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バレーボールマガジン>インタビュー>越境バレーボーラー高橋頌「Facebookを通して、自分のプレービデオをいろんなチームに送りました」

インタビュー

2020-03-28 16:08 追加

越境バレーボーラー高橋頌「Facebookを通して、自分のプレービデオをいろんなチームに送りました」

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――エージェントとはどのようにして出会ったのですか?契約など結ばれているのですか?

エージェントとはSNS(フェイスブック)で繋がり、たまたまポーランドのエージェントということで去年の秋ごろ出会いました。契約としてはポーランドのクラブのみ探してもらえるという内容でエージェント契約を結んでいます。なので、他のクラブは自分で探す必要があります。

――チームを探すに当たってエージェントとどのような話をして、どのような回答があったのでしょうか?

とにかくチームが見つからない状況だったので、どのチームでもいいからとりあえずはポーランドのクラブと契約を結び、そこでプレーをして結果を残してから来年に繋げたいと話をしました。それが去年の秋頃で、それに対してエージェントの回答は「もう時期が遅く、リベロというポジションなので契約は難しい」という回答が来ました。

――ポーランドから話が来た時、すぐに気持ちは決まったのですか?

もう、ほぼ決まっていましたね。2部って聞いたんですけど、ビデオを見てレベルもいいなと思いました。まずは2部でリベロ賞なり結果を残して、それで自分の目標としてはポーランドの1部の古賀さんがいるところで、来年契約を持ち込みたいなっていう気持ちがあります。ちょうどポーランドの人と連絡とり合ったときに、タイミングよく今いないから来れる?と聞かれて、行ってトライアウトを受けたみたいな感じです。

――連絡をこまめに取ってたのが良かったってことですね。

契約決めるのって、タイミングと運なんだなって思いました。

――海外に挑戦する前に、他の選手とそのような話をしていたのですか?

しましたね。(海外に行きたい選手は)結構多いですね。プレミアだけじゃなくて、チャレンジにも行きたいっていう人が結構いて、行くって公表してから聞かれたりしました。どうやって行くの?と。

――それは日本のリーグに物足りなさを感じてですか?それともレベルを上げたいからですか?

レベルを上げたいっていうのもありますし、プレミアとかチャレンジリーグで、試合に出れていないリベロの選手とか、実力があるのに出られない方がもっと活躍したいと。私自身ももともとチャレンジリーグでサーブレシーブ賞やランキングで2位など取っていたんですけど、大学卒業してからなかなか出る機会もなくて。で、試合に出られていなかった古賀(太一郎)さんの話を聞いて、だったらもう海外に行こうという決意になりました。

――古賀選手の例が刺激になったんですね。相談などされていたんですか?

古賀さんの影響はすごく大きいですね。尊敬しています。いろいろ話もさせていただきました。

――どのようなアドバイスをもらいましたか?

時期が遅くてチームもほとんど選手が埋まっていたとき、今年は厳しいかもしれないけど、ずっと待ってみてやっていくのも…と、相談して、そういう風にしていこうと思いました。
もともと私の兄がビーチバレー選手でその繋がりで越川優さんにも相談させてもらっていて、見つからない時期、夏が過ぎても契約の可能性はあるかもしれないから、ということも聞きました。12月と1月にヨーロッパでは選手の入れ替があるらしくて、そういうのを狙って行動し続けて、この結果に至ります。

――決まらない時期、不安はなかったですか?

すごく不安でした。

――もしポーランドから話が来なければ、ブルガリアでの練習を終えて日本に帰る予定だったのですか?

帰るか、自分でクラブに直接連絡入れて練習だけ、もうトライアウトという形で来年のために、と考えていましたね。ヨーロッパのどこかに。

――今までそういうケースはあまり聞いてきませんでしたが、思い切りましたね。

みなさんトップ選手ですからチームなどがサポートして、海外の移籍最後まで面倒見てくれると思うんですけど、こっちは本当自分一人の身で行くしかないと。

――怖さなどはなかったですか?

全然ないですね。今年は契約決まらない可能性もあるかもしれないけど、だったらもう自分の足で直接クラブに練習させてもらいに行って、自分のプレーを観てもらって、今年がだめでも来年に繋げたいという気持ちが大きかったです。

――怖さよりむしろ楽しいという感じですか?

楽しいですね。全然苦痛ではなかったです。

――具体的に何チームくらいアピールしてきましたか?

数えきれなくて…スウェーデンからアイスランド、あとフランスとかギリシャとかルーマニアとか、ネットでクラブのメールアドレス調べて、自分のプレービデオと、「私まだ決まってないんですけど、もし可能であれば練習参加したいです」ということを伝えました。で、返事が返ってきて、「今年はもうだめです」とか。それをし続けてたまたま連絡を取ったポーランドのチームが、「リベロが怪我して今いないから、来てくれ」と。

――数えきれないほどアピールをしてきたんですね?

数えきれないですね。返信返ってこないところもありますが、大体返ってきますね、半分くらいは。

――めげたりなどしなかったですか?

全然ないですね、不思議と。自分のやりたいことだったんで。それでも、行きたいって。なかなかこういうケースないですよね…。一つ前例があるとすれば、柳川さんが直接タイに練習に行って、それで契約結べたっていう話。それもモンゴルの時に聞いていたので、その方法もあるんだ、もう行っちゃおうと思いました。

後半に続く
取材:宮崎治美 写真:Grzes,Winnicki

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