2026-09-10 08:02 追加
「このままでは勝てない」世界を見据える髙橋藍の危機感——目指すのはロス五輪でのメダル 後編
髙橋藍 オーストラリア戦コメント 後編
全日本代表 男子

バレーボールアジア選手権予選ラウンド最終戦のオーストラリア戦。
試合全体を通して見ればストレート勝ちという結果だったが、髙橋藍の表情に慢心の色の微塵もなかった。取材の終盤、彼の口から熱く語られたのは、チームが抱える課題と、さらなる高みを目指すからこその“危機感”だった。
「もったいないミス」への指摘と、求められるギアチェンジ
第3セットで一時追いつかれた展開について問われると、髙橋は厳しい表情でチームのプレーを振り返った。
「自分自身のミスも含めてですが、クイックのミスや、チャンスボールの処理、ブレイクを取れるチャンスでアウトにしてしまうなど、もったいないミスがありました。ああいうもったいないミスをしてしまうと勝てないと思っています。今日は相手がミスをしてくれたから勝てた部分もありますが、勝ちに畳み掛けなければいけない場面で自分たちから苦しい状況を作ってしまった。もっと楽な展開で勝てたはずです」
世界トップレベルの戦いを知る髙橋だからこそ、アジア選手権の勝利だけで満足することはない。
「予選は負けても次がありますが、ここからは負けたら終わり。致命的なミスを避け、畳み掛けるポイントで全員で一気にギアを上げられるチームにならなければいけない。この大会で優勝してロサンゼルス五輪への切符を掴むこともそうですが、オリンピックでメダルを取るチームを目指すなら、そこまで求めていかないとダメだと思っています」
目指すは頂点のみ。「目の前の相手を倒す」
最後に、一発勝負の決勝トーナメントに向けた意気込みを語った髙橋。
「ここからは本当に負けられない戦いが続きます。まずは勝ち切ることだけにこだわってやっていきたい。一戦一戦勝つことが優勝に繋がると思っているので、優勝を見すぎることなく、まずは目の前の一戦を勝っていく意識で戦います」
エースとしての自覚と、チームを更なる高みへと引き上げようとするリーダーシップ。攻守で躍動する髙橋藍の存在は、アジア王者、そしてその先の世界へと挑む日本代表にとって、何よりも頼もしい光となっている。

写真:VolleyballWorld
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