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会見・コメント

2019-04-08 23:40 追加

PFU・江畑幸子「来季は入れ替え戦に回らないように一から立て直したい」 JAぎふ・椿本真恵監督「セリンジャーバレーが指導の基本になっています」 チャレンジマッチ女子記者会見コメント

V1リーグ 女子 / V2/V3 女子

3月31日 第2戦

PFU 3(25-13、25-18、25-21)0 JAぎふ

■JAぎふリオレーナ

●田代麻樹選手(ゲームキャプテン)

今シーズン最後の試合。今までに経験のない長い期間の戦いだったので、みんないろいろ苦しい部分がありました。全力で挑みましたが、ストレートで負けてしまい、悔しさが強く残る試合になってしまったなと。でも、今シーズンの目標は「チーム団結」。最後までみんなで声を掛け合ってできた。そこはまた来シーズンにもつなげてやっていきたいことだと思いました。

●吉井奎乃選手

V1昇格という目標を持って今シーズン挑みましたが、2日間ともストレートで負けてしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。通用する部分もあったので、それは来シーズンにつながることだと思います。(それでも試合の)最後まで自分たちの力が発揮できなかったことが本当に悔しかったと思います。

●本間真樹子選手

とても長いリーグになりました。11月から昇格を目標としてやってきましたが、その中でアクシデントもあったり、個人個人も葛藤がありました。
V2リーグで勝ち続けてきて、V1昇格に向けて「さあ行くぞ」という雰囲気で臨んだのですが、上のチームに勝つためには必要なことがたくさんあるんだなということをすごく勉強しました。今日の試合は悪くなかったと思うし、もっと伸ばしていかなければならない部分をたくさん見つけられたと思うので、また1年かけて練習していきたいと思います。

――吉井選手に。今日の敗因と2試合で通用した部分は?

吉井:試合の出だしに走れてもスパイクミスがあったり、大事なところで決めきれない。自分たちのミスが出てしまうというのがあって、自分たちが勢いに乗り切れずに相手を逆に乗せてしまったのかな、と。自分はクロススパイクが決め球なんですけど、それはV2でも通用してきたし、今回の試合でも決めきることができたので、これからどんどん磨いて頑張っていこうと思います。チームとしても粘りのあるレシーブから全員が攻撃に入って決め切るということが通用したので、これからもっと伸ばしていきたいなと思います。

――本間選手に。今日はセンター線を意識した?

本間:はい。V2リーグでは2段トスでも決め切ることができたのですが…。外国人選手や両サイドにブロックが2枚つかれると厳しい状況です。今日はどんどんクイックを使って相手ミドルを揺さぶれるようなバレーをしたいなと思って、使いました。

――引き続き本間選手に。基本は高めのセットを上げていると思うのですが、途中、意識的に速めのトスを使われたようにも思います。リズムを変えようとしたのでしょうか?

本間:人によっては低いトスで合わせました。Aパスが入るなら、ちょっと速めのコンビでやりたいなと思いました。

――田代選手に。感じる課題と来シーズンに向けて。

田代:プレーでもっとチームを引っ張っていかなければならなかったんですけど、なかなかうまくいかなくて…。逆にみんなにやってもらってしまったな、と。ミスが出たりすると、ブロックを意識して、怖くて打てなくなったりすることもあると思いますが、安心して打てるように声掛けとかできたと思うし、そういうところが足りなかったかなと思います。チームのみんながみんなを信じてやっていけるようにしたいと思います。

――吉井選手に。ぎふのバレーはパワーに溢れています。ご自身も今日、豪快なバックアタックを決められました。今日の観客にぎふのバレーをアピールできましたか?

吉井:そうですね。やっぱり拾って打つっていうのが自分たちのバレーだと思いますし、見ていて楽しくなるようなバレーがリオレーナのバレーだと思いますので。見せることができたのかな、と思います。

――みなさんに。現役時代の椿本監督は攻守に卓越した名選手でした。監督から日々学んでいること、声をかけていただいて印象に残っていることは?

田代:私自身、ダメだなと思うと(メンタルが)落ちてしまうんですけど、椿本監督に「もっと自信持ってやれ」って言われていて。そこで落ちてしまう自分をもっと上げていこうと、その言葉で奮起しました。

吉井:椿本監督の信条「拾って打つ」。ちょっとうまくいかない時に「誰が拾って打つんや、お前やろ」って言われたことがすごく心の中に残っています。やっぱり自分で拾って自分で打ち切らないといけないな、と。そのことがずっと自分にはありますね。

本間:今シーズン、初めてセッターに挑戦して、最初は上手くいかないことが多かったんです。自分が迷ってどうしたらいいのかっていう時に「自信を持って。私ならできると思ってやりなさい」って。リーグ前だったんですけど、その言葉で開き直ってリーグに入れたかなっていうのがあります。

――職場での椿本監督は?

田代:初めて社会人になった時から椿本監督とは同じ職場で働いてるんですけど、結構気さくに話すことが多いですね。すごく声をかけてくださって助けられている部分があります。働いている時は監督という意識ではなくて同じ課の仲間のような雰囲気でやってくださるので、すごく働きやすいです(笑)

●椿本真恵監督

遅い時間までお集まりいただき、ありがとうございます。今日の試合の結果は1セット目の出だしはよかったのですが、昨日同様、競っている時の失点が多かったと思っています。難しいトスなら(無難に)返しておけばいいのですが、それを無理に打ってアウトになる。それで流れが変わってしまったというのが昨日も今日もあったと思います。1セット目の出だし、そこを逃げ切ることができなかったことでゲームの流れに乗れなかったのかなと。2セット目3セット目も(それが影響した)。そういう風に考えます。

――チームとして、入替戦に向けてどんなことに取り組みましたか?

椿本:前回のリーグ(2017/18)が終わって、(率直に)上に上がりたいという気持ちでした。まず(V2で)優勝という目標を掲げてやってきました。結果は2位だったんですけど、チャンスはあるということで。入替戦に勝って、と思っていましたが、なかなかやっぱり勝負どころで…勝負に立ち向かえる選手というか絶対やるっていう選手がやっぱりまだちょっと育成できていないのかな、そこまで選手が伸びていないのかなと。チームの力的には去年よりも数段上がっていると思います。攻撃力も。
でも、昨日も言いましたが、サーブレシーブは結構返っていたのにセンター線を使えていない。リーグのレギュラーラウンドの時からずっとそうでしたが、今日もそういった面が見えました。使うところで使わない、使っちゃいけないところで使う。そういうところが結構あったのかなと。

――昨日の結果がストレート負け。苦しい状況で迎えた2日目でした。今日は自分たちの持っているものを出してやるだけ、という気持ちでしたでしょうか。あるいは虎視眈々と一発逆転を?

椿本:とにかく「勝ちたい」という気持ちは強くありました。(昇格の最低条件として)3-0で勝たなければいけない状況。昨日一生懸命やって、ああいう結果だった。今日はまず(最初の)セットを取って、そして勝とうと。それを目標にしてやってみたんですけど、なかなか生かされなかったというか、簡単には勝てないという。そういう結果になったと思います。

――ぎふのバレーは「パワーバレー」かと思います。この言葉からアリー・セリンジャー氏(世界的名将。日本でもパイオニア・レッドウイングスを率いてリーグ制覇。著書に氏のバレー理論をまとめた「セリンジャーのパワーバレーボール」がある。現在は惜しくも品切重版未定)を想起いたしました。監督はセリンジャー氏ともダイエー、パイオニアで浅からぬ縁があったと思いますが、セリンジャー氏の理論をこのチームで実践したいという気持ちがあるのでしょうか?

椿本:(笑顔で)そうですね。それは、本当に。練習の中身とか環境とか。セリンジャーさんに教えていただいたバレー、環境、それから人ですね。人材。そういったものを少しずつ加えながら練習の中身も変えていっているというのは、確かにそうです。私もセリンジャーさんから習ったセリンジャーバレーを選手に教えたいと思っていて、もちろんそれは(ぎふのバレーの)基本になっています。

――あと一歩勝ちきれないというのは何が原因と思いますか?

椿本:(パワーバレーを支える)リーダーがいないかな、と。チームを引っ張るリーダーがうちにはまだ不在かな。足踏みした時に「自分からやろう」という選手がいなくて、「誰かがやってくれる」みたいなところがちょっとあるのかな、と。今後リーダーを育てていかないといけないと思っています。

――1部への壁は高かったでしょうか? 監督としてはどのくらいに感じていましたか?

椿本:越えられないとは思っていませんでした。やれると思っていました。目標は高く掲げたほうが絶対そっちに向かっていける。(十分に)登れると思って今年1年やってきて、今回はできなかったんですけど、そもそも登ろうとしないと登れないので。それを繰り返しながらやっていけたらいいなと思っています。また挑戦をしていこうと思っています。

――今シーズンの収穫は?

椿本:チームワークですね。みんなで同じ方向を向いて戦いに挑むことができたのかなと。それが去年とは違うところだと思います。

――来シーズンに向けての修正点を教えてください。

椿本:ちょっとディフェンスが弱いので、ディフェンスの強化と、あとトランジションですね。サーブレシーブからはまあまあだったりもするんですけど、トランジションでなかなか切れない。そこの強化ももう少しやっていかなければと思っています。

――レギュラーだけではなく控えの選手、組織力が高まっていると感じますが…。

椿本:そうですね。今は控えにいる選手の誰が出てもこのくらいの(チームパフォーマンスを発揮する)ことはできると思います。去年はちょっととっかえひっかえになってしまいました。いろんな選手に経験をさせないといけないということで、あれこれやってみたのが裏目に出てしまった。今年は割と同じメンバーでレギュラーラウンドをやってきたんですけど、後から入った選手がしっかりと自分の役目をやってくれるので、安心してメンバー交代もできるのが大きかったと思います。

――V2は1位が自動昇格ということで、例年以上に真剣みが強く、締まった面白いリーグになったと思います。

椿本:ある程度混戦になったというのがよかったと思います。(例えば)群馬銀行さん。ものすごく力をつけてきていると思うので、また来シーズン一緒に戦いますが、ちょっと脅威を感じてはいます。日々練習をしっかりとやって、課題面をクリアして、本当に強いチームにならないと。(課題を残した状態で)上に昇格しても、1年で落ちてくるということになりかねないので、選手も補強しながらチーム作りをしていきたいなと思っています。

――勝負どころで決めてくれる選手、リーダー候補として期待している選手は?

椿本:そうですね。サイドの吉井だったり。そのあたりが中心になってくると思いますし、もう少しミドルの決定力とか打数を上げないとダメかなと思っているので、田代などですね。もう少し(課題を克服して)伸びれば「ここで」という選手になってくるのではないかと思っています。

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