2023-11-24 07:00 追加
岡山・妹尾紗香「コートに入ったら絶対に明るくプレーしようと思っていた」、宇賀神みずき「使える場面ではバックアタックを使っていきたい」 V1女子
V1リーグ 女子
●河本昭義監督
埼玉上尾さんは開幕からのシーガルズの戦績を見て、自分たちがある程度試合の中で我慢ができれば大丈夫だろうと考えていたのではないかと思います。ですので序盤にどのくらい点を蓄えるか、そういうことが鍵だなと思っていました。
瀬尾選手については、いつ使おうかとずっと考えていたのですけれども、今日、思い切って起用してみました。
それから高柳選手。この二人が普段のレギュラーに代わりよく頑張ってくれたのかなと思います。
伸びしろ、勢いがある選手をうまく投入することで、シーズン後半にまたチャンスをものにできると思います。今日は流れとしてはまあまあ良かったのかな、と。
試合には負けましたが、ある程度予測の範囲内で起こった失点でした。
佐伯選手は夏からの代表などの疲れが少し腰に来ていまして、今日使えなかったのはちょっと残念でしたね。多少調子が悪くてもとどめの1発を持っている選手です。
大きい故障ではないですし、この休養の間に何かを感じてくれたのではないかなと思います。その気持ちを次週につなげてくれたらいいなと思っています。
ーー高柳選手について。
河本:佐伯の代わりに起用しました。佐伯はこれまで速いバックアタックというのはあまりやってきていなかったんですね。
それを(代表で)本人も取り組んできましたが、少しステップのリズムに狂いが出て腰に疲れがたまった状態になりました。
そこで今日はライトとレフト両方ができる高柳選手を佐伯の代わりに起用しました。
ーーバックアタックについて。佐伯選手に負荷がかかっているのはチームでも速いバックアタックに取り組んでいるから?
河本:それは日本代表のことです。うちではまだそういった攻撃(高速バックアタック)はやらせていません。まだ、速いトスが打てるレベルではないと思っています。
佐伯は高いトスしか打った経験がない。今のバックアタックの主流は速いですから。高校くらいまでに出来上がっていない技術を一気にやろうとすると非常に難しいんですね。
バックアタックについては…みなさんの誰かが指摘してくれると期待していたのですが(笑)、決定率はうちがリーグ1位です。
中本柚朱選手は高校時代バックアタックを打っていませんが、打てるステップを持っています。
佐伯選手はいわゆるオープンを打ってきた選手ですから、一気にはいかない。なんとかあのパンチ力を活かしたいと思っています。
今後とも暖かく見守っていただきたいです(笑)。
ーー妹尾選手について。
河本:はじめてセットを任せましたが、はじめてにしては素晴らしいものがある。彼女は佐伯選手と同じ高校(松山東雲高)で、高1からセッターに転向しました。
こんなに急激に伸びるとは思っていなかったですね。急上昇です。セッターとしてのハンドリング、相手にブロックされたボールへの瞬間的な反応なども含め、彼女は想像を超えるリストを持っていると思います。楽しみな選手の一人ですね。
ーー今季のチーム状況は? 現時点で想定に対してどのような進捗か?
河本:去年は入替戦を覚悟した時からチームがまとまりましたね。今年は入替戦がないので思い切って未来を見るのか、それとも今できること、確率が高いことをやるのか。非常に悩ましく思っています。
ーー長瀬そら選手のアタック決定率が日本人の中で1位(全体ではJTのサンティアゴ・アライジャダフニ選手に次いで2位)ですね。
河本:彼女の指高がもう少しあればもっと数字は上がると思います。ブロックもスパイクも安定性があります。スイングが速い。これが彼女の武器だと思います。
今日トスを上げた妹尾選手と組むとすごく練習の中でも光りますね。
彼女は日々、絶え間ない自分自身への挑戦をしています。今シーズンに入って良くなっているというより、ずっと伸びてきている選手です。
撮影 堀江丈
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