2018-06-01 18:00 追加
大竹壱青「世界の選手たちと対等に戦えるオポジットになるのが理想です」
大竹壱青 囲み取材コメント
全日本代表 男子
5月に行われた全日本男子始動記者会見の囲み取材の中から、大竹壱青選手のコメントをお届けする。
―― 今年は昨年の悔しさと経験してきたことを力にして戦いたいとのことでしたが、具体的には?
大竹: 昨年はワールドリーグでは調子が良かったのですが、 全日本を外れた時期もあり、それは自分の力不足もあったと思います。
最後の世界のトップと戦うグラチャンでも、最初の2戦は自分の良さを出せず、途中で交代したりして不甲斐ない結果となったことの悔しさもあります。やはり、チーム自体が世界のトップと戦うためには力が及ばないことを実感させられた大会でもありました。
まだまだ自分たちは上には通用しないんだなということもわかり、今年はそれを踏まえ、まずは最初の大会であるネーションズリーグをどう戦うかということを考えなければならないと感じています。自分達はまだまだなんだなという自覚を持って、世界のトップクラスに挑戦する気持ちで真っ向勝負で戦っていけたらと思っています。
――ドイツリーグでの一番の収穫は?
大竹:高さを常に意識して戦えたこともそうですし、 周りがプロの選手というメンタリティがある中で、パスひとつとっても、短かったら言ってきますし、 逆にできなくてもちゃんとやろうという意志があれば褒めてくれたりもしました。
一緒にやっていて、そういうところも勉強になりましたし、 プレー中も常に相手の高いスパイクにどう対応するかを考えていました。毎日いろいろな課題を持ち、考えながらプレーできたことは収穫だったと思います。
――その経験がどんなところで生かされてくると思いますか?
大竹:黒鷲旗に出場して思ったのは、日本のミドルブロッカーは移動が速いですし、ブロックが完成するのが速いのですが、高さはドイツリーグに比べるとなかったので、そこに対する恐怖心などは持たなくなりました。
ドイツでの経験があったから、気持ちにも余裕があり、空いているところに打とうとか、ここにボールが来てるから、こういうふうに打ったら決まるんじゃないかとか、そういう発想を持つことができました。
――去年はまだ迷いがあったのですか?
大竹: そうですね。去年はまだブロックされたらどうしようとか、 マイナスのことを自分の頭の中で考えたり、一度うまくいったプレーがまた決まるんじゃないかと単純に考えてしまったり、 そういったことが少しなくなってきたのではないかと実感しています。
―― ご自身の今シーズンの目標は?
大竹: プレーでは勝負どころでの決定力をもっと上げていかなければならないですし、 高いだけではなく、その中で上手さというのを出していけたらというのが目標です。 それは練習で常に毎日やっていかなければ身につかないものだと思います。練習でテーマを決めてやったり、できなかったことをなぜ駄目だったのか自問自答しながら、1日1日を大事にやっていきたいです。
――パナソニックに入団されましたが、このチームを選んだ理由は?
大竹:日本の代表的なオポジットを育ててきたチームであることが大きいです。例えば山本隆弘さんとか、清水邦広さんもそうですし。歴代の(代表クラスの)オポジットが戦ってきたチームという印象です。
今、清水さんは怪我をされていますが、長年、全日本のオポジットとして戦ってきた清水さんが在籍されているチームであるということが自分のこれからのバレー人生にプラスになっていくはずです。 清水さんの技術を見て取り入れたり、いろいろ教えてもらいながら、しっかりやっていけたらと思い、パナソニックに決めました。
――入団後、実際に清水選手とお話はされましたか?
大竹:帰国後、パナソニックに合流しましたが、時間もなかったので、あまりお話はできていませんが、試合に来ていただいた時に少しご挨拶をすることはできました。まだバレーに関する話はしていないので、チームに帰った時にじっくりお話を聞けたらと思います。
――合流後、黒鷲旗までに時間がなく、コンビの面など合わせるのが大変だったのでは?
大竹:時間はなかったのですが、これまでにお世話になったことのある先輩もいましたので、大丈夫でした。
――学生時代は海外チームに所属することも視野に入れているとおっしゃっていましたが…?
大竹:海外に挑戦したいという気持ちもありますが、今は企業に所属している立場なので、チームとしっかり話し合いながら、これから決めていきたいと思います。
――これからどんな選手に成長していきたいですか?
大竹:どんな時でも決めきれるアタッカーにならなければならないですし、理想としては世界で対等に戦えるオポジットになりたいです。世界のオポジットはアメリカのアンダーソンとか、ヨーロッパにもすごいプレーヤーがたくさんいますし、そういう人たちに対抗できるような選手を目指していけたらと思っています。

写真:FIVB
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