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インタビュー

2026-08-28 21:11 追加

マサジェディ翔蓮 インタビュー前編:セリエAへの挑戦、そしてアウトサイドヒッターとしての未来

マサジェディ翔蓮 インタビュー前編

Others / 大学バレー 男子

バレーボール界期待の動ける2m超えの若手アウトサイドヒッター、マサジェディ翔蓮。チャンスに恵まれ、練習生としてではなく試合に出場できる「選手」としてイタリアセリエAの中堅チーム、パワーバレー・ミラノに3ヶ月帯同。このインタビューでは1月に現地で手応えを聞いた。後編はミラノでの最後の夜のミニインタビューと、帰国後、大学リーグに復帰した試合後のインタビューをお送りする。

イタリア・セリエA「パワーバレー・ミラノ」合流の経緯


父・ライアン・マサジェディ氏と   ライアン・マサジェディ氏提供

――今回は短期の「留学」という形ではなく、すぐに試合に登録・出場できる選手(契約選手)としての渡意となりました。このお話が決まった時はどのように受け止めましたか?

翔蓮: 最初は、父(ライアン・マサジェディ氏)から「大学に入学したら、春休みなどの期間を使って海外のどこかへ行かせたい」という話を聞いていました。確定ではないものの、前年の坂本アンディ選手たちのような派遣の話を耳にしていたんです。

そんな中、ミラノ側でアウトサイドヒッターの怪我人が出てしまい、選手不足で練習すら成り立たない状況になりました。「とにかくすぐに選手が欲しい」というチームの事情と、父からの「もし将来Vリーグや日本代表を目指すなら、こんなチャンスは二度とないかもしれない。絶対に行くべきだ」という後押しが重なり、12月のクリスマス前に急遽チームへ合流することになりました。

先輩・大塚達宣選手の存在と、現地での生活


2025-26シーズンをイタリアセリエAで戦った日本人選手 垂水優芽選手・大塚達宣選手と  ライアン・マサジェディ氏提供

――チームには日本代表でもある大塚達宣選手(当時2年目)も所属されています。同じ日本人選手がいる安心感はありましたか?

翔蓮: やっぱり一番大きかったのは「言語面」ですね。自分はまだイタリアに来て1ヶ月経っておらず、挨拶やバレーに関する簡単な単語しか話せないので、本当に助けられています。自分がコートに立った時も、大塚さんがわざわざ近くに来て通訳や指示をしてくれるんです。もともと全日本で活躍されていて尊敬していた選手ですし、一緒にプレーできる嬉しさに加えて、精神的にもすごく大きな支えになっています。

――イタリアでの食生活など、生活面はいかがですか?

翔蓮: 食事はまったく問題なかったですね。母がイラン料理を作ってくれる家庭環境だったので、パスタやパンを中心とした食生活には幼い頃から親しみがありました。現地に来てもスムーズに適応できています。もちろん、日本の味が恋しくなることもありますけどね(笑)。

コートで果たすべき役割と、監督からの教え


ミラノオリンピックのシンボルのそばで  撮影:中西美雁

――試合ではリリーフサーバーなど、一発のチャンスでコートに立つ場面も多いと思います。どういった意識で取り組んでいますか?

翔蓮: 今はまだ言語の面でチームを声で引っ張ることは難しいですが、与えられた1回のチャンス(リリーフサーバーなど)でどう結果を残すかを一番に考えています。自分がコートに入って1点でも取ることができれば、チームは一気に盛り上がりますし、その1点がチームの勢い(モメンタム)に繋がると思っています。「その1点をどう獲りに行くか」を常にウォーミングアップ中から考えて準備しています。

――ピアッツァ監督からはどのようなアドバイスを受けていますか?

翔蓮: 試合や練習の中で、スパイクのステップの踏み込みや「もう少しスピードを上げろ」といった、細かい技術的な指導を受けています。サーブでミスをしてしまっても「よし、次だ!」とポジティブに声をかけてくれますし、温かく熱心に指導していただいています。

ポジションへのこだわりと将来の展望


ミラノ市中でショッピング  撮影:中西美雁

――大学ではオポジット(OP)でプレーされることもありましたが、イタリアではアウトサイドヒッター(OH)としてプレーされていますね。

翔蓮: そうですね。自分としては将来的にアウトサイドヒッターとして勝負したいという思いが強くあります。大学ではチーム事情(レセプションの兼ね合い等)でオポジットに入ることもあり、葛藤や「渋々受け入れた」という部分も正直ありました(笑)。

ですが、専修大学の監督とも「お前は将来レフト(OH)で勝負すべきだ」という話をして納得の上で取り組んでいます。今回イタリアという世界最高峰の環境で、アウトサイドヒッターとして大きな経験を積めることは、自分のバレー人生にとって間違いなく巨大な糧になると実感しています。

(1月:イタリア・ミラノで取材)

プロフィール

マサジェディ 翔蓮 Karen Masajedi

国籍:日本
生年月日:2007年1月28日(19歳)
出身地:長野県
身長:205cm
所属:専修大学/パワーバレー・ミラノ
背番号:6
ポジション:OH/OP
利き手:右
スパイク:345cm

長野県出身。中学校でバレーボールを始める。中学3年でJOCカップ(全国都道府県対抗中学大会)長野県代表に選出。
福岡大学附属大濠高等学校では2年生でインターハイ・国体に出場。3年生ではU18日本代表としてアジアU18選手権に出場した。
2025年に専修大学に進学。同年はU19世界選手権に出場した。
2025年12月、イタリア・セリエA1のパワーバレー・ミラノ入団が発表された。2026年1月4日のペルージャ戦で初出場。
父は男子日本代表のコーチ、ジェイテクト・VC長野で監督を務めたマサジェディ・ライアン。母は元ハンドボール日本代表選手。

取材・文:中西美雁

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