2015-06-08 12:05 追加
秋山美幸×山口かなめ セッター&セッターTALK
SV女子
大学バレーの経験をチームで活かす
―ところで、NECは大学バレー出身選手も活躍していて、お二人もそうですが、大学バレーを経験してからVのチームに入ったことのよかった面はどんなところですか?
秋山 私が入社した頃は大卒選手の少ない時代で、だんだん増えていった印象です。女子の場合、大学バレーはあまり注目されないんですけど、レベルも低いわけじゃないし、ユニバに選ばれれば世界大会も経験できるんですよね。そして、大学バレーはチームによっても違うと思うんですけど、自分たちで作っていくという部分も多いので…。高校時代は監督が言ったことをやるだけで、考えてやるということを私の場合は大学時代からやり始めたので、そういう意味ではそれが企業に入ってから活きてるかな?と思います。
山口 自分もアキさんと同じようなことを思ってて、特に自分たちで考えてやるとか、チームを良くするためにはどうするべきかということを話したり、考えたりという時間が大学ではすごく多く感じて…。高校時代は何だかんだ決めてもらってとか、やらされてとかがあると思うんですけど、大学ではもう大人として扱われるので、バレーだけでなく、私生活の面でも責任感や、自分たちで考えて行動するなど、そういうことを教えてもらえて、自分たちで考えてやってきたことを下級生へ伝えて…とか、そういうのがすごく大きいと思うので、それを知ってから社会人になれたという意味で、大学バレーを経験してよかったと思っています。
―その貴重な4年間を共にした近江選手のいるチームに移籍してきたことは安心感がありましたか?
山口 そうですね。あかりとはまた一緒にやりたいという気持ちがありましたし、彼女が大事にしている考え方とか、4年間一緒にやってきて、チームはどうあるべきということに対して、同じ考えを持っていると思っていたので…。
―「チームはどうあるべき」という考え方で一致していた部分は?
山口 発言、行動ひとつにしても、チームというものを意識してしたり、あとは上級生の選手がやるべきこととか…、(秋山選手に向かって)わかります?
秋山 わかるわかる!
山口 何ていうかパラパラしないように統一させることだったりとか、統一するためには自分たちがまずまとまっていなければならないとか、そういうチームを作るにあたって何が大事とか、そういうのを知ってるというか、一緒にやってきたからわかるというのかな?
―近江選手のそういう部分は社会人になっても変わっていなかったのですか?
山口 はい、変わっていないし、より成長してたというか。自分も見習うところがたくさんあるなと思ったり…。あかりを見て、自分ももっとしっかりしなきゃと思ったりもするので。
責任感や危機感をより一層強く持って
―秋山選手は今までのバレー人生でずっと怪我との戦いというのがあったと思うのですが、今シーズンのコンディションはよかったのですか?
秋山 今はNECに入ってから、いちばん調子がいいです。そういう年に優勝できたこともよかったと思っています。
―最後に今後の目標として考えていることをお願いします。
秋山 目の前の試合を一つ一つ戦っていくことだけですね。メンバーが変わっても、先ほど話したように、「誰が出ても同じように」という練習をしてきたことを生かせるように頑張っていきたいと思います。
山口 「来季の目標は?」と言われると、やはり優勝です。そのためにも今まで以上に一人ひとりが責任感や危機感を持つことが大事になると思います。今季もずっと安定してきたわけではなく、波がある中でチーム力を上げて最後に勝てたという形なので、取り組み方としては変わらず、さらに技術も精神面もチーム力も上げて、安定していい戦いができるようにしていかないといけないですね。みんながチームを引っ張っていくというのはそのままで、もっともっと責任感を持ってやっていきたいと思います。
―キャプテンに頼らずに、みんながしっかりして?
秋山 頼ってないと思いますよ(笑) 私がみんなに助けてもらったので。ところで、こんなふうにセッター同士で取材を受ける機会って、珍しかったよね。
山口 そうですね。一緒にコートに入ることはあるのに(笑) アキさんと私はタイプが違うから、コートに二人ともいると、相手も嫌だと思いますよ。例えば、自分が前衛、アキさんが後衛に入っていたら、ボールが落ちなくなって嫌だとか、自分が前だったら高いところでクイックなどを高いところからトスされるのが嫌だとか。その状況に応じて、山田監督が考えて起用してくださっていると思いますね。
―ありがとうございました。これからも頑張ってください!
聞き手:高井みわ
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