2021-12-02 14:20 追加
群馬銀行・田中瑠奈「カルラ(クラリッチ)はチームをよく見てくれます」、アランマーレ、JAぎふ V2女子会見コメント
V女子
■プレステージ・インターナショナルアランマーレ
●宮本菜月主将(オポジット)
5連勝してきて、ついに群馬銀行さんと当たるという試合。準備としては良い状態で入れました。第1セットは自分たちの力を出して取れたのかなと感じます。第2セットも点数を重ねることができたのですが、相手に対応された後で自分たちのプレーが少し後手に回ってしまったと感じています。相手も気迫のあるプレーが出ていましたし、私たちもそういったプレーをしなければ。試合はまだまだ続くので、来週につなげていきたいと思います。
●投野ひかる選手(セッター)
簡単にいかない試合だということは心にしていました。自分たちなりにしっかり準備してきたつもりだったのですが、実際にやってみて…第2セット以降も自分たちのプレーを出すことはできたのですが、連係とかそういった部分で少し歯車が噛み合わなくなってしまったところがあったのかなと思います。競った場面、相手も苦しい場面だと思うんですけど、自分たちがやってきたことを信じてやるべきことにフォーカスしてプレーする。そういったことを苦しい状況でもできるメンタルがすごく大事だということを今日の試合で特に感じました。
ーー宮本主将に。チームの士気の高さの中に、数字だけでは測れない強さも感じました。
宮本:ベンチやアップゾーンからの声をコートの中にいても外にいても感じます。そこはリーグに入る前から重視していた部分です。自分が今できることをコートの中でも外でも考えてやってきました。そういうチームワークが周りに伝わってきていることを実感しています。
ーー新主将としての抱負は?
宮本:協調性とかチームワークを大事にしたいと考えています。最初は躓くこともありましたが、副キャプテンはじめ他の選手、スタッフからも助けられて、チームを全員で作っていると感じています。
ーー今日の自身のプレーについて。
宮本:少し硬くなってしまいました。目の前のことではなくて「勝ちたい」「決めたい」という気持ちが少し先行してしまったプレーもあったのかなと感じています。自分が持っているプレー、自分らしいプレーに対して100%の力を出せるようにやっていきたいなと思います 。
ーー投野選手に。今シーズンは風格のようなものを感じます。意識の上で変わったことはありますか?
投野:昨シーズンの最後の群馬銀行戦(この試合に敗れて入替戦行きが消滅した)がすごく私にとって印象的で悔しい試合でした。その悔しさから今シーズンに向けて頑張ってきました。自分のプレーだけではなくて周りが感じていることに目を向けてやっていくことを大切にしています。
ーープレーヤーとしては?
投野:セッターというポジションはみんなが「見る」ポジションです。表情であったり、そういうところを一番に心がけています。プレーも大事ですが、ボールが動いている時以外も、表情で伝える、表現することでみんなと通じ合えると思っています 。
ーー第2セットで投野選手のサーブから6連続ブレイクがありましたね。その他にもブレイクの場面がありました。
投野:サーブは強気で打つというところを心がけています。自分のポジションとしてサーブは大事にしたいです。アランマーレのバレーはサーブから始まりますし、そういったところも意識してやっています。
●北原勉監督
全勝同士の戦いということで、タフな試合になるだろうなと思っていました。ですので、どれだけリラックスしながらやれるかということがカギになるのだろうな、と。新人も多いのでいつものプレーをどれだけ出させてあげられるか、というところです。新人は流れが来た時は行けるのですが、状況が辛くなった時にはちょっと厳しかった。今後の課題と感じています。
ーー無敗で群馬銀行と戦うことに対して、チーム内の士気の高まりや、あるいは選手の気負いなどを感じましたか?
北原:正直、大事な場面に行けば行くほど硬さは出てきたかな、と。その時に群馬銀行さんの冷静かつしっかり攻めてくる攻撃にやられてしまいました。完敗でしたね。
ーー今シーズンは攻撃に重点を置いているとのことですが、チームスタイルに変化を与えた理由は?
北原:今シーズンの始まる前から超攻撃型バレーをモットーにやってきました。ディフェンスラインが少し崩れたとしても、その分を取り返すぐらいの攻撃力でとにかく押していくという形でやっています。
ーーセッターの投野ひかる選手からは風格を感じました。
北原:彼女も年齢と経験を重ねて冷静にやってくれるところが出てきました。やっぱり(セッターは)コート上の監督ですので、そこのところで落ち着いたプレーをしてくれたのは本当にありがたいと思っています。
ーー第4セットはスタートから離されて、その後猛追となりました。
北原:今シーズン2セットを取られたことがなく、新人にとっては「これを取られてしまったら負ける」っていう初めての状況だったと思います。そのプレッシャーを感じてしまってスタートから硬さが出てしまったところがあります。群馬銀行さんは経験豊富な選手が多くて、そこでも動じずやってきました。
途中から追い返しができたのは、自分たちのやってきたことを整理させたからです。自分たちがやってきたことは超攻撃型バレー。相手への対策の前に、自分たちらしさを出して、迷わずにしっかり攻撃してごらん、と。やってきたものだけ出せば良いから、と。そこからきれいなブロックが出たりスパイクが出たり、もう一度自分たちのバレーが戻ってきたとうところですね。
ーー(オケケアル)メソマチ選手について。
北原:国籍はナイジェリアで留学生として日本に来ました。高校時代は無名の選手だったのですが、ポテンシャルも高く、今一つひとつを覚えてくれています。ステップやブロックのやり方とか、まだ発展途上ですが、見違えるように変わってきてくれています。
ーーサマーリーグ以降に急激にチームが仕上がってきたという印象です。
北原:そこに関しては唯一、監督をほめてください(笑) 細かく分けて中長期計画をやってきました。(創部から)6年経ってここからは「自立」だと。やっぱり強いチームというのはなんだかんだ言ってもリーグに合わせることができます。リーグが始まるまでを4つのフェーズに分けて、今の時期はまず体を作って個の力を上げて行こう、とか。サマーリーグはまだボール練習とかも我慢して個の力を上げていこうというフェーズでした。あくまでリーグに合わせていくんだよということを常にホワイトボードに書いてミーティングで重点的に教えました。今はまだここだから、と。練習も数値化してこのくらい上がってきているからね、体もこのくらい上がってきているからね、コンビの精度もこのくらい上がってきているからねと、常にグラフで表示していました。選手は確実に上がってきていることを実感してリーグでみんな頑張ってくれていると思います。
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