2018-02-06 17:30 追加
越境バレーボーラー 古賀太一郎(ザヴィエルチェ:ポーランド)後編「目標は、五輪に出ること」
海外プレーヤーインタビュー
Others
ポーランドプルスリーグでプレーする古賀太一郎選手にお話を伺いました。2年前はフィンランドリーグで、昨季はフランスリーグでプレーしています。2017年度は全日本にも選出されました。後編は、全日本についてや目標を聞いています。
――今年のご自身の全日本での活動を振り返って。
まず出場機会に恵まれなかったのは、まあ単に実力がなかっただけで。それこそ、さっきも言ったように、日本のリベロ市場っていうのは、かなりいい選手がいっぱいいるわけ。その中で選ばれなかったっていうのは自分の実力不足だし、あの選ばれた1か月の間で、自分としてもパフォーマンス上げられなかった。これについては自分としてはサプライズでも何でもない。自分の実力不足。だから、来年どういう活動を全日本でできるかどうかわかんないけど、自分としては、前回1か月でパフォーマンスを出せなかったから、次の夏場をどう過ごすかっていうのを今から準備している。オリンピックまでの2年半は、夏場の過ごし方もしっかり考えないと、代表で活動するのは難しいと思う。
――今年の全日本男子チームについてどう思われましたか。
練習とか試合とかを一番近くで見ていた中では、まあ(ブラジルなどの)本当のトップチームとは差はあるにしろ、他のトップチーム、例えばアルゼンチンだとか、カナダ、ベルギーとか、その辺りの位置には日本は絶対いると思う。あとはどう試合でパフォーマンスを出すか、どうチームがうまく噛み合うかによって変わってくる。本当のトップはやっぱり強いけど、その下のチームが番狂わせを起こすことは、スポーツだからあり得る話。例えば、ベルギーが今年のヨーロッパ選手権で準決勝行ったりしたし。でも僕らも同じ場所にいると思う。自分らがしっかり練習でやってることを試合で出せれば、本当のトップに番狂わせを起こせる位置にはいる。でもやっぱり、グラチャンみたいに「ボタンの掛け違い」があれば、「あれ?」みたいな、みんなが期待していなかった結果が生まれたりする。でも、いい選手もいっぱいいるし、そんなに悲観する必要はないと思う。
――ではなぜグラチャンでその「ボタンの掛け違い」が起こってしまったと思いますか。
それが分かれば僕がナショナルチームの監督やってるだろうし(笑)。ただ、海外のトップ選手も試合前には緊張するし、いろんな心配事もする。だからそれは、日本の代表チームだけそう感じるわけじゃなくて、他のチームもやっぱりそうやって同じように感じる。つまり、みんなが同じ土俵で戦っているっていうのはもっと思うべきかな。僕らが上とか下とかじゃなくって。代表で1試合も試合に出たわけではないのに言える立場じゃないけどさ。今年の夏、全日本に帯同して、1か月しかいなったけど、僕の感覚としてはメディアが取り上げるほど、そんなに自分たちと世界との差はないと思った。ただ、一番の問題は自分らが、他の国より低いと思うこと。そこからスタートするから、上手く行くはずのことも上手く行かなかったりする。自分たちが勝手に、相手の選手よりレベルが低いと思ってしまっている。やっぱり、そこが一番もったいないかなと思う。もっと自信もってやることが必要だと思う。自信を持てって言うのは簡単だけど。その自信を得るためには、もしかしたらこうやって海外でプレーするっていうのも1つの手段かもしれない。
同じカテゴリの最近の記事
- ブラジルのスーパーリーグ、松井珠己のマリンガ、上位8位のプレーオフ進出ならず [Others,全日本代表 女子] / 2024.03.26
- 韓国Vリーグ「安山OK金融グループ・ウッメン」を率いる荻野正二監督「選手たちは伸びしろがあり、性格も素直。成長の手応えを感じて、毎日が充実しています」 [Others] / 2024.03.21
- NEC・中川つかさ「エネルギーを与えるということが私の仕事だったので、そこをしっかり後押ししようと思ってコートに立った」インタビュー [V1リーグ 女子] / 2024.03.10
- 埼玉上尾・岩澤実育「昨シーズンより良い結果を出せ、そこにしっかり自分で貢献できたというのが凄い嬉しい」 インタビュー [V1リーグ 女子] / 2024.03.10
- トヨタ車体・藪田美穂子「一緒に戦ってくれていた仲間の成長を見られ負けて悔しい気持ちもあるが誇らしい気持ちもある」インタビュー [V1リーグ 女子] / 2024.03.09
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.