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会見・コメント

2022-08-24 11:00 追加

男子代表 フィリップ・ブラン監督「最重要目標は1次ラウンドを勝ち抜き、決勝トーナメントに進出すること」会見コメント(全文)

ブラン監督 世界選手権に向けた会見コメント

全日本代表 男子

8月9日に行われたバレーボール男子日本代表の世界選手権に向けてのリモート記者会見からフィリップ・ブラン監督のコメントをお届けする。

ネーションズリーグにおける結果は準備期間にしてきた練習に見合ったものであり、我々の目標を確たるものとしました。我々はモチベーションが高く、バレーボールが上手なチームの印象を示しました。また、世界ランキングにおける順位を上げました。そして、東京五輪同様、VNLでも準々決勝に出場したことで世界のトップ8入りを確信しました。

しかし、このパフォーマンスレベルを維持するためには成長し続けなければなりません。目標は主要な国際大会でファイナルラウンドに参加する機会を持ち続けることです。この種の試合に勝つことを学ぶには、この種の試合で定期的にプレーをし、経験を積むことが必要です。

準々決勝では、その後、VNL優勝国となったフランスと対戦しました。日本は第1セットを勝ち取るチャンスがありました。ところが、我々は勝ち取れませんでしたので、その理由を突き止め、こうしたセットを今後二度と落とさないようにしなければなりません。成長とは、こうしてしていくものなのです。

次なる挑戦は世界選手権です。負傷していた選手や欠場していた選手が復帰し、VNL期間より強くなるチームもあるでしょう。ブラジルチームではオポジットのバラセ・デ・ソウザ選手が復帰するはずです。すべてのチーム、とりわけトップ10に入るようなレベルの高いチームにとって、世界選手権は主要な目標です。

我々のチームに関して申し上げます。VNLでの成果が世界選手権へ向けての非常にいい準備となり、ポジティブな経験でした。とはいえ、いくつかの懸念材料があります。ネーションズリーグでファイナルラウンドに進むことができたため、沖縄での紅白戦との間隔が短くなり、選手たちの疲労回復が十分とはいえない状況です。また、キャプテンの石川祐希選手が足首を負傷しており、彼は努力しているものの、まだチームとの練習は一部の再開にとどまっています。髙橋健太郎選手が家庭の事情でチームを離れたため、我々は有能なミドルブロッカーを失いました。

ただ、良い点としましては、成長を続けるためにチームが常に意欲的であることです。ナショナルトレーニングセンターでのこの短期合宿には、強化目標があります。主なものとしては、サーブとCパスになってしまった時の攻撃力を上げること、また、相手チームの攻撃に対するディフェンス力を上げることです。

世界選手権では、2つの鍵となる試合があります。カタールは同じプールで最もランキングが低いチームであり、勝てる可能性の高いチームではありますが、最初の試合で対戦します。また、パフォーマンスがモチベーションレベルに左右されるチームです。大会の序盤、ましてや第1試合においては、きわめて意気軒昂且つ攻撃的なはずです。我々の目標としては、この試合で勝つだけでなく、勝ち点3をとることです。それだけに重要な試合だと思っています。

また、キューバは復活中のチームといえるでしょう。海外でプレーをして成長しているロベルランディ・シモン選手や、マルロン・ヤント選手たちが復帰し、非常に優れた身体的可能性を秘めたチームです。この第3試合は正真正銘の挑戦です。

この大会の競技方式は東京五輪のものに似ています。プールごとの総当たり戦である第1次ラウンドがあり、次にノックアウト方式の決勝トーナメントがあります。我々の最重要目標は第1次ラウンドを勝ち抜き、決勝トーナメントに進出することです。プールの1位か2位になり、決勝トーナメントに出場することが必要と考えています。それもトップ6のチームと決勝トーナメントで対戦することを避けるため、また、カタール戦とキューバ戦で世界ランキングポイントを失わないためです。

直近2回の日本が参加したノックアウト方式の試合では、我々にとって結果が有利なものではありませんでした。ただ、こういった対戦相手により適切に対処する方法を学んでいかなければなりません。トップ8に残りたいのであれば、準々決勝に進出する必要があります。そして、続けて制限を設けず、頂上を目指していきたいと思っています。

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