９月23日に開幕した女子の世界選手権は４組に分かれた１次ラウンドを終え、２次ラウンドに進出する16カ国が決まり、E、F各組８チームに分かれる。負傷した古賀主将なしで、ブラジル、アルゼンチンと勝ち切り、勢いに乗る日本。２次ラウンドでは優勝候補のイタリアが待ち構える。

きれいに複数の攻撃に入る日本

■１次ラウンドの結果
　６カ国総当たりの１次ラウンドの結果は次の通り。各組はじめから１位、２位…の順番。上位４チームが２次ラウンドに進み、５、６位のチームは敗退。
A組　イタリア、ベルギー、オランダ、プエルトリコ、ケニア、カメルーン
B組　トルコ、タイ、ドミニカ、ポーランド、韓国、クロアチア
C組　セルビア、アメリカ、カナダ、ドイツ、ブルガリア、カザフスタン
D組　中国、日本、ブラジル、アルゼンチン、チェコ、コロンビア

■２次ラウンド
　２次ラウンドは各８チームの２組に分かれる。８チームのうち、１次で対戦しなかったチームと４試合行う。
E組　A組とD組の各上位４チーム
F組　B組とC組の各上位４チーム
１次の成績は持ちこされるため、１次ラウンド終了時点の順位は以下の通りで（ポイントが同じ場合は、順位はセット率による）、ここに２次ラウンド４試合の成績が加算される。

E組
１位　イタリア　５勝０敗　15ポイント
２位　中国　４勝１敗　12ポイント
３位　ベルギー　４勝１敗　12ポイント
４位　日本　４勝１敗　12ポイント
５位　ブラジル　４勝１敗　12ポイント
６位　オランダ　３勝２敗　９ポイント
７位　プエルトリコ　２勝３敗　６ポイント
８位　アルゼンチン　２勝３敗　５ポイント

F組
１位　セルビア　５勝０敗　14ポイント
２位　アメリカ　４勝１敗　12ポイント
３位　トルコ　４勝１敗　11ポイント
４位　タイ　４勝１敗　10ポイント
５位　ドミニカ　３勝２敗　11ポイント
６位　ポーランド　３勝２敗　10ポイント
７位　カナダ　３勝２敗　８ポイント
８位　ドイツ　２勝３敗　７ポイント

F組首位のセルビア

　１次、 ２次を合わせた成績でE、F各組の上位４チームが準々決勝へ進む。
準々決勝の組み合わせは、
①E組１位対E組４位、②E組２位対E組３位、③F組１位対F組４位、④F組２位対F組３位
準決勝は、①対②、③対④、そして決勝、３位決定戦となる。

■欧州チームのサーブに注意
　日本が２次ラウンドで当たる欧州３チームは、サーブで押して来るので、まずはレセプションに集中したい。日本が狙ったサーブで惜しくもアウトになるのは分かるのだが、試合の序盤10点までにサーブミスが続いたりすればその後の巻き返しが苦しくなるので注意したい。
　ベルギーはオランダ戦でOHブリット・ヘルボッツが41得点とすごい数字を出した。個人スタッツのランキングでもベルギーはディグ（スパイクレシーブ）部門で10位内に３人いる。こちらの攻撃を拾われても粘っていきたい。日本はブラジル、アルゼンチン戦でとてもいいリズムができているので、開催国オランダの応援にのまれず、全員が自信を持って臨んでいきたい。

1試合41得点を叩きだしたベルギーのOHブリット・ヘルボッツ

　もう一方のF組だが、タイが初戦でトルコを破り、４位につけている。セルビア、アメリカと強敵が続くが、上位４位内を期待したい。アメリカは東京五輪では鉄壁のレセプションを誇ったが、OHラーソンが代表を退き、１次ラウンドでLウォン‐オランティスがけがと守備の安定性に欠けるのが心配だ。

■日本の２次ラウンドの対戦相手（日付は現地時間）
10月４日　ベルギー
10月５日　イタリア
10月７日　プエルトリコ
10月９日　オランダ

攻守でチームを引っ張るオランダのOHアンネ・バイス。右は姫路のOPセレステ・プラク

取材：ブラジル在住　唐木田　真里子
写真：Volleyball World