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インタビュー

2018-01-19 12:00 追加

リベロで再スタート、元ブラジル代表ムリロ・エンドレス

ムリロインタビュー

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試合後、ファン一人一人に対応するムリロ

長年ブラジル代表のエースを務め、抜群の守備力から攻守の要だったムリロ・エンドレス、36歳。しかし五輪では、北京、ロンドンと銀メダルで、悲願の金メダルを目指したリオでは直前のワールドリーグ中に肉離れを起こし、メンバーから外されてしまった。2017/18年のブラジルのスーパーリーグからリベロとして再出発した。

 

■新たな挑戦

――どのようにリベロ転向を決めたのですか。

ムリロ・エンドレス(以下ムリロ): クラブチームのSESI-SP(セージ‐サンパウロ)と新監督のロベルレイ・レオナルド(元ブラジル代表アシスタントコーチ)から今季の契約更改の時に、「何度も手術リハビリを繰り返した右肩ではこの先スパイカーは難しい。世界に通用したレシーブを生かしてはどうか」と、勧められました。

 

――出場が叶わなかったリオ五輪後は引退も考えていたのですか。

ムリロ: いえ、バレーを辞めることは考えていませんでした。しかし肩の手術をし、ここ数年はケガとリハビリの繰り返しだったので、このままトップチームで続けていくにはどうすればいいかというような考えは少しあったと思いますが、リベロは考えていませんでした。

 

――リベロとして再出発を決意した矢先にドーピング問題がありました。

ムリロ: そうですね。2017年4月10日に国際バレーボール連盟のドーピング検査があり、陽性がでてしまいました。自分では全く身に覚えがなく、驚きました。モリンガmoringaという木をお茶にしたサプリメントの中に禁止薬物のフロセミドが含まれていたんです。(注:それ自体に筋肉増強や発奮作用はないが、利尿作用があるために他の薬物を排出する助けがあるということで禁止されている。サプリメントにする段階で添加されたとみられている)検査の少し前に新しく買ったもので、購入した3つのうちまだ1つ使用前のものが家にあり、その成分分析と筋肉増強などの意図がなかったことを弁護士、チームと相談し、反論証拠として提出しました。4月から8ヶ月の出場停止処分が科せられました。

 

――その間、どのように過ごしたのですか。

ムリロ: チーム練習に参加できないので、一人でトレーニングをしていました。とても難しい時間でした。周りのサポート、チームメイトの変わらぬ信頼が支えになり、本当に感謝しています。

 

――この先、同じことが起こらぬようにどうしたらいいのですか。

ムリロ: それはとても難しい問題です。自分で気をつけるしかありません。チームのドクターは怪我や病気をした時の薬はすべて把握していますが、食べ物すべてまで管理できません。信頼のおけるメーカーや店の食品というのが第一でしょうか。とはいってもレストランや友達の家で食後に飲んだコーヒーや紅茶まで疑っていてはきりがありません。自分の責任で気をつけるということでしょうか。

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