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バレーボールマガジン>インタビュー>ザムストPresents ”Vの肖像”vol.3 堺ブレイザーズ・樋口裕希「まずは途中交代されない選手に。そこからステップを踏んで、チームになくてはならない選手になりたい」 後編

インタビュー

2022-02-17 11:40 追加

ザムストPresents ”Vの肖像”vol.3 堺ブレイザーズ・樋口裕希「まずは途中交代されない選手に。そこからステップを踏んで、チームになくてはならない選手になりたい」 後編

V1リーグ 男子

SNSがバレーを見ていただくきっかけになれば

前編でも述べたように、樋口はさまざまなSNSで積極的に発信を行っている。チームメイトとの日常の様子であったり、試合結果に対するコメントであったり、バレーボール仲間とキャンプに出かけたときのことなど、趣味やプライベートも公開している。課題だと話していたサーブレシーブの練習動画も本人のYouTubeチャンネルにアップされていた。同チャンネルの「プロバレーボール選手の家でのリアルな1日」という動画は、練習から帰宅してから翌日の練習に出かけるまでのことが10分少々の長さにまとめられており、改めて、「Vリーガーって、こんな感じで過ごしているんだ!」と興味深かった。

こうした数々の発信には、Vリーガーに興味を持ち、子どもたちの憧れの職業になったり、ファンになって試合を観戦したいと思うなどのきっかけとなり、バレー界が少しでも発展してほしいという樋口の思いが込められている。「個人としてできることは微力ではあるけれど、発信する人が増えることによって、バレーボールの知名度が上がったり、バレー人口が増えたりすることにつながれば」と考えているという。

「日本代表が五輪などでいい試合をしたことで、バレーボールが昔よりは注目され、ファンの方や、小中学生で競技を始める人が増えているとは思うんです。でも、バスケットボールの場合は日本代表よりもBリーグが盛り上がって、試合を観戦するきっかけになっている。バレーも代表だけではなくVリーグも観戦したことのない人に観ていただく機会となればいいのですが、現状はBリーグより知名度が低い。これを選手や関係者など、関わる人がみんなで考えて、もう少し頑張れたら、知名度が上がって、小さい子たちが『バレーボールっていいな』と魅力に気づいてくれて、バレー人口も増えていくんじゃないかと。まずはリーグ全体でもっと頑張らなければと思っています」

発信している中でも比較的最近(2021年6月から)始めたのがブログ型の『note』だ。「今まで長文の文章で発信したことがなかったので、それもやってみたいなと。もともと思いを言語化するのがあまり得意ではないので(笑)、そこを勉強する意味も含めて始めることにしました。有料化している記事もありますが、これに関してはバレーをコアに観てくださっている方などに対してという意味が強くて、普段、公には言えない自分の気持ちを素直に言える場とさせていただいています。僕の思いを知りたい方はぜひ読んでいただきたい。もちろん無料記事もあるので、他のSNSと同じように読んでいただきたいです」

昨年12月、FC東京の今季限りの活動休止が発表され、自分たちも危機感を持たなければという思いもある。「堺はプロチームですから、スポンサーさんがいなくなったりすれば同じ状況にならないとは言い切れないですし、一人ひとりができることは少ないかもしれないけれど、チームとして危機感を持ってやっていかなければならないと思っています」

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