2022-11-25 06:00 追加
サントリー・大宅真樹主将「(日本代表で一緒のチームの)関田さんとネットを挟んで試合をするのが久しぶりで意識をしていた自分がいた」V1男子会見
11月19日 サントリー会見コメント
SV男子
11月19日におおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)(大阪府)で行われたバレーボールV1男子、サントリーvsジェイテクトの試合後会見コメントのうちサントリー分をお届けする。
■サントリーサンバーズ
●藤中謙也選手(アウトサイドヒッター)
今日は結果的に勝ちましたが、第1、2セットは僕たちの固さが出ました。相手のサーブに対応するのが難しかったです。
結局(サービス)エースでやられてしまったのが印象的な試合でした。第1より第2、第3と良くなったところで第5セットにかけていい試合運びができました。
●大宅真樹主将(セッター)
藤中選手が言った通り相手のサーブにやられたというところが大きかったです。第1、2セットに関しては自分のトス(セット)に迷いがある場面が多かったです。
第3セットからはスパイカーを信じて上げ始めてからリズムをつかんできました。相手との駆け引きを楽しむのも一つですが、仲間を信じて託すことが第3セットからできたのは良かった点です。
チームもフルセットになりましたが勝てたので、明日も苦しい試合になると思いますが、チーム全員で戦っていきたいと思います。
●デアルマスアライン選手(アウトサイドヒッター)
第1、2セットモチベーションが足りませんでした。
●ムセルスキードミトリー選手(オポジット)
試合の前半単純なミスがでました。試合の途中から冷静になってきて克服することができました。
いろいろな面で勉強になりました。今日の試合を見て分析したい点もありますが、勝つことができて嬉しく思います。
――アライン、藤中選手に。第1、2セット相手のサーブにやられたように見えたが、第3セットから立て直せたのは自分たちで対応したからか、相手が落ちてきたからどちらの印象か?
アライン:第3セットのブレイクの場面は藤中選手と間の部分をどうするかを話をして試合の中で対応ができたと思います。
藤中:第3セットからというよりは、第1より第2、第3というように徐々に対応できたというところです。
第1セットのエースに関しては、選手個人毎の範囲の部分で迷いがありました。そこをしっかり明確にしてサーブに対して取りに行くところを意識的にやりました。
徐々に自分たちの範囲が分かるようになって対応できたと思います。
――アライン選手に。昨シーズンはチーム事情もありシーズン当初はオポジット、その後アウトサイドヒッターとポジションが変わったが、今シーズンは当初からアウトサイドヒッターに専念できるところで良かったことはあるか?
アライン:今シーズンオフシーズンからめちゃくちゃアウトサイドヒッターとして練習しました。
今シーズンはアウトサイドヒッターとして(ポジションが)決まっているので、パスや、スパイクを大宅選手とのコンビを合宿をして練習をしました。
今シーズンはアウトサイドヒッターとしてやっていきます。
――大宅主将に。今シーズンは昨シーズン、2シーズン前に比べるとシーズン当初から選手、怪我や事情で離脱せずほぼ揃っている状況だが、現在のチームの状態と成績に対する評価は?
大宅:シーズンによりムセルスキー選手が当初からいたりいなかったりというところがありました。
今シーズンは彭(世坤)選手は最初いませんでしたが、ほぼ全員が揃ってシーズンが切れるというところで開幕戦はいいスタートが切れました。
それから2週間(東レ。VC長野と)1勝1敗で続いて非常に悪い部分が序盤に出ました。
そこをしっかりチームで反省してからはいい試合ができています。
自分自身はチームとして昨シーズンのファイナルより強いと感じています。
それはほかのチームにも言えます。凄くVリーグ自体がレベルが上がっています。
そういった意味では1試合1試合が苦しい試合になります。その分自分は楽しめているというかレベルの高いバレーができています。
成績というよりは1試合をチームとして戦えているのでいい状態だと思います。
――第1、2セット、トスに迷いがあった点について。
大宅:関田さんとネットを挟んで試合をするのが久しぶりで意識をしていた自分がいました。
彼のうまさ、トス回しを代表で一緒にやってきて肌で感じていました。それを僕も身に着けたいし、身に着けたところを関田さんにも見せつけたいという変な感情が第1セットありました。
そこに意識が行き過ぎました。関田さんがクイックを使ったら自分も使おうとしていました。そういう自分中心なバレーボールをやってしまっていました。
そこはチームとして回らないのは当然だというのを第1、2セット終わって感じました。
そういった敵対心も大事ですが、まずはチームとしてやらなければいけないことをやった上でそういったことをプラスアルファという順番だと思いました。
順番が逆になってい待っていたので第3セットから修正できました。
迷いというより駆け引きの部分で相手のブロッカーを感じすぎてトス回しよりトスの精度が落ちていたので修正して臨みました。
――藤中選手に。コートの中に「藤中選手が3人揃い」(サントリー:謙也、颯志選手、ジェイテクト:優斗選手)ましたが感想は?
