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会見・コメント

2022-12-27 12:51 追加

ジェイテクト・柳田将洋「グラフに例えるなら、チームは緩やかに上昇している」、西田有志「体調不良から復帰し、夢だった東京体育館で試合もできて、この優勝は大きい思い出になった」 天皇杯決勝会見コメント

V1リーグ 男子

――柳田選手と西田選手に。昨日のJT戦はあのような劇的な勝ち方(フルセットで逆転勝ち)をされて、かなりアドレナリンが出たというか、いい意味での落ち着けない、興奮した状態になったのではないかと思います。昨日、どういうふうにチームの中で話をしたりとか、今日の試合に向けて、どのようにコンディション、パフォーマンスを整えていったのかを教えてください。

柳田:今日の試合に向けては、各々が恐らく自分たちのやりやすいリカバリーだったりとか、準備の仕方で臨んでいたのかなと。僕自身はできるだけリカバリーの道具を使って、体をほぐして、そこから試合に向かえるようにという時間の使い方をしていました。昨日の試合はああいう勝ち方をして、結果的には今日の試合に向けて、いいステップになったのかなと。チーム全体としても、個人としても、できているところをしっかり確認することができたので、そういった意味では、個人としてもチームとしても、ああいうひっくり返しをすることができて、 気持ちとしては、今日はいい入り方ができたのかなと思うし、今日の試合でいうと、僕らがリードし、逆の立場だったので、自分たちにとってもいい刺激になって、試合を最後まで気を抜くことなく、やり抜けたのかなとは思います。

西田:本当に昨日の試合はタフでしたし、1・2セット目を失い、3セット目も終盤のところまでもつれました。今だから言えるのは、負け試合の状態ではありましたが、 あのチャレンジ1回のおかげでチームが一気に切り替わった。やっぱり僕たちもリーグでなかなか勝ち星を挙げられない時期があって、何かが噛み合ってない状態だった中で、 昨日の試合で、その何かっていうのがまだわからないですけど、一気に歯車が噛み合って回り出しているような試合運びになっていて、それは今日の試合もそうだったと思います。

今日の東レさんでも、パダル選手だったりだとか、小澤選手だったりとか、強力なサーバーがいる中でも、 レシーバーの皆さんが本当に我慢して上げてくれた。それをチームでというところが前までにはなかなか…。チーム全体で我慢しているのに、アタッカーが決められないという状況もありましたが、今はそういった不安要素がもう一切ない状態になっています。

今日は序盤、自分も少し気負いがあるなという感覚ではあったんですけど、結局、最大5セットしかないので、自分を鼓舞してじゃないですけど、やれるとこまでしっかり100%でやり切るっていう気持ちで臨んだ結果がこうやって出て、よかったなと思っています。

――柳田選手と西田選手に。西田選手は1年ぶりの復帰で、柳田選手は今年新加入ということで、チーム全体でも関田選手など新加入の選手もかなりいる中での今シーズン。ここまでを振り返っていただいて、チーム作りという点で、噛み合わない時期もあったと先ほど西田選手がおっしゃっていましたが、そこから今日に至るまでの進み具合というのは、どのように捉えていますか?

柳田:僕がやってる感覚としては緩やかに…、グラフに例えるなら緩やかに上がっていっている感じだと思います。急激にでもなければ、 それが落ちてもいないし、ただ確実に少しずつ、チームの関係性、システム等々を作り上げられてるなというところが今日の結果だったりとか、この大会に結びついてるなという感じですね。やっぱり初めて何人も別の選手が加わると、 他のスポーツはわからないですけど、バレーボールだと間の関係性だったりとか、ひとつのボールの行方を一体何人で追うのかとか、次のボールはどうやって、どんな状況に持っていくのかとか。そういう目に見えない、数字に表れないところから点に繋がるところまで細かく関係してくるスポーツだと思うので、そこが少しずつ噛み合ってくることによって、全力で打てる選手が2人になったり、3人だったり、その後のフォローができたりとか、展開が広くなったりとかしてくると思うので、 それがまだまだ発展途上だと思いますし。ただ、緩やかに関係を築けているのかなと思います。

西田:僕も柳田選手と一緒で、急激に良くなることはないし、 結局チームっていうのは、1日の積み重ねだと思うので。でも、その中でやっぱりリーグ戦っていうのは、土日に試合があって、 その積み重ねたものは土日の結果によって、次の週の一歩が変わってくるのかなと思っています。天皇杯に入る前に僕が合流させてもらって、ホームゲームのグレートベアーズさんの試合の時とか、VC長野さんなどの試合の中で勝ち星が作れるようになってきたっていうところで、チーム全体が自信に繋がってきているのが成長だと思います。こういったチーム状況の中でも、勝利がものすごく大切になるっていうのは変わらないし、それはどこのチームも一緒だと思います。それが、だんだんと自分たちの中で掴めるようになってきて、劣勢な状況でも、勝てるようなチームになってきたということがよりチームとしても個人としても自信となっているので。でも、それは一気にレベルが上がるようなものではないと思うんですけど、その1回の経験があるだけでもあるのとないのとは全然違うので、今そこの一歩に入ったのかなと思います。

――西田選手に。2年前にジェイテクトが優勝した時は西田選手が中心のチームという印象がありましたが、今回は柳田選手、関田選手が入ってきたこともあって、チーム全体で勝ったという印象です。西田選手は2年前とはどのような違いがあると感じていますか?

西田:僕も2年前の初優勝の時のメンバーの1人ではありますが、その時も僕自身が何かをしたわけではなく、僕が点数を決めるポジションであって、僕1人でコートに立っているわけではないので…。ただ、今年のチームは打つ人がいますし、サーブで点数取れる人もいますし、 ディフェンスでしっかりとラリーに持ってきてくれる選手もいるしという、よりレベルの高い選手が集まっているチーム構成であって、自分がやることは2年前と変わってはいないので。やはりオポジットというのは、打数が増えるのは必然的だと思いますし、でも、その中で自分の役割はアタックだけじゃなくて、ブロックでタッチ取ったりだとか、ディフェンスに入ったりというシステムに今年、なってきてはいるので、そこがちょっと変わったところかなっていうふうにも僕は思っています。2年前もそういった形ではあったかもしれないですけど、今年はよりレベルが高いチームなのかなと思います。

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