2023-02-08 12:26 追加
北沢浩のバレーボール質問箱 男子春高決勝を深掘り! 駿台学園対鎮西全セットランニングスコアなど
高校バレー 男子
3set目(25-21)
序盤
駿台学園はNo.3佐藤、No.14秋元を中心に、鎮西はNo.3舛本、No.6井坂を中心にサイドアウトの応酬が続きます
2set先取され、後がない駿台学園は5-6で一旦タイムアウトを取得
このままではマズい、梅川監督の判断によるものと思いますが、その後駿台学園はNo.14秋元のブロックシャットと鎮西のダイレクトミスで連続ブレイク8-7で中盤へ
中盤
この中盤~終盤の局面が今回の決勝戦における大きなターニングポイント!!
9-8、鎮西が長いラリーをNo.1平田のライト平行で決めきる
その後、No.3舛本のレフトでブレイク、さらに駿台学園のミスが出て9ー11と鎮西が優勢になります
さらに10-12の場面、こちらも見ごたえある長いラリーを鎮西No.6井坂がレフトを決めきり10-13
その後、駿台学園のミスが出て10-14、ここで駿台学園が2回目のタイムアウトと同時にメンバーチェンジ
ここから一気に流れが変わる
駿台学園が10-14からNo.5亀岡のスパイクとブロックシャット、さらにNo.14秋元のダイレクトが決まり、一気に14-14
鎮西優勢の試合を振り出しに戻す
その後、鎮西No.6井坂のレフト平行でサイドアウト、No.3舛本のパイプでブレイクを獲得し、14-16で試合は終盤へ
終盤
試合は後から追い上げたチームに流れや勢いが生まれやすい傾向があります
この終盤も同様のパターンで、メンバーチェンジで一気に勢いが生まれた駿台学園が16-18から一気に4連続得点を獲得
さらに勢いは止まらず、21-19でNo.7布台のナイスディグが得点につながり22-19、さらに連続ブレイクで一気に試合を終わらせた
内訳としては、駿台学園の勢いMax状態に鎮西の集中力が切れ、ミスを連発(計4本)という印象でした
総評
駿台学園の全員バレー、梅川監督の采配が完璧にハマったゲームでした(これぞ春高!というゲーム)
1~3set目中盤までのハマらなかったパズルのピースがようやくハマった、という印象です。
一方、鎮西としてはこのセット勝てば優勝、というのが大きなプレッシャーとなり、逃げ切りたい気持ちがどうしても出てきます
そのため、サイドアウトもブレイクもエースNo.3舛本選手へとボールが集まる傾向があり、試合が進むと相手に対応もされるし、疲労によりパフォーマンスも下がります。
さらにプレッシャーにより、今まで生じないような簡単なミスも出てしまいます。
鎮西も頑張りますが、大きな流れに乗った駿台学園が最後まで走り切って勝利。
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