■東レアローズ
●越谷章監督

終始圧倒されました。最後のセットは（12点しかとれず）ホームゲームとして情けないということがありました。
途中で西川（吉野）や白井（美沙紀）が出て流れは変わりましたし、西川が自分のプレーを出せたことは収穫でした。少しずつ起用していって可能性を引き出していきたいです。
試合としてはあの（劣勢の）場面で、第3セットを取ることができましたが、そのあとの第4セットの出だしに（ローテーションが）回らなくなってしまったということは課題です。
ピンチサーバーの樫村（まどか）もいいところで試合をひっくり返すことがありました。これからサーブ以外でも出る場面があると思います。
そのような選手が活躍できる場面を作りながら軸を固めて挽回をしていきたいです。ただ連続失点が多く、S1（セッターがバックライト）のローテーションをなんとかしないといけないです。
石川（真佑）が抑えられると策がなくなってしまうので他の選手でサイドアウトを切れるところを作っていきたいです。
選手交替をすることは楽ですが、最初に出たメンバーがそこをしっかり切れるようにすればもう少し競った試合やひっくり返せる試合になると思います。
序盤はついていけますが、中盤一気に引き離された展開で試合にならなくなってしまったので、そういう点を改善していって次に臨みたいと思います。
JTさんと試合をして今のチーム力は分かったので、そこからどう上げていくのかというところで、この悔しさを忘れずに、これから長く続くリーグ戦で取れるところを取っていって戦っていきたいです。

――第3セットメンバー交替で取れたのは成果だと思うが、持続ができなかった点についてどのように評価しているかと、これからの底上げについて。
越谷：現時点でしっかりゲームを作ることはできるが、波が激しいです。そういう（悪い）流れになると悪循環になります。
その点は練習で詰めていくのと、アイデアや人の入れ替えもあります。その点はやりながら工夫をしていかないと流れが変わらないと策がなくなってしまうので、先程言った練習やその後のことも考えてやっていかないといけないと思っています。
昨シーズンと違って、ディフェンス、攻撃含め可能性がいろいろあるチームなので、視野を広げてやっていきたいです。

――MBについて。小川（愛里奈）選手は経験を積んでいますが、経験が浅い大崎（琴未）選手をどのように育てていきたいか？
越谷：大崎はブロックの手の出し方はいいし、攻撃もいいものがあります。もう少し（スパイクを）叩いてほしいというところはあります。
素材としてはいいものを持っているので、結果は求めていきますが、試合での打数を増やして、自分の位置を客観視で見つめてもらいながらやってもらいたいです。
ウチは高校卒業の選手を獲得して、育成しながら勝利を求めていく方針でなかなか難しいことではありますが、我慢するところはして、駄目なところは認識してもらって強化、育成、勝利を目指していきます。
悪かったから交替ではそれで終わってしまいます。西川、樫村、野呂（加南子）含め若いチームですがその中で優勝を目指しています。選手はコートの中や練習で本気でやるのが仕事ということを意識させて、あとは私が責任を負うという形でやっていっています。

――軸はしっかりするとおっしゃっていたがそのターゲットは？
越谷：今のチーム状況であると両レフト（クラン・ヤナ選手、石川選手）が軸です。明らかに点数を取っていますし、責任感が強いです。セッター2人（白井選手、関菜々巳選手）に関しても組み立てを含めしっかりして欲しいなと思います。

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