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会見・コメント

2024-08-12 16:42 追加

女子バレーボール、イタリアが初優勝。イタリア・エゴヌ「金メダルはイタリアバレー界にとって大きな意味がある」 パリ五輪

パリ五輪 女子決勝コメント、最終結果

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金メダルを胸に喜ぶイタリアチーム(写真:FIPAV/Tarantini)

 パリ五輪女子バレーボール決勝は、イタリアが3-0(25-18、25-20、25-17)でアメリカを下した。好調だったアメリカのサイドからの攻撃を、イタリアはブロック11本でしっかり抑え込んだ。エゴヌだけに頼らず、ミドルもサイドからも攻撃がさえたイタリア。昨年は前監督とメンバー選出のゴタゴタなどもあり五輪予選での出場権獲得を逃し、今年初めにベラスコ新監督を発表。そこからネーションズリーグで出場権を取り、五輪の頂点まで駆け上がった。試合に集中するために選手村に入らず、ホテルに入ったベラスコ監督の作戦も功を奏したようだ。試合後の監督と選手のコメントを紹介する。(FIVBのインタビューより)

■イタリアが最後まで主導権を握った

第1セット、ボゼッティ、シラ、エゴヌとスパイクで得点を重ねイタリアが15-7とリードする。そこからプラマー、ワシントンのスパイクと相手のミスもあり、アメリカが15-11と盛り返す。しかし終盤、プラマーが2本のスパイクミスで23-17と開いてしまう。エゴヌがスパイクで締め、1セット先取する。

第2セット、アメリカのベテラン、ラーソンのスパイクで8-8とするも、ダネージとファーのブロックで13-9とイタリアがリードする。この日抑えられていたスキナーが離れたトスを打てば、ドルーズもサイドラインぎりぎりに決めるが、17-14と差は縮まらない。イタリアの攻撃の勢いが止まらず、ボゼッティ、ファーとどのポジションからも攻め立てる。このセットもエゴヌが最後を決め25-20、2セットリードする。

第3セットは、オグボグ、ワシントンのクイックで5-5。その後、ボゼッティの好サーブ、ダネージのブロック、シラのスパイクとイタリアがたたみかける。アメリカはメンバーを替え、流れを変えたいができない。さらにオッロの2本エースで12-6と開く一方だ。しかし、アメリカのドルーズも意地を見せ2本決めて、13-9とする。アメリカもサーブで崩しチャンスボールを待つが、イタリアがリベロのデ・ジェンナーロを中心に守備からチャンスを広げていく。シラがチーム7本目となるエースをとり、22-15。ダネージのブロック、トンプソンのスパイクがアウトになり、25-17。イタリアが五輪で初めてのメダルとなる金メダルを獲得した。

●イタリア、ベラスコ監督 : イタリア女子代表監督の要請を了承した時、オリンピックの優勝など考えもしませんでした。私たちに準備期間は4カ月しかないことはわかっていました。ですから、どの部分を私たちは改善できるかを明確にすることを優先しました。私は選手がコートで決断することをとても信頼しているので、特に難しい場面では、彼女たちに自由にさせていました。

優勝をかみしめるベラスコ監督とSオッロ(写真:FIVB)

●イタリア、OPエゴヌ: 私たちは自分たちのプレーをして、ゲームを通して安定することだけやろうとしました。私たちのスタッフはここで初戦からずっと私たちが落ち着いて集中できるように素晴らしい仕事をしてくれました。素晴らしい旅でした。言葉で言い表すのは難しいです。イタリアバレー界にとって、大きな意味があり、私たちのやってきたことが正しかったことを示していると思います。

MVPのエゴヌ。写真左側のLデ・ジェンナーロとOHボゼッティがレセプションやブロックフォローのつなぎでエゴヌを後ろから助けた(写真:FIVB)

●イタリア、Lデ・ジェンナーロ: これは本当に特別なことです。決勝で戦って勝利するということは、すべての選手の夢でした。本当に唯一無二のものです。金メダル獲得のために何年も努力してきました。私はキャリアを通して、日々精進するという目標を持ち、この瞬間のために努力してきました。そしてこれは私たちがやった厳しい練習に対するご褒美です。

チームメイトに胴上げされたLデ・ジェンナーロ(写真:FIVB)

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