韓国バレーボールVリーグで毎年、リーグ開幕前に行われるカップ戦「KOVO Cup」が男子は21日、女子は29日に開幕する。

　男子は昨年、同大会で就任間もなかった荻野正二監督（バルセロナ/北京五輪代表）が指揮を執り、OK貯蓄銀行ウィンマン（旧チーム名：OK金融グループウッメン）が初優勝を果たした。そして、今年はパリ五輪を終えたフィリップ・ブラン監督が現代キャピタル・スカイウォーカーズの監督に就任したばかり。この両チームが9月13日の13時30分より初戦を戦う。

　荻野監督は昨シーズンのVリーグでもプレーオフ進出という目標を上回る準優勝を果たしており、一方のブラン監督は日本代表でネーションズリーグ２年連続のメダルなどさまざまな実績を残したことは周知のとおり。開幕戦での両者の対決が注目される。なお、同じ韓国Vリーグでは、豊田合成（現・ウルフドッグス名古屋）で2017年から４シーズン監督を務めたトミー・ティリカイネン監督が2021年から大韓航空ジャンボスで指揮を執っている。同チームはティリカイネン監督の就任前からリーグの連覇が続いており、昨シーズンは5連覇を果たしている。これを今季はブラン監督や荻野監督、あるいは昨年大竹壱青選手（現・東京グレートベアーズ）がプレーしたウリィカード・ウリィWONなど他の強豪チームがストップさせることができるのか、リーグの行方も気になるところだ。

　また、29日からのKOVO Cup女子大会には、日本のSVリーグからアランマーレ山形が出場。女子で日本のチームが同大会に出場するのは2009年のデンソーエアリービーズ以来15年ぶりとなる。

写真：ブラン監督＝坂本清、荻野監督＝バレーボールマガジン