2017-09-02 01:23 追加
全日本女子 グラチャン14名発表記者会見 コメント
全日本女子 グラチャン出場メンバー会見コメント
全日本代表 女子
全日本女子バレーボールチームは1日、ナショナルトレーニングセンターで会見し、5日から始まるグランドチャンピオンズカップのメンバー14名を発表した。
出席者のコメントは以下の通り。
嶋岡健治JVA会長
いよいよグラチャンが始まります。
その前に私事ですが、8月末にJVAの理事会において、新しく会長を拝命することになりました。まずその面でのご挨拶をさせていただきます。会長が空席という時間が2ヶ月あり、いろいろ議論をしながら、私自身が何ができるのか、もうひとつ、Vリーグの会長もさせていただいており、その兼ね合いをどうするか考えるために時間をとってきた。
同じバレーボールとして垣根を作らず、一体となって一番いい形となってやれることを目指してやっていきたい。チームジャパン、チームJVAという形でやりたい。
女子につきましても新しい体制になりまして、幾つかの大会を消化しながらここまできた。中田監督以下、本当にがんばって、色んな意味で粘り強くなってきている。それだけでは今後は厳しいが、一つ一つ糧にしながら、強化は進められている。集大成であるグラチャンで強豪国と当たるのは、非常にいい機会であり、選手の強化の場所でもあるが、勝負の場所でもある。なんとしてもいい成績を収めてもらいたい。
鳥羽賢二ハイパフォーマンス事業本部本部長
ご存知のように中田新体制でスタートしましたけれど、2020年の表彰台に向けて着々と成果も出ている。今季最初のワールドグランプリでは12チーム中5位となりました。2位から5位まではおなじ勝敗数。フルセットのゲーム4試合については、すべて勝利することができました。今大会であたるブラジルロシアにも勝利している。ロシアにはここのところ、4連敗しておりました。ブラジルにはロンドンオリンピックから12連敗しておりました。日本女子バレーの復活の兆しを感じられる。中田イズムが浸透している。
直近のアジア選手権では10年ぶりの優勝を果たしました。決勝戦もフルセット、2セットビハインドからの大勝利。ちなみに男子チームも、アジア選手権で優勝。男女でアベック優勝が34年ぶりです。グラチャンが今シーズン最後の5試合となります。
相手にとって不足なし。チームの真価を問われる試金石となりましょう。新会長の嶋岡会長を迎えての初めての大会ですので、監督選手一丸となって頑張ってくれると思います。
中田久美監督
5月の中旬から全日本は集合しまして、たくさんの試合を消化してきました。ワールドグランプリ、アジア選手権など全16試合、全64セット。課題もたくさんありますし、収穫もあります。今シーズン最後になります大会で、対戦国の中国ロシアは、グランプリでは勝ちましたが、全く違うチームと考えている。アメリカに関しては戦っておりません。次に繋げる大きな大会だと思います。いい大会にできるようにしたい。
――常に世界基準の戦い方とおっしゃっていますが、具体的に世界基準とは。
中田監督
時差がある中で、日本と違っていろんな環境の中で、なかなか結果を出すのは難しい。世界と戦うのが初めての選手が多かった。いろいろ経験をさせもらった。スパイクの角度一つにもこだわらなければならないということを、ワールドグランプリ、アジア選手権で経験した。短い間ですけど、確実にプレッシャーの掛かる試合の中で出せるのが一番大事なこと。
今シーズン数字だけ見ると、勝ち越してはいますけど、決して満足しているわけではない。逆に、どういうことを積み上げなければならないかを考える。ただ守るだけでなく、結果にこだわりながら挑戦していきたい。
――古賀選手が14人に入っていませんが。
中田監督
最後まで悩みました。膝なのですが、靭帯とかそういうことではなく、腱の炎症がアジア選手権の途中から彼女から訴えがあった。ここまで様子を見てきました。スタッフとも話した結果、大会が始まる5日間で彼女のコンディションが戻るかといわれると、たぶん半分以下と判断した。彼女の将来性を考えて、今回は本当に残念ですけれども、はずさせていただいた。
――古賀さんがいないことで、カバーする戦力は。
中田監督
もちろん、古賀がいないので戦力ダウンは否めない。が、古賀がいなくても勝ってきているので、そこはいる選手で。それ以外でどうやってやればいいか逆に聞きたい。
――5月にチームを率いて、いま指揮官として手応えを感じていること。
中田監督
グランプリなどは、世界のどのチームも色んな選手を試す大会。そういう中での諦めない、日々結果を出せたのは大きな収穫。このグラチャンは、違ったレベルの大会だと思いますし、その中で、自分たちがやってきたことを、ホームで、感情のコントロールをしたり、いろんなプレッシャーの中で出せるかが大切。古賀選手の思いを14名がしっかりと背負い、全員に注目していただいて、最後まで戦い抜けたらいいなと思います。
――いろんな課題があると言われましたが、具体的なところを。
中田監督
挙げたらキリがないんですけど、グランプリを戦っていて気になった問題が、被ブロックが130本、1試合につき20本前後。この被ブロックがどういう状況で出ているのかを分析していまして、それを減らすことによってもう少し点数を取ることができると考えている。
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