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バレーボールマガジン>インタビュー>益子直美さん主宰の「監督が怒ってはいけない大会」が一般社団法人に。「いつかは私が必要なくなるくらい当たり前のことにできれば」

インタビュー

2021-09-01 11:27 追加

益子直美さん主宰の「監督が怒ってはいけない大会」が一般社団法人に。「いつかは私が必要なくなるくらい当たり前のことにできれば」

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 弊誌では、2015年に益子さんが淑徳大学女子バレー部の監督に就任した際にも取材をさせていただいた。(当時の記事)益子さんはこのチームを2年間で関東6部から3部に引き上げる実績を残している。取材時は大学でも選手たちに寄り添った指導をしていると感じた。しかし、益子さんは「選手たちは本当にいい子たちばかりで頑張っていましたが、監督としては未熟で、どのように指導していいのかわからなくなり、あれだけ嫌だった『怒り』を使ってしまったこともありました」と打ち明ける。「そして、それがストレスにつながり、体調不良を起こしてしまいました」。この頃、益子さんは「心房細動」という心臓の病気が見つかり、手術を受けている。大病を患ったことがストレスを軽減するためのアンガーマネジメントやペップトークなどの学びにつながったという。

「スポーツマンシップ協会の認定講座もスタッフと一緒に学びました。よく、選手宣誓で『我々はスポーツマンシップに則り』といいますが、正直わかっていませんでした。講座では具体的にどんなことを指すのかを学びました。例えば、どんな覚悟、心構えが必要なのか。相手、ルール、審判を尊重すること、その試合から何を学んだか、相手にはどんないいところがあったのかを振り返ることなどなど…。試合後に『自分たちのプレーができなかった』という反省だけではなく、相手の素晴らしいところを認め合うことが大切です。今回の東京五輪を見ていても、どの競技も海外の選手たちには相手を讃える姿勢がありますが、日本はまだまだ自分たちの反省だけに終始している傾向があるので、小学生のうちから対戦相手を讃える気持ちを持ってプレーしてほしいと願っています」

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