迫ります。その後終盤でMBヴィテッリにもエースが出て21-23としましたが、このあと2点が遠く、最後はOPガルシアが自身のディグで上げたボールを見事に決めきって21-25でこのセットもルーベが取り、セットカウント1-3でミラノは惜しくもルーベに敗れる結果となりました。
MVP:OHマッティア・ボットロ(11得点、アタック決定率92%!)
石川祐希はこの試合、チーム2位の17得点(うちサーブ1)、アタック決定率62%、サーブレシーブ成功率48%と素晴らしい活躍を見せるも、チームの勝利にはつながりませんでした。
ミラノはこれで通算5勝5敗14ポイントで暫定7位となりました。
次週は現地時間12月11日(日)18:00(日本時間翌2:00)から、アウェイで10位のターラントと対戦します。次が前半戦最後の試合で、勝てばミラノのコッパイタリア出場が確実になります。
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログ内で感想なども掲載しています)
写真:PZPL
【石川祐希コメント】
今日はチヴィタノーヴァに1-3で負けてしまいました。1セットはとれたのですが、ほかの3セットは前半からチヴィタノーヴァにリードされる展開が続いたので、強いチームと対戦する時は、終盤までリードを保つか、1~2点差の僅差で抑えないと厳しいなと感じました。
基本的にとられたセットは21-17と、だいたい3~4点の差で進んでいました。その状況ではなかなか逆転することが難しく、前半から常に1点が勝負というレベルなので、そこの緊張感や、1点の大事さ、1点をもぎ取る力が必要だなと感じました。
個人的には、スパイク・サーブは良かったと思いますが、レセプションで少し乱れたところがあったので、そこを修正していきたいと思います。来週はターラント戦で、この試合に勝たなければコッパイタリアへの出場がなくなってしまうので、絶対に勝ってコッパイタリアの出場を決めたいと思いますし、僕たちより下位ランキングのチームなので、そこには絶対に勝って、しっかり3点をとりたいと思います。
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