2014-05-29 18:30 追加
2013/14Vプレミアリーグ男子総括 前編
V1リーグ 男子
*JTサンダーズ
[順位推移]
レギュラー:1位(1LEG)→3位(2LEG)→2位(3LEG)→2位(4LEG)
セミファイナル:1位
ファイナル:2位
[受賞選手]
越川優(敢闘賞,ベスト6賞,サーブ賞,Vリーグ日本記録賞(最多得点,サーブ効果率))
酒井大祐(レシーブ賞,Vリーグ栄誉賞:3/16(日)墨田大会にて達成)
[ヒーローインタビュー]
8回:越川優
5回:井上俊輔
3回:イゴール・オムルチェン,酒井大祐,八子大輔
1回:塚崎祐平,深津旭弘,小澤翔
[初出場]
吉岡光大(2/1(土)枚方大会)
中島健太(3/15(土)墨田大会)
[主なスターティングメンバー]
1LEG:井上,八子,筧本,イゴール,越川,町野 L:酒井
2LEG:井上,小澤,安永,イゴール,越川,町野 L:酒井
3LEG:井上,小澤,安永,イゴール,越川,筧本 L:酒井
4LEG:井上,小澤/八子,安永,イゴール,越川,町野 L:酒井
セミファイナル:井上,八子,安永,イゴール,越川,筧本 L:酒井
ファイナル:井上,八子,安永,イゴール,越川,町野 L:酒井
[打数割合]
外国人:39.8%(1位)
MB:11.2%(8位)
バックアタック:27.4%(1位)
監督にヴコヴィッチを、ウィングスパイカーに越川を新たに迎えた今季。チャレンジマッチ出場をなんとか回避した昨季から一転、決勝へ進出を決めるという大躍進を成し遂げました。スタメンもそれに伴い大きく変化しています。昨季までは出場機会が少なかった井上がメインセッターとなり、全試合において越川がスタメン起用されました。序盤から強烈なサーブとバックアタックを織り交ぜた攻撃で順調に白星を重ね、強い印象を残します。
2レグ以降、越川の対角は小柄ながらも鋭い攻撃で魅せる小澤が務めることが増えました。ミドルは全日本に召集された筧本に続いて、クイックやサーブで存在感を見せる安永の出場機会が多くなり、様々な選手が活躍を見せます。2セット落としてからの逆転勝ちを決めた小牧大会ではリリーフで入った深津(旭)のトスワークが際立ちました。
リーグが終盤に差しかかってきても、JTのサーブの勢いは留まるところを知りません。イゴール・越川とビッグサーバーが続くローテーションでは数々のサービスエースが生まれ、対戦相手に大きなプレッシャーを与えました。4レグ序盤の墨田大会では内定のミドル中島が起用され、翌日の酒井の栄誉賞は勝利で祝うなど余裕のある試合運びを見せていたことも印象的です。そして、毎年合宿地として訪れる芦別大会で8年ぶりに4強への道を拓きました。ここでは北海道出身の塚崎が怪我から復帰した八子と共にインタビューを受けています。
迎えたセミファイナル、JTは2度のフルセットを制して全勝を果たし、ついにファイナルの舞台に立ちます。高い攻撃力でパナソニックを追い詰めますが、相手のブロック戦術に阻まれ準優勝となりました。 ミドルブロッカーの打数は他チームに比べてかなり少なく、ブロックを絞られて苦しい展開になるという場面も何度か見受けられました。イゴールと越川にはそれを補って余りある攻撃力がありますが、来季はブロック対策にも注目したいところです。
既に退団が発表されたイゴールですが、昨季と比べて非常に良い働きを見せており、総得点数で昨季を90点も上回りました。一方の越川も山本(隆)が保持していた最多得点(11年ぶり)・サーブ効果率(9年ぶり)という2つの日本記録を更新し、圧倒的な存在感を見せました。今年は全日本でキャプテンに選ばれており、その経験をチームに持ち帰ることができれば頂点はまた一歩近づくでしょう。
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