2018-04-25 17:54 追加
全日本女子主将・岩坂名奈「誰かのようにではなく、自分らしくチームを引っ張る」
全日本女子 岩坂名奈主将会見コメント
全日本代表 女子
4月17日に行われた全日本女子始動会見の囲みインタビュー中から、主将として2年目を迎えた岩坂名奈選手のコメントをお届けする。
――昨シーズンと今シーズンの違いはどんなところだと思いますか?
岩坂:今年は昨年以上に結果が求められるシーズンになると認識しています。昨年以上にキャプテンとしてブレずに、チームを戦う集団として団結できるように、全力でやっていくのみだと思っています。
――2年目もキャプテンをというのは、どういう形で伝えられましたか?
岩坂:監督と話す機会があり、そこで話をしました。去年も覚悟を決めて、この4年間やるつもりでいたので、伝えられるというよりは自分の振り返りで、あまりよくなかったということを逆に伝えました。
――具体的にはどんなことを伝えたのですか?
岩坂:キャプテンという立場が初めてだったので、最初から最後までチームをまとめることができなくて、キャプテンとしての仕事もそうですし、選手としても中途半端なプレーでシーズンを終えてしまいました。そのままの気持ちではダメですし、自分自身、キャプテンとしても選手としてもブレずにやっていきたいということを伝えました。
――自分をこういうふうに変えてみようというのはありますか?
岩坂:得意としているのがブロックなのですが、以前から相手が崩れた時のブロックは得点にできることが多かったのですが、相手がいい状態で攻めてきた時にいいタッチを取ったり、しっかり得点につなげることを今シーズンも継続してやっていきたいと思います。また、攻撃面でほかのミドルブロッカーの選手に比べて、昨年は全然結果を出せていないので、ずっと言っているのですが、攻撃面でもチームをしっかり引っ張っていかなければならないという思いがあります。
――監督とお話をされたのは、いつ頃のことですか?
岩坂:所属チームのシーズンが終わってからですが、その前にもLINEなどでお話はさせてもらっていました。
――ご自身の反省点を伝えた時には、今季もキャプテンをすることは決まっていた感じですか?
岩坂:そのつもりで私も去年から4年間やるつもりで覚悟を決めてやっているので…。
――キャプテンを1年間やってみて、ご自身の中で成長した部分は?
岩坂:所属チームでのキャプテン経験はありませんが、それとは異なり、日の丸をつけてのキャプテンなので、東京五輪があるということで、いろいろな意味で自分自身の器を大きくしていかないといけないというのが昨シーズンやってみて、すごく感じたことです。去年も、キャプテンという仕事をさせていただいて、少しは人間的に大きくなっているのかなとは思いますが、まだまだ五輪のことを考えると全然できていないので、もっともっとこのチームを引っ張っていくんだという思いを練習の時からみんなにしっかり伝わるように取り組んでいきたいと思っています。
――参考にしているリーダーなどはいますか?
岩坂:昨年も始動会見で話したと思いますが、今までの女子バレー界のキャプテンの方々はエースであったり、すごい存在感がある方だったり、すごい方たちばかりだと思うんですけど、そういう方々と私はまた別だと思うので…。自分らしさを忘れずに、五輪までしっかりキャプテンとして、このチームを戦う集団としてやっていけるようにしていくだけだと思うので、「誰かのようになりたい」とかいうのではなく、本当に自分らしくチームを引っ張っていきたいと思っています。
――監督とのLINEなどでのやり取りでは、来季に向けた全日本の課題なども話し合っていたのでしょうか?
岩坂:そういう内容もあれば、全然違う話もありました。頻繁ではないですが、監督が連絡をくださっていたので、その時々の自分の心境などを伝えていました。
――キャプテンをやることで、新たな発見はありましたか?
岩坂:昨シーズンは初めてだらけで周りを見る余裕もなかったと振り返って思いますが、もう少し周りを見ることができていたら、もっとチームが勢いづいていたりしたのかなとか、団結はしていましたが、さらに団結して世界を相手に挑めていたのかなとか…。発見というよりも課題が多かったなと思います。でも、その課題が今の自分の足りない部分の発見でもあったと思うので。
――キャプテンの仕事について、想像していたのと違った部分は?
岩坂:いろんなチームから選手が集まってきて、時間がない中でチームを作らなければならないので、みんなが同じ方向を向いて戦う集団を作り出すということが難しかったです。伝えることも基本的に苦手で、伝え方ひとつとっても、人により受け入れ方も違うと思いますし、伝えることの難しさを実感しました。
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