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インタビュー

2014-02-03 19:07 追加

カーテンコール 熊田康則さん

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――昨年の春高で久しぶりに川合さん、謙さんとビッグスリーが顔合わせをされましたが、現役時代のそれぞれとのエピソードって何かありますか?
ありすぎて。そういわれるとありすぎてね。川合なんて中学校時代から知ってるけど。謙は何しろ、こう、高校2年生の時、彼は岡谷工業なんだけど、練習試合やって、試合前にじゃんけんぽんでサーブ権を決めるときに、俺、謙のこと中学生だと思っちゃったんだよね。あいつほら童顔じゃん。だからてっきり中学生だと思って、「君中学生なの?」って聞いたらびっくりした顔で「違うよ、僕クマと同学年だよ」っていうからこっちもびっくりしちゃったよ。それは未だに覚えてるね、謙に最初にそういっちゃったのは。謙は後から全日本入ってきたからね。

それと、俊一ががんばれたのは俺のおかげなんだけどね(笑)。あいつのことは本当に中学校から知っていて、もしかしたら高校も同じになるはずだったかもしれなかったの。僕は法政二高に中三の早いうちから決めてて練習にも参加して、ほぼ決定してたんだね。で、ある日川合が見に来たの。お父さんと。で、俺のこと知ってるじゃない。で、たぶん彼は俺がもう法政二高に来てレギュラーになるから、ここに来てもレギュラーになれないと思って明大中野に行ったと思うんだよね。まあ高校時代もしょっちゅう練習時代やってから。大学も順天堂、古川さんのところに行って一緒にやろうなとか言いつつ、結局ばらばらになって(笑)。僕の場合法政二高だから上に行かなくちゃならなくて。で、富士で一緒になったわけだけど、後から人に聞いた話だと、俺が大学で4冠とったときにあいつをけなしたらしいの。それがあいつ気に入らなかったらしいの。俺も確かに最後だから絶対勝ちたくてぼろくそ言っちゃったんだよね、ネット越しに。もう何言ったかは全然覚えてないんだけど、あいつは覚えてるみたいだよ。

1-131226_034951で、僕はずっとあいつに富士で一緒にやろうって電話してたんだけど、なかなか「うん」て言わないの。で、3月ぐらいよ。もうぎりぎりよ、あいつが進路決めたのって。ほんとぎりぎりに富士に一緒に行って。お互いに一緒にやれば、富士フイルムあの頃強かったし、俺とおまえがいれば絶対負けないよ、って言い合ってて、入社した一年目なんか案の定全勝優勝だったからね。でもそのときの井原監督の新聞のコメントが、「川合熊田が入ってレシーブ力は低下した」だったもんね。それ読んで二人して「カチーン!」て来てさ。そりゃレシーブ力は低下したかもしんないけど、攻撃力は段違いに上がっただろって。二人でそうやって愚痴言いながら酒飲んだ思い出があるね。川合俊一とはほんとにね、ツーカーの仲だし、ビーチバレーやってもお互い何やってるか何考えてるかお互い分かるようなところがあったし。

――彼がタレントに転身したときはびっくりされましたか?
いや、うすうす感づいてた。もう1年くらい前から、何しろあれほど六本木に通っていたでしょ。芸能関係の方々と会ってるって聞いて、何となく芸能方面に進むのかなってね。で、まだ現役なのにマネージャーがついたのよ。で、最終的に行くってなった時は、寂しかったけどしょうがないよね、それは。

――ご自身は芸能界に行こうとは思わなかったのですか?
いやいや。だって子供いたもん。独身だったらわかんない、たぶん行ったと思うけど。僕喋るの得意だからね、俊一より。

――そうですね(笑)。
もう女房子供食わして行くには安定したお金が入ってこなくちゃならないしね。

――昨年の春高はお二人にお会いするのは久しぶりだったんですか?
俊一とはね、いろんなところで会うのよ。バレー教室とかね。ここにも飲みに来てくれたしね。謙は久しぶりだったね、滅多に会わないから、あいつには。あいつ今東京にいるんだけどね。

1-IMG_2553――どんなお話しを?
ただ、今度のみに行こうよとか。謙もここに来てくれたよ。そうそう、奥野さんもここに来てくれたのよ。ここ(壁のサイン)にろうのって書いてあるじゃん。あれ(原)秀治が書いたのよ。酔っ払って。これ小山さんと俊一と俺は、あそこに書いてあるように秀治が書いたの。だって小山さんなんてもう亡くなっていないし、俊一と俺のサインの代筆はあいつ現役時代からいっぱいやらされて上手いんだよね。

――原さんも来られたんですか?
うん。まだこれね、三橋さんが書いてないんだよ。ほかの富士の人はみんな来たよ。富士はこういうとき一致団結するんだ。

――今後の展望は?
今のところ損もせずにできるんで。安いからさ、がつがつ稼ごうなんて気はないし。家のローンが払えてうちの家族がやってければいいなって。地道にこうやってさ。僕なんて今までバレーで応援してもらって、お客さんもほとんど知ってる人ばっかりだからさ。うれしいし、恩返ししていきたいね。

――日本のバレー界に提言は。
パワーアップ。それしかないでしょ。筋肉もりもりになって。器用さでは世界一なんだしね。でも器用だからってコンビバレーやったって世界一にはなれないからね。

 

聞き手:中西美雁

 

1-IMG_2547熊の隠れ家
神奈川県大和市中央林間5-7-9
046-240-7359
最寄り駅:中央林間より徒歩5分
月曜定休

*熊田さんとお話をしたり写真を撮りたい方は、早めの時間帯か、10時くらいの遅めの時間帯に声をかけるとokしてもらえやすいそう。厨房を一人で切り盛りしているので、繁忙する時間帯は避けましょう。

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