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インタビュー

2020-05-27 17:05 追加

ジェイテクトを初Vに導いた高橋慎治監督「優勝がこれっきりにならないよう、毎回優勝争いできるチームにしたい」

V1リーグ 男子

光った高橋監督の選手起用

2レグからはパナソニック戦のキーマンとして起用された金丸選手

――昨シーズンと比べて選手起用の仕方が少し変わったなと感じました。例えばですが、1st レグの時は割とスタートメンバーが決まっているような印象を受けていたにですが、2ndレグ以降、例えばセッターだったら小林光輝選手や中根聡太選手をうまく使い分けたり、あとは若手選手の起用、藤中優斗選手を抜擢しました。また、ベテランの金丸晃大選手だったり、ピンチサーバーでよく起用された袴谷亮介選手だったりと。上手く起用されているなと感じました。特に最後の極めつけは、決勝で金丸選手を起用してきたのには驚きました。そういうのを含め、選手起用が絶妙というのを感じました。何か考え方、監督の哲学やポリシーみたいのがあったのですか?
(※今シーズン、ミドルブロッカーのポジションには、日本代表の伏見大和、中国代表の饒書涵(らお・しゅーはん)が加わり、昨シーズンレギュラーだった福山汰一、金丸晃大の4選手が出場機会を分け合っていた。ベテランの金丸は昨シーズンと比べて出場機会が減っていた)

高橋監督:自分だけでなく、そこはスタッフと話し合って、こういう相手だったらこういう選手を使っていきましょうなどと考えました。例えば、あのファイナルにしてもそうですが、対戦相手がパナソニックさんということで、どういう選手の起用をしてみようかという話をしました。選手それぞれ良さや特徴を持っている。対戦相手がどういうバレーをしてくるかなど、そういうこと話し合った上で、この選手は次の試合で起用してみようなどとスタッフ全員で決めていました。

――とはいえ、ファイナルでの選手起用というのは、まさかというのはありました。しかも、最後の場面にサーバーとして交代出場した伏見選手がサービスエースで決めたりと。色んな意味で、高橋監督は持っているなと思いました。

高橋監督:そこは、選手側もいつ出ても活躍できる準備、自分のパフォーマンスを出せる準備をしてくれていました。選手たちのおかげでもありますし、一緒に起用について決めてくれたスタッフたち、周りの協力のおかげで上手くいったと思います。

――今シーズン、大活躍された西田有志選手に対してどういう風に見られましたか?

高橋監督:MVPをとったことのもそうですし、皆さんがご覧になった西田の凄さを、自分たちも感じていますし、昨シーズンと比べて本当に安定感が増したと思います。うちのエースであり、日本のエースでもある、ということをシーズンを通して見せてくれたと思います。

――先に名前を出しましたが、藤中選手を抜擢して、終盤にかけてすごく大活躍されてましたけど、どういう風に見られましたか?

高橋監督:藤中は、あまり派手さはありませんが、チームプレーであったり、守備の要であったり、目立たないけど本当に重要な場面で、凄くよく働き、大きな仕事をしてくれたと思います。

――ちょっと答えづらい質問からしれませんが、やはりセッターのことを伺いたいなと思います。シーズンスタートは小林選手を中心に起用し、途中から中根選手をスタートからの出場機会が増えていった中で、監督としての考えはどのようなものだったのでしょうか。

高橋監督:そうですね。前にも話したように、選手それぞれが良い特徴を持ちあわせています。小林だったら小林の良いものがあったり、中根だったら中根の良いものがあったり。ですから調子の良し悪しで起用を考えていました。途中で、小林の方が、少し調子を崩す場面があったので、そこで中根選手が中心になったという感じです。久保山を含めて、3人それぞれがセッターとして良いものを持っているので、自分が上手く使い分けられたかどうかは微妙なところですが、3人とも高い能力を持っていると思います。

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