2019-10-17 18:03 追加
28年ぶり4位を牽引したエース石川祐希がセリエに向けて出発「連戦でもパフォーマンスが落ちないようにしたい」「目標はプレーオフ進出」
石川祐希出国コメント
Others / 全日本代表 男子
2019年10月17日、成田空港からイタリアに向けて出発するバレーボール日本男子代表のエース、石川祐希が囲み取材を行った。ワールドカップを振り返り、パドヴァでのプレーの目標など。
――代表での半年のシーズンを終えて出発となりますけれども、先日終えられたワールドカップを今振り返って、どのような大会になりましたか。
石川:結果だけ見ると4位ということで、4年前よりも結果出してますし、そこはある程度評価したいですが、メダルを取ると言って臨んだ大会で結局取れずに終わってしまったので、自分の力不足を改めて感じた大会でした。また、これからすぐ(クラブチームの)シーズンが始まりますけど、まあ先のオリンピックを見据えているので、そこで結果出すためにこのシーズンを充実したものにして、また強くなって日本に帰ってきたいと思います。
――2018/19シーズンはシエナで1シーズン戦い通したことによって、日本代表でも1シーズン戦い通せたということですけども、次のイタリアでの2019/20シーズンは何をテーマに設定していますか。
石川:まずスタメンをしっかりとるっていうことは、変わらず取り組んでいきたいと思います。今回(開幕が)20日からということで、本当にすぐ始まってしまうので、コミュニケーションだったり、そういうところをより今まで以上にしていかなと、なかなかチームにも溶け込めないと思います。そこを意識してやっていきたいと考えています。またチームとしてプレーオフというものに、僕自身がプロになってまだ一度もスタメンとして行けていないので、今シーズンはそこをひとつの目標として戦っていきたいと思います。プレーだとか技術面に関しては、ワールドカップでは一番(スパイク)本数打って、ディフェンス、レセプションもチームで2番目にして、その中で前半は良かったんですけど、後半に体力持たずというところあったので、そこを踏まえてスパイクも、スパイク・ディフェンスしてもパフォーマンスが落ちないようなプレーをこの1シーズン目指していきたいと思います。
――体力面という意味では、どのようなことを今まで以上に取り組んでいこうと思ってますか。
石川:トレーニングもそうですし、やっぱりボールをたくさん触る。試合でも積極的に打ちにいく、拾いにいく。そしてカバー、ブロックフォロー入ったり、トスを上げにいくということ。運動量をコートの中で上げることを、ひとつ課題として取り組んでいきたいと思います。
――来年には東京オリンピックが迫ってきていますが、今改めて直前のシーズンにパドヴァを選んだ理由をお聞かせください。
石川:先シーズンシエナで1シーズンしっかり戦い抜くことができたおかげで、この代表シーズンにこれだけのパフォーマンスを残せたと思っているので、今シーズンパドヴァという、更にレベルアップしたチームで戦うことによって、今年以上のパフォーマンスがオリンピックの年に出せる、出す自信はあるので、そこを踏まえてこのパドヴァという選択をしました。ワールドカップのときに、優勝したブラジルのブルーノ選手とも話させていただいたんですけど、やっぱり海外に出ていく選手がより増えると強くなっていくということも仰っていたので、僕がやっていることも間違っていないんだなって改めて感じました。そういう話し合いもできたことによって、より自信を持ってこうして海外に挑戦することができると思います。
――改めて来年東京オリンピックがあることを踏まえたうえで、来シーズンの意気込みをお聞かせください。
石川:来年東京オリンピック、そこで結果を残すために今シーズンも海外でプレーするという道を選んだので、絶対強くなって先シーズンのシエナよりも充実したシーズンにして、今シーズンはパフォーマンスも間違いなく超えれるように、今シーズンパドヴァで取り組んで戦っていきたいと思います。
――東京オリンピックを見据えて、代表でどういう存在になれるような過ごし方をイタリアでされたいですか。
石川:このワールドカップで自分も感じたとおり、僕のパフォーマンスでチームがガラッと変わるっていうふうに感じたので、僕のパフォーマンスを落とさない、常に高いパフォーマンスを続けることがとても重要になってくると改めて感じたので、その体力面だったり技術的にも、パドヴァで練習から高いパフォーマンスをし続けることを意識してやっていきたいと思います。
――次に日本に戻って来たときに、どんな姿を見せたいと思ってますか。
石川:皆さんにお見せするときは代表の試合になると思うんですけど、連戦で試合が続いてもパフォーマンスが全く落ちないなと言われるプレイヤーになりたいと思っているので、そこをひとつの課題として取り組んでいきたいと思います。
――「メダルを獲る」など、しっかりと自分の目標などを明確に言うというのを今シーズンやってらっしゃったと思うんですけど、それが他の選手に与える影響っていうのは今回の大会ですごく感じられたと思うんですがいかがですか。
石川:今大会というか今年度の代表が始まったときからメダルを獲るという言葉を口にして、それまで他の選手たちもメダルという言葉は少なかったんですけど、ワールドカップが始まる前だったり、ワールドカップ中にもいろんな選手からメダルっていう言葉も聞けたし、そこに対して、僕だけじゃなくて選手がひとつになってるなって改めて感じたので、そういう目標を言ってそれに本気で取り組むっていう姿勢を、もっと今以上に見せることが必要だと思いました。これからオリンピックがあるので、ワールドカップとはまた違った大会ですし、どの国も目の色変えてやってくる試合なので、そこで勝つために今以上にプレッシャーをかけて、今以上に目標を明確に持って取り組むことがこれから必要になってっくると思います。
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