2026-09-06 14:41 追加
石川祐希が語る初戦の難しさと主将の覚悟。主導権を引き寄せた「畳みかけ」と、目指すLA五輪への足跡
石川祐希 アジア選手権 オマーン戦コメント
全日本代表 男子

ロサンゼルス五輪の切符がかかるバレーボールアジア選手権の開幕戦(9月4日、北九州市立総合体育館)。オマーンをセットカウント3-1で下した試合後、チームを牽引する主将・石川祐希選手がミックスゾーンでの取材に応じた。
1セットを奪われる展開となりながらも、最後は危なげなく勝ち切った日本代表。勝負のポイントのひとつとなった第1セットの攻防や、主将としてのメンタリティー、そして大会を通じた目標について石川選手が熱く語った。
「初戦はどの大会でも難しい」――事前ミーティングで伝えた意識

――どんな大会でも初戦は難しいですよね。その独特の難しさがある中でのスタートとなりました。今日の試合を振り返っていかがですか?
石川: 1セット取られてはしまいましたけど、そこは気にせずにしっかり3-1で勝ち切れましたし、最後のセットも良い雰囲気で終わることができたので良かったです。まずは「勝つこと」、そこだけだと思っているので。監督とも試合後に話しましたが、勝ち切ることにこだわってやっていけたのは良かった点だと思います。
――試合前のミーティングでは、石川主将からチームの選手たちへどんな声をかけたのでしょうか?
石川: 「初戦の入りが大事」だということ、そして今回は対戦したことがない相手ばかりなので、前半10点くらいまでは競り合ったりもつれる展開になると思うけれど、それはしっかり受け入れようと伝えました。焦る必要はないですし、初戦は常に難しいものなので、とにかく自分たちのプレーをしっかり出し切ろうと話してコートに入りました。
髙橋藍の追撃から石川祐希の畳みかけへ――第1セットで引き寄せた流れ
――第1セット、序盤はオマーンにリードを許す苦しい展開でした。しかし、髙橋藍選手のプレーで追いつき、相手のタイムアウト後にサイドアウトを切られた直後、石川選手が怒涛の畳みかけで一気に流れを引き寄せましたね。
石川: サーブに関してはすごく感触もつかめていましたし、良かったと思います。スパイクも悪くはなかったですが、少しミスが多かったなと感じているので、そこは次に向けて修正していきたいです。
(※会場の観客からの「ユウキ!」と連呼されるサーブコールについても触れ、「耳には入ってきますし嬉しいですが、僕は別にサーブコールがなくても大丈夫なタイプです(笑)」と笑いを誘う場面も。)
――今日A代表デビューを果たし、見事なトスを見せた河東祐大選手など、他の選手たちの活躍はどう映りましたか?
石川: 彼も良いプレーができましたし、良いトスも上がっていたと思います。出た選手がしっかりと活躍できたのはチームにとってもすごく大きなプラスですね。
「内容以上に勝つこと」――目指すはロサンゼルス五輪の切符

――試合序盤から石川主将の笑顔が非常に印象的でした。意識されていたのでしょうか?
石川: 意識するところもありますし、自然と出る部分もあります。やっぱり1試合目はどうしても緊張感がありますから、キャプテンとして普段の練習通りの雰囲気を作っていくことは常に意識しています。
――あらためて、ロサンゼルス五輪の切符獲得へ向けて、今大会の勝ち抜き方や抱負をお聞かせください。
石川: 内容にこだわることももちろん大切ですが、こだわりすぎて結果を逃しては意味がありません。とにかく目の前の1試合1試合に勝つこと。勝つことだけにフォーカスして、まずは残りの予選をしっかり勝ち切り、良い状態で決勝トーナメントに進みたいです。チーム一丸となって、目標であるロサンゼルス五輪のチケットを勝ち取りにいきます。
どんな大会でも「初戦は難しい」という前提をチーム全体で共有し、パニックに陥ることなく冷静にオマーンを突き放した日本代表。第1セット中盤、相手の嫌な流れを絶ち切ったのは、他でもない石川主将の圧倒的な力で押し込む連続得点だった。コート上で見せる弾けるような笑顔と、インタビューで語る「とにかく勝つ」というシビアな勝負師の顔。その両面を持ち合わせる頼れる主将のもと、日本代表がロサンゼルスへの第一歩を力強く踏み出した。
写真:VolleyballWorld、中西美雁
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