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インタビュー

2018-01-04 10:00 追加

JTの若き守護神・井上航「気がつけばそこにいる」後編 秘密はまさかのヤマカン?

V・プレミアリーグ 男子

まさかのヤマカン!本能!

——JTの今シーズンの選手紹介スローガンポスターで井上選手には「気がつけばそこにいる」と評されています。確かに、井上選手のプレーを見ていて誰もが感じることではないかと思います。井上選手が、もう一つすごいなというのはポジショニングなのではないかと感じました。いるべきところにいるっていう印象があるんですが、どういう意識でポジションを取っているんですか?

井上:チームの約束事があるんですけど、ブロックでこっち側を閉めたら、こっちに入れというのはあるんですが、それを頭に入れておいて、基本的には自分が来ると思ったところに入って、それで外れたらしょうがないかな、てのはあって、賭けみたいな部分はあります。全然違うところにボールがきたら、監督にめっちゃ怒られるんですけど(笑)。自分がボールを上げるために一番確率の高いところというのは、自分の勘を一番信じた方が一番上がるので。

——その勘というのは、ヤマカンというのではなくて、何かに基づいた勘なのですか?

井上:いや、ほぼ、全然何も考えてなくて、自分が来ると思ったところに入ってるのが上がっているだけで。

——すごいですね(笑)。それであれだけ上がるって。じゃ動体視力とかがいいんですかね?

井上:そういうのも悪いし、反応のボール練習も遅いですし、足も遅いですし、なんでかわかんないですね。

——試合で見てる人は皆、なんであそこまでボールに触れられるんだろう、と思っていると思います。スパイクやこぼれ球に対して素早く反応して、ギリギリ片手で触ったりとか。

井上:多分、普通に決められたポジションをここにいるってやっていたら、取れないんですよ。自分自身、ここまで行っていいんか? これ行き過ぎだろ?っていうのがあるんですけど、それがちょうど良かったりします。本当に枠にとらわれない、決められたポジション取りでは拾えないんで、自分でも行き過ぎじゃないんかと思います(笑)。

——そこはあくまで決められたポジション取りがありつつ、さらに自分の中でプラスアルファするって意味ですか?

井上:そうです。

——スパイカーの目とか見てないんですか?

井上:見てないです。勘です!

——へー!

井上:本当に(周囲から)色々と言われるんですけど、本当に勘なんですよ。「どこにいるんだ」ってよく言われますし、「そこじゃないだろ」とも言われます。でも、決められたポジションだけを守っていたら、僕の良さが出ないし、取れないボールも増えると思います。

——井上選手は守備範囲が広いという印象があります。試合中に細かくちょこちょこ動き回って、アタックフォローの時とかだったり、ポジションを細かく変えてたり。

井上:それは多分意識してないですね。基本的に考えたらダメなんで。

——常に足が動いている印象があります。追いつかないボールとか、1タッチしたボールが後ろに大きくそれたボールとか、普通は一瞬足が止まるのに、井上選手はすぐ動きだしています。本能なんですか?

井上:本能だと思います。野生の勘、というかそういう勘だと思います。

——どこで鍛えたんですか?

井上:いや、わかんないですよね。

——たとえば小学校の時、山で遊んでましたとか。

井上:いえいえ、でも、僕やんちゃだったし、元気は良かったんで、それなんですかね。

——昨シーズン、JTがプレミアリーグで苦しんだのに、黒鷲旗で一気に優勝と大躍進した理由には、一つは山本将平選手が入ってきたことと、もう一つが、リベロに井上選手が入ったことで、レセプションが安定したということがあると思います。井上選手はリベロとして自身の特性というのはどう考えているんですか?

井上:まずはレセプションをしっかり返すというのが第一条件と思っています。昨シーズンはレセプションの返球率が確か下位の方でした。しっかり、ボールが返球できれば、深津さんがコンビとか展開できると思うんで、まずはレセプションをしっかり返す。そして、自分がただ返すだけでなくて、どういった配置で相手のサーブに対して、どういう形をとればいいのかだったり、フローターサーブだったら、将平(山本)さんと2枚でやるんで、吉岡さんを(レセプションの負担から)外して、2人でどこまで取るのかとか細かく、試合でも練習でもしっかり話します。

——結構物怖じせずに話すんですね。エドガー選手にもそうですし、年齢的にはチーム内でも下の方なのに、意見交換するというのは。

井上:年下なんで、シフト(当番)とかやったりしないといけないんですけど、プレー的なことだったりは試合とかコートに入ると勝つためにやってるので、下とか関係なく、言わないといけないと思っています。

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