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会見・コメント

2026-04-16 06:00 追加

SVL・大河正明チェアマンが会見。継続審議となっていたヴォレアスは特例、岡山と埼玉上尾は制裁付きでSVライセンスを交付 理事会報告会(全文)

SV女子 / SV男子

そして、岡山シーガルズの制裁について、少し詳しく触れたいと思います。
シーガルズは基本的には2000年に岡山に拠点を構えてチームを移して、四半世紀を超える活動実績があります。ただ、このクラブのポイントとして、なかなかガバナンス面が厳しいところがあります。これは過去のVリーグ機構の時代からそのまま見過ごしてきたというと少し言い方が変ですが、ヘッドコーチ、取締役、株主の関係が非常に微妙といいますか、牽制が効かないような形でずっとクラブが続いてきたというのが大元だというふうに思っています。

株主が取締役を選任するし解任もする。そして取締役会や社長が監督・ヘッドコーチを決め、成績やその他を鑑みてそのヘッドコーチを切るということが行われますが、そこが全て同じ人でカバーされてきた。今、代表取締役とヘッドコーチの兼務は禁止していますが、実態として三位一体となった、牽制機能が働かないような形になったことが一番のポイントかなと。その主たる原因として、やはりガバナンスが苦戦といいますか、しっかりしないということがあったと考えております。

特に明確にルールに反しているのは、ひとつはクラブの株主を変更する場合、大きな変更の場合は理事会で決議をする必要がありますし、小さな変更の場合も事前届出というのをお願いしています。この届け出がないままクラブの株主が変更され、事後報告がありました。
もう1点は、取締役会が未開催であったにも関わらず、取締役会を開催したという虚偽の報告を受けた。これが決定的な2つです。

通常、なかなかそういうことは起こり得ないのですが、それが(他の株主さんのことをどうこう申し上げるわけではありませんが)、やはり牽制機能が働くような組織でなかったのかなという感じはしております。

例えば財務の話で言いますと、出てくる数字が毎回異なる。それから収益を認識するのに、キャッシュが入ってきたからといって来シーズンのものを前受けしているだけなのに今シーズンの利益というふうにどうしても考えてしまうところが変わらないとか…。そういった問題が多々あります。資金繰りひとつとっても、本当に来シーズン1年間やっていけるのかとか、債務超過にならないんだろうかとか、そういったことが100%確実ということはどのクラブもないのかもしれませんが、特に不安が残ったままという状態でもあります。
ただ、だからといって資金繰りが破綻するということではないのですが、十分モニタリングして我々も見ていかないと厳しいし、財務の実態が今どうなってるのかということが毎回出てくる数字が変わるとわかりづらいということがあります。

それから、やはりリーグとクラブというのは同じ方向を向いた公益財団法人の一員ではあるのですが、例えば出資者を募るのにリーグに相談を持ち掛けられ、リーグの方も一生懸命シーガルズの株主を探していたところ、事前報告もなく全く違う増資が行われましたとか。そういう形だとなかなかコミュニケーションが取りづらいですし、いろいろ説得の電話をしている最中に勝手に電話が何回も切られるみたいなことも。少し子どもじみた話ですけれども、そういうことがあったりしました。
クラブとの信頼関係、私もJリーグ、Bリーグ、SVリーグ合わせて自分で数えてみたら144ぐらいのクラブの社長と喋っています。社長も代わられるから、もう多分300とかそれぐらい喋ってると思いますけど、ここまでなかなか接し方が難しいクラブというのは初めてです。本当にここを反省していただきたいという意味で制裁をつけさせていただいたというふうにご理解ください。

前置きの説明が長くなりましたが、ガバナンス体制・管理の不備が継続的に認められることから、都合、私たちが「こういうことがあったよね」と把握してるのは30ぐらいあります。これが単にミステイクであるとかそういうことももちろんありますから、全てが全てとは申し上げませんけれども、我々が関知したのはそれぐらいあって。法令遵守とか手続きの遵守、適切な財務計画・管理執行ができるような意思決定体制であるとか、プロセスの見直し、責任体制の明確化、モニタリング体制の整備等を含む、ガバナンス改善の計画書を提出することを求めるということで、5月29日を提出期限とし、それの確定を7月15日に行いたい。6月の理事会で議論することになると思います。

理事会が妥当と認める内容であることとなっておりますので、改善計画書は当然期日までに出していただくということが前提になりますし、ほぼ何も変わらないよねということになりますと、来シーズン(27-28シーズン)のSVのライセンスの申請というのはなかなか受け付けられないことになると考えております。

従いまして、来シーズンの次の申請期限が11月末(30日)を予定しておりますので、そこまでに改善計画書の内容が実行されなかったり、同様のガバナンス不全(法令違反ではないですけれども)、虚偽の申告があったりとか、そういったことがあった場合には、これは度重なる体制の不備ということになりますので、27-28シーズンのライセンス申請を不受理とするということを前提に、条件付きで今回シーガルズのライセンスを交付させていただくことにしたということであります。関連条文等は書き上げておりますので、ホームページをご参照いただけたらと思います。

やはりクラブは誰のものかということを今回非常に考えさせられました。クラブというのはやはり地方の公共財であるし、公の器であると私は思っています。JリーグやBリーグもまさに地域に根差したスポーツクラブというのはまさにそういうことです。実は行政、岡山市から支援文書をもらってます。岡山県のバレーボール協会からもクラブを一緒に支援していこうというものをもらっているわけです。
そして、皆さんおわかりかわかりませんが、地元の一番の地銀である中国銀行さんも支援されている。その他いろんな会社が支援されていることに対して、やはりもっと開かれてオープンで透明な経営体制を私たちは求めているということになりますので、それを踏まえてどういう改善計画が出てくるかということを見守っていきたいということであります。

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