2024-11-19 10:56 追加
NECレッドロケッツ川崎・藤井莉子「涙した日は自分のターニングポイントになりました」、澤田由佳主将「自分の良さを見つめ直して、アタッカーを活かしていきたい」 SV女子
NEC川崎 会見コメント
SV女子
11月16日、17日にカルッツかわさき(神奈川県)で開催されたバレーボールSVリーグ、NECレッドロケッツ川崎対PFUブルーキャッツ石川かほくの試合後会見から、NECレッドロケッツ川崎のコメントをお届けする。
NEC川崎は3連敗中だったが、1週のインターバルを挟み今節を連勝。
現役復帰し、主将を務めるセッターの澤田由佳がスパイカー陣を巧みにコントロールした。
また、前節の久光戦でスタメン初出場を果たした4年目のリベロ藤井莉子が、スタートリベロとして初の勝利を経験した。
■GAME1
11月16日 NEC川崎 3(25-20、25-23、22-25、25-17)1 PFU
●佐藤淑乃選手(アウトサイドヒッター)
3連敗となった前回の試合から1週間空きました。その間、自分たちの中で入念に準備をした上でこの1戦に臨むことができました。
しっかり勝てたことはチームとしてプラスになると思います。
――チームが苦戦する中で開幕時に比べて個人の数字も少し落ちていました。対戦相手の研究を感じる?
佐藤:試合に出る回数が増えていって、相手も映像で分析したり、自分の癖とかも分かってくると思います。
対応された時の事を考えて、決め方のバリエーションも試合を重ねながら増やしていきたいと思っています。
数字が落ちないように、自分の中でいろんな引き出しを作っていけたらと思っています。
――今日のプレーは?
佐藤:第2、第3セット目で決まらないシーンが増えてしまいました。
最初はライン打ちが決まっていたのですが、そこを抑えられてしまいました。そこからクロスやインナーで得点を取れたのは良かったのですが、終盤、最後の第4セットを取り切るというところまでの決め方ですね。まだ自分の中で選択肢が少ないと思います。課題だと思います。
●藤井莉子選手(リベロ)
1週間空いたことで選手ミーティングもたくさん行いました。
試合の入り、その部分の集中力を高めていこうという話をしてきました。
それぞれがスタートから100%のクオリティーを出すにはどうすれば良いか。そこに取り組んできて、今日は第1セットからブロックで流れを掴むことができました。
――今日の勝利について。
藤井:先々週の久光戦では、2戦ともフルセットで負けてしまいました。
個人としての課題もありました。プレーのクオリティーが勝利に繋がっていないと感じました。
今日チームとして勝ち切ることができたのはすごくプラスなことです。ですが、もっと自分がチームに貢献できる部分があると思っています。
自分がもっと1本を上げていれば、そういう場面も今日の試合ではたくさんありました。これからも気を抜かずに、個人としてもチームとしてもプラスになるような動きをやっていきたいですね。
――先発出場で勝利を経験できた感想は?
藤井:今年で4年目になります。3年間、チームのために自分に何ができるかということをを常に考えてきました。
今は自分がコートに立って勝利することがチームへの一番の貢献になるという状況です。
初勝利は個人的にすごく嬉しいことではありますが、まずチームが連敗を脱出して、自分たちのペースを掴めたというところの方が私の中では大きな喜びです。
今日はチームとしても個人としても大きな一勝だと思っています。
――昨年の皇后杯、チームは優勝しましたが、メンバーには入れませんでした。優勝した時に、コートの外で涙されてる姿を覚えています。あの時には何を想った?
藤井:皇后杯は18人のメンバーが登録できます。その中から14人がベンチに入れるのですが、私は18人のメンバー登録にも入っていませんでいた。
当時、自分は副キャプテン。チームのためにというのは分かっていたのですが、個人的にはやっぱり悔しさがありました。
それがちょっと複雑な感情で、チームが優勝したのは嬉しいのですが、「私個人は本当に心から喜べているのかな」と自分と向き合った時に感情が溢れてしまいました。
私にとってはあの日がターニングポイントになったと思っています。
あの経験があったから、その後にリーグにも集中できましたし、チームが危なくなりそうな時には副キャプテンとして自分にできることを率先して考えることもできました。
あの経験は私のバレーボール人生の中ですごく貴重なものだったと思います。
今もそれを無駄にしてはいけないと思っていますし、あの感情をなくしてはいけないなとすごく思っています。
――監督もおっしゃっていました。「地道な努力を続けてくると、いつか必ずチャンスが来る」。まさに、今その時なのでは?
藤井:実は「努力は必ず報われる」っていう言葉を私はあんまり好んでいないんです。成功する人は必ず努力をしていますし、努力は絶対に必要だと思うのですが、その努力のやり方を間違えると自己満足になってしまいます。努力の質というものをもっと自分と向き合って考えないといけないなと、皇后杯の時にも感じました。
「チームのために」というのが私の中では一番です。今はプレーで、技術でチームのために貢献できるところに繋がってきました。
ですので、今までやってきたことは無駄じゃないと思っていますし、それを漫然と続けるのではなくて、進化した努力というものを自分に求め続けていきたいなと思っています。
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