■下位だからといってあなどれないオランダとタイ

　オランダとタイは２勝６敗で、12、13位につけている。
　オランダは昨年の世界選手権とほぼ同じメンバーを保っている。OHアンネ・バイスが休養しているものの、ジョリエン・クノレマと新加入のノヴァ・マーリング、二人のOHがチームを引っ張っている。高さを生かした攻撃力はあるのだが、ブロックのフォローが甘い部分が多い。打って決まればいいが、ブロックにかかった時に簡単に球が落ちてしまい、もう一度拾って攻撃につなげられない場面が多い。しかし、ポーランド戦では適時にブロックを決め全勝だったポーランドに土をつけ、イタリアにもフルセットの接戦と調子が上向いているだけに要注意だ。

まだ20歳のクノレマ。これからも成長が楽しみだ

　タイは必死にボールを追うひたむきさと笑顔を絶やさぬ明るさで、世界中に多くのファンを持つ。セルビアにマッチポイントを取りながら惜しくも逆転された試合では、ブラジルファンを熱狂させた。今週は、地元での大声援が後押しになるだろう。元PFUブルーキャッツのOHチャッチュオン・モクシーが攻守でチームを支える。チーム全員がレシーブと共にブロックもしつこくついてくるので、日本は複数で攻撃に入る体制をしっかりとり、相手にブロックの的を絞らせないようにしたい。

攻守にわたりチームを引っ張るチャッチュオン

■３週目バンコク大会の日本の対戦相手（日付は日本時間）

６月28日　午後７時　トルコ
６月30日　午後７時　オランダ
７月１日　午後10時30分　タイ
７月２日　午後７時　イタリア

取材：ブラジル在住　唐木田　真里子
写真：FIVB

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