全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>コラム>”裏天王山”第1戦VC長野の”柱”戸嵜 キングダムから学んだ言葉の力

コラム

2021-03-14 08:48 追加

”裏天王山”第1戦VC長野の”柱”戸嵜 キングダムから学んだ言葉の力

V1男子 コラム

V1リーグ 男子

2021年3月12日、試合に勝利し喜ぶVC長野の選手たち。

V1男子リーグ戦の”裏天王山2連戦”、3月12日の第1戦は激しい攻防となった。10チーム中9位・VC長野トライデンツが、同10位・大分三好ヴァイセアドラーを3−1(22-25、25-23、26-24、25-20)で下して勝利した。VC長野は第1セットを落としたが、アウトサイドヒッター(OH)⼾嵜嵩大を中心にチームがまとまり、攻守のリズムを取り戻して、一気に3セットを奪った。戸嵜は「テクニックとか戦略とか以前に気持ちの面で(相手を)上回れたのが勝因」と話した。

戸嵜、持ち前のアタック技術を発揮

2021年3月12日、持ち前のスパイク能力の高さを見せたVC長野の戸嵜。

VC長野を引っ張ったのは”柱”の戸嵜だ。チームがピンチに陥った時は仲間を鼓舞し、またアタック技術でも魅せた。

 

レシーブが乱れて打つのが難しいボールが戸嵜のもとに何本も上がってきた。しかし、戸嵜は時には鋭いスイングで見事に捉え、時には相手のブロックを利用してワンタッチアウトに持ちこんだ。流れたトスややや高いトスをなんとか触って得点にするなど、戸嵜の技術で苦しい場面を何度も乗り切った。

 

特に第3セット12−9の場面。大分三好のサーブに崩されて、ボールがコート後方に飛んだ。長野のオポジット(OP)でインドネシア代表ヌルムルキ・リヴァンが、必死に追いかけて、サーブラインを大幅に超えた場所からアンダーハンドでボールをつないだ。なんとか戸嵜の元に上がったボールだが、アタッカーにとっては自分の後方から高く上がったボールを打つのは非常に難しい。ミスを恐れて、相手コートに返してもおかしくなかった。しかし、戸嵜はちゅうちょすることなく思い切って打ち、大分三好のコートに突き刺すという圧巻のプレーを見せた。

 

「平均年齢23歳ね。私たちのチームは若い」とアーマツ・マサジェディ監督が評する今のチーム。実際には、この日のスターティングメンバーの平均年齢は24.7歳ではあるが、アーマツ監督は大卒1年目、2年目を積極的に起用しており、若いチームであるのは間違いない。戸嵜は25歳とまだ若いが、チーム内では既に年長組になっている。必然的にチームを引っ張ることを意識するようになっていった。

>> コラムのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック