2018-05-08 19:22 追加
石井優希「ディフェンス面で貢献し、バックアタックなどの攻撃にも積極的に参加したい」
全日本女子 石井優希会見コメント
全日本代表 女子
4月に行われた全日本女子チーム始動会見の囲みインタビュー中から、V・プレミアリーグでMVPを受賞し、全日本での活躍も期待される石井優希選手のコメントをお届けする。
――去年のグラチャンを振り返って。
石井:バックアタックがなく、自分が前衛の時は苦しかったです。特に、前衛が2枚の時は本当にローテが回らず、苦しんでいました。多分、ディフェンスができる選手を多く入れた分、きつかったと思うのですが、そういった意味でバックアタックを全体的に増やしていかないといけないと思います。
また、パスしてからでも積極的に入っていけるようにするために体の使い方を工夫したり、バックアタックのテンポなども速くして積極的に使っていこうとみんなで話をしているので、今シーズンは練習の中でどんどんバックアタックにトライしながら自分たちで使っていけるようにできればと思っています。
――Vリーグ中はレシーブが安定していたと思いますが、意識して取り組んでいたことなどがあれば教えてください。
石井:個人的に何かを変えたわけではなく、チームのシステムとしてトータルディフェンスを大事にしていて、リードブロックに対応したので、うまくブロックタッチする本数が増えたためになかなかボールが落ちなかったというのもあります。また、相手スパイカーのフォームだったり、体勢を見ながら、データにないところでの判断がしっかりできていたと思います。
――レセプションも崩れなかったと思いますが、精神的な成長についてはご自身でどう感じていますか?
石井:レギュラーラウンドではまあまあできていたと思いますが、後半、ファイナル6に入ってから崩れてしまいました。ただ、そこでも、自分がどういう体勢で崩されているというのを分析できたので、位置取りやボールを捉える位置を変えるなどしながら臨むことができました。そのため、パスが返らないからメンタルが崩れるというようなことはなく、レシーブもスパイクも楽しみながらできたシーズンだったと思います。
――楽しみながらできるようになったのは、心境の変化など、何かきっかけがあったのですか?
石井:多分、去年の前半、周りからはプレーで調子が悪いと思われていたと思います。確かにそうなんですけど、実はそれ以前の問題で、自分が周りのことばかり気にして、バレー以外のメンタルから崩れていき、うまくバレーに集中できていないシーズンでした。
そういうところの反省からリーグに入り、考え方や捉え方を変えたので、気持ちが楽になり、調子を取り戻しました。そういった意味では今回の全日本も、昨年とは違った気持ちで入ることができていると思います。
――V・プレミアリーグではMVPも獲得され、今年は全日本でも「やってやるぞ」という気持ちはありますか?
石井:やはりMVPをとらせていただいた分、周りからの期待度も増したと思うので、だんだん「頑張りたい」というよりは「頑張らなければならない」という立場になってきていると感じています。
メンバー争いも激しいですし、若い子も出てきて、ディフェンスも攻撃もできる選手がいるので、そこに負けず、でも、そればかり意識するのではなく、自分がどういう選手でありたいとか、東京五輪にかける思いというのをコートで出しながら、自覚を持ってやっていきたいと思います。
――先ほどバックアタックの話が出ましたが、それ以外にチームやご自身で取り組んでいるプレーはありますか?
石井:チームとしてはまだメンバー選考があったので、バックアタック以外には特にはやっていませんが、個人的にはサーブレシーブを崩れないようにすることをいちばん考えています。
去年のグラチャンでバックアタックが少なかったのも、レシーブメインのシフトだったというのもありますが、私自身がサーブレシーブをしないポジションに入っていたということもありました。
パスが崩れなければこのポジションでしっかり使ってもらって、バックアタックにも参加できると思うので、ディフェンスで崩れずにしっかり返してから、積極的に攻撃に絡んで点数を取りにいくということは、自分にとってすごく大事なことだと思います。
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