2026-04-16 06:00 追加
SVL・大河正明チェアマンが会見。継続審議となっていたヴォレアスは特例、岡山と埼玉上尾は制裁付きでSVライセンスを交付 理事会報告会(全文)
SV女子 / SV男子
――ヴォレアス北海道について。まずSVグロースライセンスが交付されましたが、そこから特例でSVライセンス交付に至った背景と、今後財政状況を見ながらということになると思いますが、この特例での交付のSVライセンスが今後の財務状況で仮に取り消しなどの可能性もあるのでしょうか?
大河:2025年6月期の決算で1億円強の債務超過に陥ってしまった。本来入金・出資を前提としていたシナリオが崩れることが判明してしまったというのが去年の終わりぐらいの話です。したがって直近が債務超過の場合はまずSVライセンスは出ません。ただし、SVが出なかったらSVグロースを飛ばして地域リーグまで行くのかというと、さすがにそれは厳しいので、1年限りのSVグロースにとどまるという措置はしましょうということになりました。今回遡って債務超過の解消が確認できたので、まずは一旦SVグロースライセンスにとどめましょうということでした。
それと同時に、次の26年6月期の決算も債務超過に陥る心配は基本ないだろうということで承認をもらったので、SVグロースライセンスを交付することにしました。ただ、11クラブだと奇数で戦いづらいし、ホームゲームも減ってしまうので、12クラブにすることは予め決めていたこともあり、どこをSVに上げるかというのも我々もいろいろと探りながら…。一方で先ほどのクボタさんのように、そもそも今すぐ法人化するつもりがないところは上げられないということもあり、そんな中で一番勢いのある、地元の支持やファンの支持があるヴォレアス北海道に特例でSVライセンスを交付することになったということです。当然ながら、この6月決算でまた債務超過になるようなことがあると、SVのライセンスは当然次は絶対に出ないということになります。
――仮に26年6月期でまた落ちてしまった場合は、SVグロースも取り消しということになってしまうのでしょうか?
大河:2年連続債務超過となってしまいますので、その場合はSVグロースも基本は厳しいものになるというふうに考えています。
――今回は特例での薄氷ともいえるSV入りになったとは思うのですが、ヴォレアスに対してチェアマンの現在の受け止め方と、期待感も込めて今後の課題を何か考えられることがあれば教えてください。
大河:元々2億台ぐらいの売り上げだったのが、6億、7億を目指せるようなところまで急成長した。SVになったということだけではなく、いろんな意味で対策を打ってこられたものが花開いたという意味ではリスペクトしなければならない。特定の親会社を持たない中でこの努力をされたということに関しては素晴らしいことだというふうに認識しています。
一方で番頭役というのか、全体的に上手くガバナンスをコントロールするような役割の人が本来はいた方がいいのではないかという思いもあります。割と近い将来に心配なのはアリーナの問題がどのように展開していくのかということは、今すぐということではないですけれども、注視していかないといけないと考えています。
――来シーズンから男子が10クラブから12クラブに増えることについて。もともとリーグとして規模の拡大・クラブ数の増加を目指していた中での、充足できたことの手応えや、期待感などを教えてください。
大河:ポテンシャルからして、男子の世界的な強豪国であるということ、それから足元で見ると少子化で人口が減っている中で、実はバレーボールの登録者数は減っていない。他のスポーツがほぼみんな減っている中、日本の中で非常に元気な強い競技です。する人も観る人も減っていないし、ママさんバレーのように裾野が広いものがある。そんなバレーボール界が、サッカーやバスケに負けない、勝てないかもしれないけど、日本の代表するスポーツになれるんじゃないかという期待を持っています。その第一歩としての12クラブ。これ終わりではなくて、もちろん代表の強化とか選手層のことなどを見ながら、今度から外国籍選手もオンザコートが増えますので、そういった中での日本人選手の活躍の場を提供することを考えながら、さらにクラブ数を増やすことは検討していきたいなと思っています。
――来季からSVリーグで戦う北海道イエロースターズとフラーゴラッド鹿児島について、両方ともアリーナのトイレの数が不足しているということですが、現状では制裁内容はこれだけということでしょうか?
大河:財務要件であるとかその他の要件は確認をしております。体育館は競技者の目線で造っていますから、何千人ものお客さんが来てトイレに行くという想定をしていないということがあると思います。しかし、仮設も含め、トイレの問題は1回行ってトイレが汚いとか行列で並んでしまうということがあると、リピーターになりにくくなると思うので、そこを改善してほしいということです。
――今回新たに加わった両クラブのヒアリングをされたり、視察も行かれていると思いますが、そのあたりを含めた印象や期待感などをそれぞれのクラブについてお聞かせいただけますでしょうか。
大河:北海道イエロースターズは大都会の札幌で。札幌って非常にいろんなプロスポーツに温かいというか、メディアの方もスポーツに非常に熱心だし、道民もスポーツ好きだと思うんです。そのような中、親会社の武田さんが若手起業家なのですが、バレーボールの元気なチームを作りたいという意欲を非常に感じますし、あのマーケットであればサッカーやバスケに負けないクラブができるのではないかという期待を持っています。ヴォレアス北海道との北海道ダービーも楽しみにしています。
一方、フラーゴラッド鹿児島は人口4万5000人ぐらいしかいない日置市をホームタウンにしていて、周りを見ても山しかないみたいな感じのところですが、実は私が見たいろんなバレーボールのチームの中でも非常にファンの年齢層が幅広く、ご高齢の方から若い女性まで多彩なファンの方が来場されていて、とても熱気があります。かつ、市長をはじめ日置市から世界にと、そういう意味の熱気も感じる。ファン・行政が一体となって小さな町からSVのトップを目指していくんだっていう意気込みをものすごく強く感じましたので、SVリーグが4万人の町にあって、そこにアウェイのチームが来て、町がものすごく賑やかに活気づくことをとても期待しています。
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