2021-11-11 15:33 追加
JT広島 山本将平「(スタメンでないことに)葛藤はあるけどそれを上が口に出してはいけないと思っている。出てる出ていない関係なく成長していきたい」
JT広島会見
SV男子
2021年10月31日バレーボールV.LEAGUE DIVISION1MEN JTサンダーズ広島対パナソニックパンサーズの試合後記者会見。JTサンダーズ広島のコメントをお届けする。試合はストレートでパナソニックが勝利し、鳥取ホームでの白星が飾れなかった。
JT広島からは小野寺太志主将、途中出場のセッター合田心平、ルーキーのサイドアタッカー坂下と原監督が出席した。
■JTサンダーズ広島
●合田心平
数字を見たらそんなに悪くない。そんなにパナソニックと変わらないんですが、試合運びの旨さ、展開力、気づいたら2点3点差がついている。そういうところが課題かなと思います。
●山本将平
毎週毎週うちのチームを外からみていて、良くなっている部分も確かにある。成長しているところもあるけど、勝ちに対する貪欲さというか…。
成長していけば、そこで合格点になってしまっているのがうちのチーム。
そこを勝ちにこだわっていかないと優勝できない。
成長するだけがチームではない。1戦1戦どのように勝っていくかをもっと煮詰めないと。選手だけでなくてチーム全体的な課題かなと思う。少しずつ出てる出てない関係なく、チームに芽生えればいいチームになると思います。
●小野寺太志
昨日に比べて改善できた部分もあるし、こっちが対策してきたらこうしようという試合の中での駆け引きが向こうのほうがうわてだった。こっちの対応が後手後手になってる印象があった。この1点取りきりたいというところを、とれないけど向こうはとれてる。大きな差をつけられたわけじゃないけど、点数的には大きな差がないけど、そういうところはまだまだ差がある。ああいうチームが安定している。JTもああいう安定して勝てるチームにならないといけない。将平さんも言いましたけど、出てる人出てないひと関係なくユニフォーム着てる人着てないひと関係なく話し合いながら備えていきたい。
●坂下純也
僕自身はパナソニックさんとやるのは、昨日と今日で初めてだった。例年上位にいるチームというのは知っていた。やっぱり勝負強いところが感覚的に、行けるところでパナさんのほうが行ってる、こっちが行ききれない。そこの勝負強さ、オノさんも言ったんですけど、チームとして行けるところを頑張っていこうとか、ここはおさえていこうというところがおさえられていなくてセットが取り切れない。来週までに改善していきたい。
――山本選手と坂下選手に。昨日と比べて、まずサーブはしっかり攻めるという意識も見えた中で、せっかく崩れた中でも、どうしてもサイドアウトをとられちゃう、というのが多々あったと思うんですけど、サーブが十分でなかったのか、どの部分で切られていたのか。
山本:昨日に関しては、逆にサーブが攻めきれてなさすぎて、Aパスを返された。今日に関してはサーブはアグレッシブに攻めて崩れたところもあるので、そこは昨日に比べて改善できた部分だと思うんですけど、自分たちのほうがラリーに関してはとれるという自信があったんですが、ただ二段トスの精度だったりつなぎの精度がパナソニックさんのほうが精度が高かった。どういう球でも誰があげてもしっかり打てるたまにするというスタンスがあったので、そういうところが差だった。
攻撃力に関してはこっちも高い選手が多いので、しっかり合えばラリーになれば分があると思ったんですが、1本目2本目という部分で差が出たと思います。
坂下:僕も同じでトランジションの質、高さだったりセッターが余裕であげられるパスの供給だったり、そこからのコンビネーション、そこで決めきれないのが差に出た。
――山本さんに。今季ずっとスタートは外からが多いと思いますが、さっき出てる人出てない人関係なくとおっしゃってたんですが、それでもやっぱりずっと出てこられて外から見てもどかしい思いもあると思うのですが、今のJTをどう見られているか。
山本:不安定ながらもみんな一生懸命やって、自分のことというよりはチームのことを考えて感じることは色々ありますけど。
毎週毎週すごいいい形になっている。すごく伸びしろがあるチームになっている。V1の中で一番伸びしろがあるチームだと僕は思っています。今後が楽しみであるチームであると同時に、まだまだ課題も多いので。そういう地道なことじゃないと成長できない。
課題を解決するのに自分だったり合田だったりといったそういった選手が手助けをできればベテラン若手関係なくいいチームになっていくと思うので、こういう立場になりましたけど、まだまだ頑張りたいと思います。
――葛藤はないんですか?
山本:葛藤ですか。葛藤はないと言ったら嘘になるけど、それをチームの中に出したところで…。上の選手がそういう態度を出してはいけないと自分は思っているので。そういった意味では色々葛藤はありますけど、周りに出そうとは思ってないです。
――合田さんに。入ってすぐの場面、どっちもレフトで得点を取られていますが、あそこでレフトを選択した理由は。
合田:一個は新井が死んでた。打ちきれてなかった。たぶんここ数試合で途中で出て、僕がエドガー選手にあげてるのはわかっているので。
一番は新井を気持ちよく打たせてあげたかった。現に大竹の上からズドンと打っていったので、その選択肢はよかったのかな。実際エドガー選手が、決定率がどーんと下がることはないですし、コンスタントに決めてくれるので、その中でサイドの選手がどれだけ決定率を上げるのかが課題。
土曜日に関してはサイドの選手の数字は満足できるものではないので、そういったところも、金子にしても僕自身もアタッカー陣を活かすトスをあげないといけないと思いレフトを選択しました。
――パナソニックの差。どかんとやられたというよりじわじわやられて強さを見せつけられた。直接失点してしまった選手に対してタイムアウト中に声をかけていたが。
合田:誰が見ても今年は前のJTとメンバーが違う。同じなのは小野寺とエドガーだけなので。中島さんもこれだけずっと出てるのは初めて。セッター金子にしろ坂下にしろそうですし、リベロなんか今シーズンからリベロに挑戦している西村だし。
今のJTは何を目をつぶって流していいのか、目をつぶっていいところ判断をちゃんとしないと、西村が二段トスミスったりすることは流しちゃいけない。
かといって坂下がハイボールを思い切り打ってアウトになったのは僕はいいチャレンジだったと思う。
若いからしゃーないと全部流していいものではないし、何を目をつぶってよくて、どこを思い切りやっていいのか、僕ら上の選手が見て、外からもそうですけど声掛けしないといけない。
土日でそれができるかといったらできるわけないので、猫田の練習でどれだけシビアな状況で自分たちを厳しい状況に起きながらできるかが大事。
僕はパナソニックにいたからわかるんですけど、たぶんそういう雰囲気の練習だと思うし。
こっちがスパイク決めてもなにかしら手にあたったり、抜けても永野さんがいたり。決まっても嫌だなという展開がこの二日間あった。逆に言うと僕らもそういうバレーをしないといけない。
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