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バレーボールマガジン>インタビュー>小野寺太志「JTのホームタウン・広島でワールドカップが戦えるので、精一杯頑張りたいです!」

インタビュー

2019-10-07 17:00 追加

小野寺太志「JTのホームタウン・広島でワールドカップが戦えるので、精一杯頑張りたいです!」

V1リーグ 男子 / 全日本代表 男子


―― 昨年お話を伺った時、「よく石川(祐希)世代といわれるけど、同期の石川選手に負けないように頑張りたい」とおっしゃっていましたが、その後もこの代はよく活躍してますね。

小野寺:はい、僕らの学年はVでも試合に出ている選手が多かったですね。大竹(壱青)も新人賞をとって、パナソニックも優勝しましたし、サントリーのセッター・大宅(真樹)も活躍していました。僕らの学年の頑張りをたくさんの人に見てもらえたかなと。「石川だけじゃないぞ」というところを見てもらって、日の丸をつけて一緒にプレーして、「石川と同世代にこんないい選手がいるんだ」というふうに感じてもらえればいいなと思っています。今の代表でいえば、石川、大竹と僕の3人が同時に同じコートに立てることが理想ですね。

――代表で仲がいいのは同世代の選手?

小野寺:よく一緒にいるのは大竹、久原(翼)さん、健太郎さんあたりですね。同期以外にも1学年上の先輩たちはユース時代から一緒だったので、仲いいですよ。もっと上の方も山内(晶大)さんと部屋が一緒の時はふざけ合ったりしますし(笑)

―― JTは監督の交代がありましたが、ヴェセリン・ヴコヴィッチ前監督からは何か言葉はかけられましたか?

小野寺:「お前は代表に選ばれるべき選手なんだから、しっかり自分をアピールして頑張れよ」と言われました。

――JTでエドガー・トーマス選手(オーストラリア代表)や、リュー・リービン選手(中国代表)と一緒にプレーをしたこともプラスになっているのでは?

小野寺:はい、その2人がいたことでやりやすさがありました。ブロックは2人とも1枚で止めてくれるし、2人のおかげで僕のクイックのマークも減ったと思います。 そこを深津(旭弘)さんがうまく見て使ってくれました。そういう選手が横にいてプレーできたことはとても良い経験になりました。 代表では今度はそういう選手たちを倒さなければならないので、しっかり対策を練って、どこが弱いとか、そういったことを考えながらやっていきたいです。

――リーグで経験を積んだことは代表の活動でも生かされているのではないでしょうか?

小野寺:そうですね。自分自身、コンディション的にも今まででいちばんいい状態で臨めていますし、 練習の中でもしっかりアピールできていると思うので、今シーズンは自信を持ってプレーできているかなと思っています。

――ライバルの選手がたくさんいる中で、ご自身のどんなところをアピールしていきたいと思っていますか?

小野寺:他の選手に比べて高さとかパワー、スピードがある選手ではないと思うのですが、それでも器用な部分があると思うので、スパイクやブロックでそういうところを発揮し、サーブでも効果的なサーブが打てるところをアピールしたいと思います。レシーブや二段トスも対応できる方だと思うので、そういうところが僕の持ち味かなと思っています。 ミドルだからレシーブや二段トスができなくてもいいというのはよくないと思うので、そういうところをしっかりやっていきたいです。

――2017年のグラチャンでサイド(アウトサイドヒッター)を経験したこともレシーブや二段トスなどの部分で役に立っていますか?

小野寺:そうですね。それもありますし、もともと僕はレシーブや二段トスが嫌いではなかったので。高校から本格的にバレーを始めましたが、当時からレシーブ練習もそれほど苦にならなかったです。むしろ多少好きかなという部分もあると思います(笑)

――今代表にいる同じポジションの選手のここがすごい、見習いたいという部分は?

小野寺:ブロックなら李(博)さんの速さ、山内さんの高さ。スパイクなら李さんは幅広くいろいろな種類の攻撃ができるスパイカーですし、健太郎さんは高さとパワーのある攻撃ができるので…。サーブは李さんがいいサーブを持っていますし、それぞれ見習うところがいっぱいあって、刺激をもらいながらやれていると思います。

――今、日本のミドルブロッカーは世界と比べて差をつけられていると言う人もいますが、何が足りないと感じていますか? また、それを踏まえて、ご自身のどんなところを伸ばして勝負いきたいですか?

小野寺:高さに関しては、身長やパワー、筋力の問題もあると思うのですが、理想で言えば、サーブで崩すなどで相手の真ん中の攻撃を使わせなければいい。例えば、相手がクイックを使ってくる場面でこちらがコミットするとか、しつこいブロックでこちらがワンタッチをとっていければ、相手の僕らへの印象も変わると思います。簡単に、真ん中1本切られて終わりましたとなった時に、次は切り替えて目線を変えていくのも大事だと思うし。
僕らはサイズがない分、作戦であったりとか、スパイクの助走の入り方やスピードであったりとか、他のスパイカーとのコンビとか、そういう部分で勝負していかなければならないと思います。1対1で勝てる強さを身につけるためにも、他の部分でもかわせる技術を持っておいた方がいいと思うので…。高さが足りない分はそういうところで勝負していかなければならないなと思います。

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