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会見・コメント

2012-04-13 19:50 追加

全日本男子会見コメント(2012年4月10日)

全日本代表 男子

宇佐美大輔宇佐美大輔主将

主将としては4年目。ワールドカップを振り返ると、みんなホント前向きに戦ってくれたと思います。ワールドカップ期間中は速いコンビネーションバレーをしてきた中で、結果が出なかったのは反省すべき点だと思います。このOQTに向けて修正を図るべきだと思います。

(速いバレー自体は続けるんですか?)全体的に速いバレーを続けると言うことよりも、個々によって速いバレーをする人間もいれば、トスの修正を図っていかなければならない人間もいます。

ロンドンに向けて、オリンピックで勝つとか負けるという以前にOQTでしっかりと勝たなければ。今、アジアのレベルも本当に上がっていますし、すごく厳しい戦いになるのはわかっていますけど、ここでOQTを勝ち上がって、まずは今目の前のオリンピックの出場権を獲るというのが目標というか、がんばりどころ。出た後で、もう一回オリンピックで勝とうという気持ちになれば良いんじゃないかなと思います。

主将として気をつけていることは、去年で一番反省点があったなと思ったのが、チームというのはスタッフを含めてチームなんだなと再確認しました。選手だけがばらばらになってないから勝てるというものでもない。スタッフと選手とが、本当の意味で一丸となれたときは強くなる。そこをつなげるというのが、僕のひとつの仕事だと思っているので、今年はそこを注意しながらやっていきたいです。

 

(心技体一番どこが大事か。)心技体で答えるんですか? 必要なものというのはすごくある。まず第一に考えなければならないのはコンビネーションの修正が大事。ワールドカップで速いコンビバレーをしてたんですけど、アタッカーが好きな方向に打てなかったというのが、すごくリスクが高いバレーをしていたんだなと思うので、そこをしっかり修正を図りたい。

メンタル面に関してなんですけど、僕は弱いとは思ってない。終盤やられてしまう原因のひとつとしては、速いコンビネーションバレーをしている中で、サーブレシーブはきちんと返さなきゃならないと思うだろうし、セッターは速く上げなきゃと思うだろうし、アタッカーは来たボールを(すぐに)打たなきゃならないという気持ちになって、悪循環になってた。

サーブレシーブはある程度返せばいい、アタッカーは好きなところに打てる、いろんなコースにボールが打てるとなると、気持ちも楽になるでしょうし、自分たちで自分たちの首を絞めていたのがワールドカップだった。

(監督の言われた初速の速くて打ちやすいボールというのは?)えーと……ですね。すごく、難しい表現なんです。初速が速くて、アタッカーが打ちやすいというのは。結局はセッターからボールが出ない限りは、相手のブロッカーは動ける状態じゃないじゃないですか。

セッターの手から離れて、やっとブロッカーはそれに反応していくんですけど、それ以前に先読みをして動いてくれるんであれば、僕はまだためている状態で、逆にトスを上げたりできるんですけど、見た目の問題っちゃ見た目の問題なんですけど。ためてからトスを出すことで、まあブロッカーを釘付けにするというのが僕はベストなんじゃないかなと思っています。いくら相手が0.8秒で動けるといっても、こちらのアタッカーが打ちやすければ問題ない。

初速が速くて打ちやすいというのは……。説明しろっていうのが難しいですね。相手を見るというよりも視野に入れるということですかね。相手を視野に入れながらボールをアタッカーに供給していく感じ。ワールドカップの時はどうしてもスピードを最初に求めちゃったので、本当に来たボールをスピードを持って上げるだけだったんで、みんな余裕がなかった。そういうバレーをしていてもあれだけ戦えたとポジティブに考える。アタッカーがどこにでも打ちやすいトスを上げていれば、ワンタッチとれたりしていければ、もっと良いバレーができる。スピードを全て捨てる訳じゃないですし、ある程度スピードも要るでしょうし。ただ、スピードのみを求めてしまうと、安定性を欠いてしまうので。

(全てがセッターにかかってくるのでは、そのプレッシャーとどう戦うか、技量をどう上げていくかという問いに)僕は別にトスを上げることをプレッシャーとは思っていない。技量をどう上げていくかとか、そこまで問題視してないというか。結局はアタッカーが打てるトス、打ちやすい高さのトスというと表現がおかしい、打点をとらせるためのトスなんである程度高さは出てきますけど、高さがあるということは、リバウンドもとれる。たとえ近くなってミスしたなと思っても、アタッカーがそこでリバウンドとってくれれば全然問題ないんで。

速いボールで速いバレーになると、来たボールを振っちゃうんで、決めるのが難しいんですよね。速さと安定性のバランスが、速さの方に重きを置いてたんだと思います。

 

福澤達哉福澤達哉選手

Vリーグは昨シーズンよりコンディションがよく、スパイクのスピードや状況判断など、スキルを向上させることもできました。高さを常に意識した攻撃を心がけていたので、それがうまく回ったという感じです。

サーブはトスを低くしたことにより、タイミングのズレが修正でき、一定のリズムで打てるようになったと思います。

OQTは2回目の挑戦になりますが、前回は若手でベテランの方に引っ張ってもらい、のびのびやらせてもらっていました。現在は4年前の大会と比べて立場も中堅になり、自分がどのくらい成長したのかを知るためのいい機会だと思っています。今回の全日本は年齢に関係なく、選手間でコミュニケーションを取りやすいところがよい面ですね。全員が当事者意識を持ち、発言していける環境です。

この4年間、ケガもありましたが、1年1年全日本に対する意識を自覚できるようになってきました。自分に求められているプレーも年々固まりつつあるので、それをしっかり最後まで固めきって自分の役割を果たせば、結果はついてくるのではないかと思っています。気を抜かずに目の前の1戦1戦を戦っていきたいです。

 

富松富松崇彰選手

Vリーグではブロック賞をいただきましたが、チームが勝たなければ意味がないので、特に狙っていたというわけではなかったですね。昨シーズンはアジア選手権で両膝の調子が悪くなり、ジャンプもできないし、特に右膝はランニングも痛いくらいの状態になりました。そこからは膝に負担をかけずにリハビリするようにしていました。無理をせずに休むことで治ったという感じです。

4年前は最終メンバーに残れず、悔しい思いをしました。オリンピックは見なかったですね。今回はOQTを目指す以前に、とにかくVで結果を出そうと思っていました。そこで経験値を上げておかないと、全日本に選ばれることもないと思っていましたから。今もまだ100%のコンディションではないので、ベストな体調で臨めるようにしていきたいです。全日本は勝てるメンバーが最後まで残るのが当然ですし、自分がそうなるためにはコンディションを万全にして、まずはワールドリーグを頑張りたいと思います。

 

上場雄也選手

Vリーグを終え、少し休むことができたので、リーグの疲れを残さずに全日本に合流することができました。膝の持病があり、Vはフル出場できませんでしたが、ジャンプも戻ってきているので、全日本のスタッフと相談しながら、しっかりやっていきたいと思っています。まずはワールドリーグの1週目、浜松大会に出場し、1試合でも多く出れるようにすることでOQTにつなげていきたいと考えています。

植田監督に選んでもらった以上、しっかり目標をクリアして力になりたいと思っています。セッターの宇佐美キャプテンや阿部さん、近藤さんと速いコンビバレーが作れるように、そして自分の持ち味はジャンプ力だと思うので、そこを生かせるように頑張っていきたいです。

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