2022-11-26 06:00 追加
髙橋藍「高さを少しでも補えるように何か考えないといけない」 イタリア男子1部
髙橋藍コメント
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イタリア男子バレーボールリーグセリエA第8節、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間11月21日(月)にアウェイでヴェローナと対戦し、0-3(21-25, 17-25, 21-25)のストレートで敗れました。
試合後、パドヴァの髙橋藍選手にコメントをいただきました。
―今日の試合を振り返っていかがですか。
髙橋:相手に高さのあるオポジットがいるということもあって、ブロックで勝負するというところで自分はやっぱりこのリーグの中で比べると身長が低い部類に入るので、ブロックを強化するということで、今回はスタートからじゃなかったんですけど…。そこはもうしょうがないんで割り切って、自分が入る場面でしっかりと仕事をして、そこからチームをリズムに乗せていく、それを今回していかないといけないなという思いはありました。今回、1セット目は少しよかったですけど、2セット目以降ずっと相手に押される形になってしまって、それをひっくり返すというのは難しかったのです。やっぱり高さが足りないから自分がスタートじゃないというところは自分自身悔しい部分でもあるので、その高さというところを少しでも自分が補えるように何か考えないといけないのかなというのは、今日の試合を振り返って思った部分ではありますね。
―今日の試合にスタートで出ないということは早い段階で決まっていたのですか。
髙橋:そうですね。もう今週始まった段階で今回のスタートのメンバーでAチームというか、固めていました。リーグが始まる前に一度ヴェローナ相手に練習試合をやっていて、その中で自分の上から(スパイクを)狙われるというケースがかなりあったので、監督も含めてスタッフ陣の意向で最初にそういう(自分を外した)形で戦って、最後に自分が出てそこでポイントを取るという形を作りたかったという狙いがありました。(先週の)ミラノ戦終わってからの今週の始まりからこういうふうな形でやってましたね。
―途中からコートに立たれて、実際相手オポジットのサポジュコフ選手(220cm)とマッチアップされてどうでしたか。
髙橋:そうですね、もう、……なんていうんですかね(笑)。デカい選手からまた頭ひとつ抜けているので、正直もう。戦ってみて、正直言うとやっぱりもうどうしようもない、高さに関してはどうしようもないなというところがあったんですけど、そこでディフェンスで補っていくとか、それに対する戦い方というのをやっぱり求めないといけないなというか。自分が跳んでも2メートル近くの選手が跳んでも上から打たれるというケースはあるので、それを打たれる覚悟でディフェンスというところに意識を向けてやる、やっていかないといけないのかなというのは感じましたね。
―3セット目終盤のサーブ、逆転の最後のチャンスとなる場面のご自身のサーブでいくつかブレイクポイントがありましたが、あのときは何を考えてサーブを打っていましたか。
髙橋:本当にもう勝つことしか考えていないですね。やっばり少しでも自分の中でブレイク取って、追いついてチームを勢いづけるというのが自分自身がやるべき仕事でもあるので。最初スタートからやっぱり戦いたかったというのはあったので、高さの部分で自分が出れないという悔しさもぶつけながら、最後のポイントでしっかりと、アピールというか「自分をスタートから出せ」というのも含めて、そのアピールも含めて気持ちのこもったプレーをしていました。
―あの場面でモジッチを狙っていたのは意図的にそうしていたのですか。
髙橋:そうですね。(自分のサーブは)フローターサーブじゃないんで、確実にインターバル(選手のあいだ)を狙うか、モジッチ選手がバックロー(後衛)にいるので少しでも攻撃枚数を減らすという意味でも、ショート(サーブ)でモジッチ選手を潰す。そこを意識してやっていました。
―先週は石川選手のミラノとの試合はいかがでしたか。
髙橋:相手に日本人選手がいるということでまたなんか違う緊張感があったというか、そこを意識してしまった分自分にちょっと少し固さが出てしまったという部分がありました。もちろん意識してしまうことはようがないことかもしれないですけど、自分が戦っている相手が何なのかというは相手をしっかりと見てやらないといけないなというのは感じました。やっぱり相手に石川選手がいるというだけで、それだけでも刺激になっていて、自分自身のパフォーマンス、身体の調子的にはすごくよかったので、もっともっとそこを得点につなげられたりできればよかったと思います。本当に1セット目取って2セット目も途中まで勝っていたので、あそこを取り切る力というか。2セット目は祐希さんサーブでミラノが勢いを上げてきたというところもあったので、そういうところは本当に石川選手のメンタリティというか、いざというところで力を出せるところいうのは、やっぱりこのイタリアのシーズンをもう8シーズンやっているという経験も少しあるのかなと思いますけど、そういう堂々たるプレーができるというのは自分でもまだまだ求めていかないといけない部分だなといういい刺激を受けました。
―来週の対戦相手であるモンツァもヴェローナ同様に強力なオポジット、グロゼル(ドイツ)を擁するチームです。そのモンツァ戦に向けてひと言お願いします。
髙橋:今日の試合を振り返るのはもちろんなんですけど、そこに執着しすぎるんじゃなくて、まだまだこれからシーズン続くので、次のモンツァ相手に向けてしっかり気持ちを切り替えて、また1週間、自分たちのチームの総合力を上げていって、モンツァに自分たちができる100%以上の力を出すしかないと思っているので、もちろん全力で勝ちに行きたいなと思っています。
文・写真:堤敏樹
(『トシキブログ』より)
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