藤中:僕らは周りが思っているほど何も思っていません。周りからの期待、目線があるので「多少は意識させられる」部分はあります。
それぞれが自分の仕事、役割があるのでそこを全うしただけかなと思います。
――ご両親は来られたのか?
藤中:来ていました。3人でコートに立つことがなかったのでそういう機会ということもあり楽しみにしていたと思います。
――外からは途中からサーブを強く打っていたように見えたがサーブに対する意識は?
藤中:今日の試合に限らず、サーブが重要というのは僕も気づいていました。
最新感覚が良く自分のサーブに入れているので自信を持って、しっかり狙いを定めて打つことができました。
それが結果的にポイントに繋がったというのもありますし、トータルで見てもいいフィーリングで打てました。
スパイクサーブは打っていたのですがここまで強くは打っていませんでした。
具体的には打つ場所を変えて、それが(シーズン中なので)はっきりとお伝えはできませんがいい感覚で打てることに繋がっています。
そこはこれからも自信を持っていきたいと思います。
――第1、2セット固さがあることは外から見ても思ったが、原因は?
藤中:(原因は)はっきりはしていません。この試合はいろいろな意味でエモーショナルでした。
監督、スタッフそれぞれがいろいろな思いを持ちながら臨んだ試合だと思います。
少なからずそこは影響していると思います。コートの中でも相手よりもまずは自分たちのプレーをする所をそれぞれが声を掛けながら意識をしていました。
それが第3セット以降のセットを取れたことに繋がったと思います。
声掛けについては自分たちがそれぞれのプレーを行おうとするためにしていたと思います。
――昨シーズンサントリーにいた柳田(将洋)選手との対戦となったが?
藤中:柳田選手とは初対戦でした。改めて彼の頼もしさというか敵なので怖さを知ることができました。
逆に僕らサントリーが(柳田選手に)怖さを与えられていたらいいなと思います。
試合開始から相手を意識せずにプレーができたらいいなと思います。
――ムセルスキー選手に。サーブ効果率が外から見ると下がっているように見えるが、ご自身で思われる変化は?
ムセルスキー:個人的にはサーブというより、日により自分の気持ち、コンディションが違います。
どの試合においても自分との戦いが大事です。自分の本当の姿を出すことができれば勝てない相手はいないという考え方です。
うまくいかないときはありますが常に自分の全力を尽くせるように頑張っています。
――今シーズンチームが試合、セットにより波があるように見えるが?
ムセルスキー:波についていくつか理由が挙げられるかもしれませんが、どの試合も試合前に相手の分析をして準備を進めています。
実際に試合が始まると相手が予想外のことをしてきたり、相手に対して有効なトスワークに変えたりします。
自分に関しても試合の途中でうまくいかないことが出てきます。今日も途中から自分のスパイクコースを変えました。
波というか適応性、自分がうまくいかないときに相手が何をしているのかしっかり分析をしながら必要な対策をすることに自分の力を入れたいです。
リーグ2連覇をして現在は王者です。昨シーズンも波の激しい時期もありましたし、これからもうまくいかないことが絶対出てくると思います。
我々の強みはすべての項目に対して素晴らしい成績を上げている、リーグの最初から最後まで安定してバレーボールをしているところではなく、メンタルとして非常に強くなっているチームというところです。
誰と戦っているか関係なく最後まであきらめないという精神が強みです。
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