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コラム

2023-02-08 12:26 追加

北沢浩のバレーボール質問箱 男子春高決勝を深掘り! 駿台学園対鎮西全セットランニングスコアなど

高校バレー 男子

ランニングスコアはここまで。
次に得点内訳と各setのメモ、数字から見えるチームの特徴をまとめました。

駿台学園はサイドアウトは得意だけどブレイクが苦手、鎮西はサイドアウトが苦手でブレイクが得意。
駿台学園が勝っているセットはブレイク率が高く、鎮西が勝っているセットはサイドアウト率が高い。
両チームが対称的な関係となる数字になりました。

本記事をお読みいただいている皆さんの所属チームにはどのような特徴がありますか?
因みにですが、僕が指導している明治学院大はサイドアウト率が低く(65%)、ブレイク率が高い(31%)傾向にあります(22年関東2部秋季リーグ戦の数字)
そのため、来季に向けてサイドアウトの強化を重点的に行いつつ、得意なブレイクも伸ばす考え方で練習に取り組んでいます。

次にチームデータをまとめました。
両チームで目立つ差は見られませんでしたが、鎮西2set目、スパイクミスが0本というのは驚きました。

最後にスパイクの内訳です。
赤字が両チームの軸となる選手です。
駿台学園はNo.3佐藤選手、No.5亀岡選手が2人で全体打数の66%を打ち、鎮西はNo.3舛本選手が全体の52%を打っています。
因みに、添付にはありませんが、鎮西No.3舛本選手は5set目の全打数16本のうち、15本スパイクを打ち、決定率60%という驚異的な数字を叩き出しました。さすが、世代No.1エースと言えますね、本当に素晴らしいです。
今回はこれでおしまいです。
色々数字を出しましたが、ランニングスコア的には「3set目に全てが詰まっている」(昨年と同様)という試合内容でした。

来年はどんなチームがどんな試合を繰り広げるのか、今から楽しみです。
ここ2年間は組織バレーvs.エースバレーの展開でしたので、来年は組織vs.組織またはエースvs.エースが見たいですね。
そんなこんなで今回はここまで、ありがとうございました!

*プロフィール
北沢浩(きたざわ ひろし) 1985年7月11日生まれ
ポジション:セッター
小布施中
岡谷工業(全国優勝3回・全日本ユースU18)
早稲田大(全日本インカレ3位・ベストセッター賞)
富士通カワサキレッドスピリッツ
(現在)明治学院大学コーチ。
明学大バレー部の3部優勝、2部昇格を目指しつつ、セッターやチームの指導について日々勉強中。
URL:https://twitter.com/h_hiroshi_i?s=06

写真:坂本清
図表:北沢浩

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