2023-03-01 07:00 追加
姫路・宮部藍梨「プレー面、精神面でチームとして1つになって全員で戦えた」JT・目黒優佳主将「自分たちのマイボールにした時に精度が良くなかった」V1女子会見
SV女子
●安保澄監督
第1セットのゲームの立ち上がりで相手チームの主要アタッカーのウイニングショットをうまくディフェンスすることができました。
そのラリーを制する展開が前半に発揮できました。
これによってゲームの主導権を握ることができたことが勝因の一つとして大きいと思います。
そこから先の展開に関しては、今日JTさんがどのようなラインアップで出てくるか読めないところがありました。
相手の意図を考えながら、我々が前半いい展開をしていたとしても力のあるJTさんなのでいつどこで自分たちのいい流れが止められてしまうか分からないのでそれに備え、JTさんをリスペクトしながら進めました。
それでも我々の攻撃、守備が相手よりも気持ちの面でまず上回らなければという思いを持ち続けて最後の第4セットまでゲームができたがことが大きかったです。
――ホームゲームでの初勝利となったが。
安保:ホームゲームで我々よりも力のあるチームとの対戦でなかなか勝てない状況があった中で応援をして下さるファンの皆様に申し訳ないという気持ちを持ち続けていました。
今日は少し恩を返すことができたのかなと思います。
怪我人がいたりいろんな巡り合わせが悪く今シーズンホームゲームの時にあまりいい状況で試合に臨めませんでした。
リーグも終盤に差し掛かっていますが、怪我をした選手、体調が悪い選手が少しずつカムバックしてきている状況です。
カムバックしてきた選手の力を借りながらこれまで主力でやってきた選手に加えてプラスαの力を乗せながらこれから戦っていきたいと思います。
――3連勝をしたい要因について。今まで取り組んできたフォーメーションなどのシステムが嵌ってきたのか、2連勝したという精神的要素が大きいのか?
安保:整理して話をしないといけませんが、今のラインアップに関しては怪我人が立て続けに出て今いるメンバーでチームパフォーマンスを最大化するための組み合わせをいろいろ考えてやってきた結果です。
そこの連携の習熟度が増してきたのは一つあります。
それが機能するためのピースが嵌り始めた、怪我から復帰してきた選手は理想的な働きをできるようになりました。
2連勝してきた勢いでJTさんに勝てるほどVリーグはそんなに甘いものではありません。
2/11週の1週間空きがありました。
そこで自分たちのプレーのシステムを修正、ビルドアップ、ゲームをしている中で出ている自分たちの弱さは何だろうということに対して選手たちが自分たちのことを把握して、負けにつながるような要素を取り除くための取り組みを日々の練習の中で積み重ねてきました。
特に今日の第3セットで崩れたところから第4セットに立て直して辛抱強く戦えたのは日頃の取り組みでリハーサルをしてきたことが出せたということだと思っています。
単純に2連勝をしたから勝てたということではなく地道にコツコツと自分たちの弱さを向き合ってそれを改善するために目を向けたくないところにも目を向けて取り組んできた成果が表れてきていると思います。
――チーム内からも相手のJTさんからも強い気持ちが出ていたというコメントがあったが指導の中でそういうことを取り組んでいたか?
安保:2/11週の1週間空きのところで選手たちに話をしたのは「自信って何だ」ということです。
自分がこうやればプレーがうまくいくんだという部分でどのように取り組むかというところを意識してやる、それで成功、失敗をする繰り返しの中で成功した実績を残していかなければ自信はつけられません。
最後よりどころになるのは自分がこの場面でこのプレーを選択するのに本当に自信を持ってできるのかという、自分の持っている技術に対する自信でしかありません。
その自信に繋がるような技術練習をいろんなプレーでやってきました。
その技術の発揮を相手がやってくることに対してうまくやろうということではなく、「こちらから最初に仕掛けて相手のいいところが出ないように仕向けるにはどうしたらいいか」ということを取り組んできました。
今日は後手に回ることが少なく相手がやろうとすることに対しての先手を取ると言いますか仕掛け続けられたかなと思います。
そういったところがもしかしたらJTさんやウチのメンバーが姫路が今日は強気で攻めてきていたという言葉の表現になったのかもしれません。
――宮部選手について。ミドルブロッカーからアウトサイドヒッターに徐々に切り替えられてきていると宮部選手がコメントしていたが監督はどのように捉えているか?
安保:アウトサイドでのプレーは高校、アメリカでの大学時代も含めやり慣れています。
日本のリーグの中で相手チームのブロックの高さ、フロアディフェンスの粘り強さについてこれぐらいのスパイクだとディフェンスがされてしまう、決まるという感覚を彼女が持ち始めたと思います。
相手のディフェンスがここにいたなど相手が上回る状況での失敗は少なくなってきていて、ここにこうやろうとしてやったが打ち損じによる失敗したなど、失敗のレベルが上がってきています。
Vリーグの日本人選手の中でアウトサイドの打点はNECの古賀紗理那選手に匹敵する、上回る高さだと思います。
これは我々にとっては非常の大きな武器になっています。
本人もインタビューでコメントしていた通り彼女に期待することは得点を取ること、高さを生かしてブロックで相手にプレッシャーをかけることです。
彼女のいい持ち味だと思いますのでもう少しプレーの安定感が出てくるように、きわどい失敗の仕方になるようになっていくといいなと思います。
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