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インタビュー

2026-08-28 21:21 追加

「世界」で磨いた切り替えと覚悟——専修大学・マサジェディ翔蓮が語るイタリアでの3ヶ月と大学リーグへの誓い インタビュー後編

マサジェディ翔蓮 インタビュー後編

Others / 大学バレー 男子

大塚達宣選手と同じバレーボールのイタリア・セリエAの強豪「ミラノ」へ3ヶ月間の短期留学を行い、現地で貴重な経験を積んだ専修大学のマサジェディ翔蓮選手。現地でCEVカップの「人生初メダル」のあとにミニインタビューを行った。また帰国後、チームのエースとして挑む関東大学2部リーグの試合直後、イタリアでの学びや自身の成長、そして今後の展望について語ってもらった。

ミラノでの3ヶ月——「世界最高峰」で掴んだ手応えと覚悟


レセプションの向上を課題に挙げる  ライアン・マサジェディ氏提供

人生初のメダル獲得と、チームの一員としての喜び

——イタリアでの挑戦、まずは本当にお疲れ様でした。大舞台を終えて、いまどんなお気持ちですか?

翔蓮:今回のイタリアリーグ挑戦では、CEVカップでチームとして結果を出し、人生で初めてメダルを獲得することができました。もちろん、自分自身がもっとコートに立ちたかったという悔しさもあります。ですが、練習中はずっとAチーム(レギュラー陣)と対峙しながら戦ってきましたし、チームの勝利に何かしら貢献できていたという自負もあります。チームの一員として勝ち上がり、みんなで喜びを分かち合えたことは本当に嬉しかったです。

——イタリアのトップレベルのプレーを間近で体感して、特に印象に残っていることは?

翔蓮:例えばノーモリー・ケイタ選手の強力なサーブを実際に目の前で受けたり、エースを取られたりしたことは大きな体験でした。ボールのスピードはもちろんですが、「手元で伸びてくる」「上がっているはずなのに捕まえられない」といった感覚は、海外のトップ環境だからこそ経験できたことです。

また、今回はお父さん(コーチとして帯同したライアンマサジェディ氏)やピアッツァ監督とのご縁やチャンスに恵まれてこの場所に立つことができました。言語や環境、そして現地の人柄に慣れるまでは大変でしたが、最後の1ヶ月ほどは環境にも馴染み、練習中から自分らしいバレーボールができるようになっていました。

——今後、再び海外へ挑戦したいという思いはありますか?

翔蓮:もちろんあります!行くのであれば、またイタリアのようなトップリーグに挑戦したいですね。セリエAのチームと対戦しても引けを取らない手応えは掴めましたし、海外でプレーすることでしか得られない情報や刺激があります。

一方で、日本の環境でしか身につかない技術やプレーがあることも実感しました。国内でプレーするにしても、海外に再挑戦するにしても、自分の成長にとってプラスになる道を選択し、日々努力していきたいです。

関東大学2部リーグ——「狙われるエース」としての自覚と成長 海外で培った「メンタルと切り替え」の速さ

——帰国後、4月からは専修大学の主力として関東大学2部リーグで戦っています。海外とのギャップもある中、プレーで特に意識していることは何ですか?

翔蓮:一番意識しているのは「レセプション(サーブレシーブ)」と「アタックの判断」です。相手からすれば、僕がマーク対象になるのは当然ですし、日本特有のしつこいディフェンスや狙いすましたサーブが飛んできます。僕を狙ってくるのは織り込み済みなので、レセプションの意識を常に高く保つようにしています。

スパイクに関しては、相手ブロックが「ここにいるから打てる」という油断を絶対にしないこと。一瞬の隙を突かれたり、ブロックに締められたりしないよう、徹底的にコースや打ち分けを意識しています。

——イタリアから帰国して、ご自身の中で一番「成長した」と感じる部分はどこですか?

翔蓮:メンタル面、特に「プレーの切り替えの速さ」ですね。
イタリアでは言葉が完璧に通じない環境の中、他人からのアドバイスに頼るのではなく、「自分自身でどう気持ちを奮い立たせるか」「どう考えてプレーを修正するか」を常に1人で突き詰めなければなりませんでした。

例えば、試合中にレセプションやアタックがうまく決まらない時間帯があっても、引きずらずに「次はブロックやサーブで攻めよう」と瞬時に頭を切り替えられるようになったのは、海外生活で得た大きな成長だと思います。

成長途上のセッターとともに、目指すはチームを勝たせるエース


専修大学・197cm超大型セッターの松元空星(左)とマサジェディ翔蓮 撮影:中西美雁

——今季はセッター(※今季セッターに転向して間もない197cmの超大型セッター・松元空星選手)とのコンビ構築もテーマになるかと思います。手応えはいかがですか?

翔蓮:彼は本当にポテンシャルが高く、将来の日本を背負っていくような魅力を持っています。ただ、セッター転向からまだ数ヶ月ということもあり、スパイカー一人ひとりに合わせたトスアップという点では、まだ伸びしろがたくさんある段階です。

時にはコート上で熱くなりすぎる場面もありますが、彼にはアグレシッブさを保ちつつも、セッターとして冷静にチームをコントロールする術を学んでいってほしいですね。僕自身も彼をしっかりサポートしながら、良いコンビを作っていきたいです。

——リーグ戦後半戦、そして今後に向けた意気込みをお願いします!

翔蓮:リーグ戦が進む中で、今日のような苦しい展開の試合は必ずまた出てくるはずです。そうした場面で、いかに自分を立て直し、エースとしてチームを勝利に導くプレーを見せられるかが勝負だと思っています。

チームの柱として背中で引っ張っていく姿をみんなに見せたいですし、個人としても再び日本代表やその選考段階に絡んでいけるよう、1試合1試合を大切に戦っていきます!
(2026年4月取材)

プロフィール

マサジェディ 翔蓮
Karen Masajedi

国籍:日本
生年月日:2007年1月28日
出身地:長野県
身長:205cm
所属:専修大学/パワーバレー・ミラノ
背番号:6
ポジション:OH/OP
利き手:右
スパイク:345cm

長野県出身。中学校でバレーボールを始める。中学3年でJOCカップ(全国都道府県対抗中学大会)長野県代表に選出。
福岡大学附属大濠高等学校では2年生でインターハイ・国体に出場。3年生ではU18日本代表としてアジアU18選手権に出場した。
2025年に専修大学に進学。同年はU19世界選手権に出場した。
2025年12月、イタリア・セリエA1のパワーバレー・ミラノ入団が発表された。2026年1月4日のペルージャ戦で初出場。
父は男子日本代表のコーチ、ジェイテクト・VC長野で監督を務めたマサジェディ・ライアン。母は元ハンドボール日本代表選手。

取材・文:中西美雁

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