2022-03-30 09:49 追加
おかえりなさい 久原翼(パナソニック)「心配してくださった方々のためにも、少しでも恩返しのためにコートに立てて本当に良かったし、自分でも前向きになれる出来事でした」
久原翼ミニインタビュー
SV男子

バレーボールV.LEAGUE DIVISION1MENの町田大会で、一人の選手がコートに帰ってきた。パナソニックパンサーズのアウトサイドヒッター、久原翼。コンディション不良で昨シーズン終盤から、休養を続けてきた。年が明けて全体練習に復帰したという公式アカウントからの情報があったが、なかなか実戦での復帰には至らず3月26日まできた。舞台は今季限りで活動休止となるFC東京のチームとして最後のホームゲーム。第1セットを危なげなくパナソニックがとり、第2セットも終始リードを続けて17-13になった場面で小宮雄一郎に代わり、リリーフサーバーとしてコートイン。久原のサーブからのレセプションアタックを深津英臣がブロックを決めてブレイク。2本目のサーブもしっかり相手コートに入ったがこれは切り替えされてこの日のコートインはこれで終了となった。


26日の試合後に、久原にその日の感想などを聞いてみた。
ストレート勝利のあとの会見で久原は試合を振り返って「チームとしてシーズンの終盤に来て、1点、1セットが大事になってくる中でしっかりと3-0で勝てたことはよかったと思います。
個人的にも、約1年ぶりのコートに立たせてもらって、スタッフ、選手のみんなに感謝したい」と、とつとつと語った。
――ご自分でもおっしゃいましたが、約1年ぶりにコートに立ってどう感じたか。
久原:単純に緊張しました(笑)。すごく久々の感覚だったので、緊張もありつつ、それをしっかり噛み締めながらプレーできたので良かったです。
――前衛のブロッカーもがんばってくれてブレイクできたわけですが、手応えは?
久原:そうですね。監督に指示されたサーブコースにしっかりと打って、深津選手がしっかり止めてくれたので良かったと思います。
――待っていてくださったファンの皆さんに。
久原:すごく心配もしてくださいましたし、SNS等での僕のことを案じてくださっている表明というのも届いていたので、それに少しでも恩返しできるように、コートに立てて本当にいい出来事というか、僕にとっても前に進むきっかけになるかなと思います。
翌27日は3セットともにリリーフサーバーとして登場。ブレイクもしっかりとって次につなげた。
長らくの不在、復帰してもなかなかコートに立てないことに不安をつのらせていたファンも多かっただろう。しかし、これで本人も自信を取り戻せたのではないか。チームもリーグ終盤の重要な場面で久原が復帰できたことは収穫だといえよう。
またコートに羽ばたく姿が見られるのも遠くはないはずだ。
取材・文:中西美雁
写真:坂本清、縞茉未、火野千鶴
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