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会見・コメント

2023-03-18 09:22 追加

KUROBE・イヴェギン・トゥーバ「すべてのプレーが私の強みです。日本はラリーが続く。印象に残ったのはJT・林琴奈選手」 V1女子

V1リーグ 女子

●伊東克明監督

リーグ終盤、平日のゲームということでなかなか難しい状況になりました。今まで試合に出ていたメンバーのコンディションが整わない中、代わりに入った選手が自分の力を出してくれたと思います。試合としては負けてしまいましたけど、普段試合に出ないメンバーの今後の成長というところにはある程度効果があったのかなと思っています。

ーーおっしゃるように試合に入る前に難しい状況になってしまいましたね。

伊東:はい、無理をさせないためにベンチから外したメンバーもいます。

ーー今日は特にオポジットの部分でいろいろな選手を起用されました。

伊東:最初に(ミドルブロッカーのレギュラーである)山口真季を使いました。彼女は大学のときにオポジットをやっていましたので。ブロックに期待しての起用でしたが、得点の面では少し足りなかったかなと。
そこで次に攻撃力のある浮島杏加子を入れましたが、なかなか思うようにはいかず、最後にはゲームキャプテンもしている梅津憂理を入れました。彼女はチームのムードを作れますし、サーブで点数が取れる選手です。

ーー約1か月前の2月8日、同じく埼玉上尾との平日開催の試合でしたが、イヴェギン選手が母国の被災について気力を振り絞ってコメントしてくださいました。そのコメントがあってバレー界にも支援の輪が広がったと思います。

伊東:地震の直後だったので彼女もかなり落ち込んだ状態で試合をしました。続く土日に試合がないスケジュールでしたので、そこで彼女もだいぶ落ち着いてきて。復興に向けてはまだまだこれからでしょうし、彼女自身の本心はともかく、見た目にはプレーもコンディションも上がってきています。
あの日、ここで彼女がコメントをして以降は、我々もチームの中でことさら地震の話はしていません。我々はチームメイトです。地震があったから彼女を助けようというのではなくて、普段から一緒に雰囲気を盛り上げいます。そもそもバレーボールは助けあうスポーツ。ひとりではできないスポーツですから。

ーー彼女のプレーヤーとしての貢献は?

伊東:「決める」テクニックがあります。それが素晴らしいなと思っているので、チームの選手はそこを真似したりアドバイスを受けたりしてほしいですね。他の外国籍選手に比べて高さがあったり、爆発的な攻撃力があるわけではないんですけど、ディフェンスに関しても、アタックに関しても、サーブに関してもいろいろ考えながら上手にやってくれています。

ーー終盤に向けてハードな戦いが続きますね。

伊東:何勝したら何位なのかというのはあくまで結果であって、我々が考えるところは1戦、1セット、1点を大事にすることです。そこに全力を注いで戦おうと言っています。
昨シーズンまでは勝てなかったチームが少し勝てているので、「勝たなくちゃいけない」とか「勝ちたい」という思いが強くなっています。そこから自分たちのやるべきことができなくなって、今度は負けが続いてしまいました。自分で自分にプレッシャーをかけてしまっていた。
まずは自分たちがやってきたことをコートで表現する。勝つか負けるかはやってみないとわからないですが、たとえ負けたとしても全力を出すことができれば満足感も得られるでしょうし、それがまた次のゲームに繋がっていきます。まずはそれをしっかりやろう、と。
自分たちが好きで始めたバレーボール。自分でプレッシャーをかけて苦しむなんてことはやっちゃいけないですよね。バレーボールを楽しんで、みんなで一つになって戦うことを最後まで続けていきたいですね。

撮影 堀江丈

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